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《センスの問題?》あなたにとって車の運転中に「イラッ」とするシーンはどれ?
追い越し車線をずっと走る
追い越し車線は、追い越しを行うための車線であり、追い越し車線を走行し続ける行為は通行帯違反の罰則の対象です。それにもかかわらず、追い越し車線を走り続ける車が後を絶ちません。
場合によっては、追い越し車線を低速で走行し続ける車や、走行車線の車と2台並んで走行し、道路を塞ぐ状況をつくってしまう車もいます。これには、先を急ぐ後続車はイライラが収まりません。
なかには追い越し車線の継続的な走行が違反であることを知らない人や、空いているからと追い越し車線を走行し続ける人、周囲の交通の流れを一切考えない人がいます。パッシングをすることで前方の対象車両に気づかせる方法もありますが、このご時世でそれを行うと煽り運転と捉えられかねず、余計にイライラがつのります。
トラックが追い越し車線を塞いでしまう理由
追い越し車線の走行でもっとも目立つのはトラックです。速度があまり出ない大型トラックが、追い越し車線を走行し続けることに対してイライラをつのらせるドライバーも多いことでしょう。
なぜトラックは追い越し車線を走る?
平成15年9月から、大型トラックには速度抑制装置が義務付けられており、速度抑制装置(リミッター)によって最大でも90km/h程度の速度しか出せず、トラックの運転手としてもできる限り高速道路の追い越し車線を走りたくはありません。それでもトラックが追い越し車線を走行するのは、納品先へ定められた時間に商品を届けるために少しでも早く届けようとする背景があります。
しかし、前述の通り速度抑制装置(リミッター)によって速度が上がらないために後続車が渋滞してしまうといったケースが多く見られます。
また、走行車線はさまざまな車が走行しており、上り坂に差し掛かったことに気づかず、知らぬうちに減速してしまう車も多くいます。再加速に多くの時間と燃料がかかるうえ、到着時間などの配慮もしなくてはならないトラックは、できる限り減速や車線変更をしたくないため、空いている追い越し車線を走行することも。
日本の物流を支えるトラックが置かれている状況を認識し、周囲を走行する一般ドライバーの配慮でトラックが走行車線をスムーズに運転できる環境にできれば、高速道路全体の流れも幾分改善されるかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 伊藤友春
- 1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...