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DCTの意味と仕組みとは?デュアルクラッチトランスミッションのメリットと欠点まで解説

DCTのメリットとデメリット

DCT
Autowerk Luxury Motors CC0 / CC0 1.0
出典 : https://www.flickr.com/

DCTのメリットは?

DCTの利点は瞬時に変速を行えることです。従来のATでは変速に時間がかかってしまい、どうしても人力で変速を行うMTには劣っていました。

しかしデュアルクラッチを採用することで、トルク抜けを最小限に抑え高い伝達効率を実現しました。

一般的なATはトルクコンバーターと呼ばれる装置でスムーズな加速と変速を可能にしていますが、構造上滑りが発生してしまうため伝達効率が悪く、MT車よりも燃費が悪くなるのがマイナスです。

そして、アクセルを踏み込んでから加速が始まるまでの間にタイムラグも生じてしまいます。

ダウンサイジングターボとの相性が良い!

欧州での採用例が多い要因として、ダウンサイジングターボと相性が良いことが挙げられます。

ダウンサイジングターボとは、小型のターボを採用することでターボラグを改善していますが、実はDCTの素早い変速で加速時のターボラグを気にならないようにしているのです。

その結果、駆動効率が上がり、変速ショックが小さくなったことで、加速と燃費も向上しました。

トルクコンバーターとは?

【トルクコンバーター(torque converter)】
略して「トルコン」と呼ばれるオートマチックトランスミッション(AT)を構成する装置の1つです。回転力変換器の役割、つまりマニュアルトランスミッション(MT)のクラッチに相当します。

ただし、トルクコンバーターは、クラッチの働き+トルクを増大させる変速機の機能を持っていますので、クラッチとは異なります。

DCTのデメリット

DCTの欠点は、DCTはMTが人力で行う変速を機械が行うので、その分部品点数は多くなり、重量も重く、コストが高いことです。

また発進時はMT車と同じようにクラッチ操作が入ることでギクシャクしてしまうこともあり、CVTのようなスムーズな加速フィーリングを得られないこともあります。渋滞などではやや違和感を感じてしまう方も多いようです。

ATに乗り慣れていると……

DCTにはATのようにブレーキを離しただけでゆっくり加速する「クリープ現象」がありませんので、渋滞で少しずつ進む際や、駐車をする際はAT車に乗りなれていると苦労するかもしれません。

しかし、最近はこのATとDCTのズレを解消するために疑似的にクリープ現象を再現した車も多くなっているので、以前よりはATからの乗り換えでも自然な運転ができるようになっているとも言えます。

それぞれのトランスミッションのメリット、デメリットをおさらい

シフトノブ
odfc CC0 / CC0 1.0
出典 : https://www.flickr.com/

ここでそれぞれのトランスミッションのメリットとデメリットをおさらいしましょう。

トルコンATのメリットとデメリット

【メリット】
・発進がスムーズ
・変速がスムーズ

【デメリット】
・伝達効率が悪く燃費がやや悪い
・MTのようなダイレクト感がない

DCTのメリットとデメリット

【メリット】
・燃費が良い
・瞬時に変速が可能

【デメリット】
・発進時にギクシャクしやすい
・部品点数が多くなりコストが高い

CVTのメリットとデメリット

【メリット】
・燃費が良い
・ギアがないため変速ショックがない

【デメリット】
・高回転域、大トルクの車に採用できない
・サイズが大きく重量がある

MTのメリットとデメリット

【メリット】
・燃費が良い
・ダイレクトな運転フィール

【デメリット】
・操作が複雑
DCTには変速スピードが劣る

やはりどのトランスミッションにもメリットとデメリットは存在します。

搭載する車の大きさやエンジン性能、性格を考慮して最適なトランスミッションが選ばれるのが現状ですが、DCTが国産コンパクトカーにあまり採用されないのは、コスト面やストップ&ゴーの多い日本の交通事情ではCVTの方がメリットが多いからだと考えられます。

最近ではATであっても燃費が良かったり、変速がスムーズだったりと技術の進歩に伴い、デメリットとなる部分も解消されているのも理由の1つです。

このまま技術が進歩し、いずれMT車がなくなってしまったらと思うと少し寂しい気もしますが、時代の流れに任せるしかありません。

DCTは自動変速でありながらMTのダイレクト感を実現

ハンドル
Futoshi CC0 / CC0 1.0
出典 : https://www.flickr.com/

DCTのシフトチェンジはプロドライバーでも不可能と言われるくらい、素早い変速を可能にし、MT車の方がAT車よりも加速が良いという概念は覆されることとなりました。

もちろん、現状ではいくつかの問題点もありますが、さらに普及していけばコストは安くなりますし、デメリットも改善されていくことでしょう。

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この記事の執筆者
MOBY編集部 第4グループ

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