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教習所の料金はいくらかかる?通学と合宿の料金差や支払い方法など紹介
通学教習の費用は15万~30万円かかる
通学教習にかかる費用相場は、指定教習所の場合は30万円前後、届出教習所の場合が15万~25万円です。
公認教習所とも呼ばれる指定教習所は、公安委員会が定める規準を満たした教習所であり、教習料金が高い代わり本免許試験では学科試験の合格のみで免許が取得できるため、最大の難関である技能試験が免除になるメリット。
それに対し、非公認教習所とも呼ばれる届出教習所および特定届出教習所は、指定教習所のようにカリキュラムに規定がありません。教習料金が安いメリットがあるものの、本免許試験では技能試験と学科試験の両方に合格する必要があります。
通学教習の特徴は自宅から通い、都合のよい時間に教習を受けられる点です。実際に、免許取得者の9割ほどは通学教習で免許を取得しているデータがあります。
もちろん、別途費用として通学のための交通費や数千円の本免許試験費用もかかります。ただし交通費に関しては、ほとんどの教習所で無料送迎バスが運行されているため大きな問題とはならないでしょう。
合宿教習の費用は20万~35万円かかる
合宿免許にかかる費用は20万円から35万円ほどです。もちろんこの金額は指定教習所での教習料金に加え、現地までの交通費や宿泊代なども含まれます。価格幅が広いのは、学生が多く利用する繁盛期と利用者が少ない閑散期で価格差が大きいためです。
2〜3月と7〜8月の繁盛期の費用相場は30万円前後と指定教習所の通学教習と変わらないのに対し、5〜6月と10〜11月の閑散期の費用平均額は25万円前後にまで安くなります。なかには食事費用を省くことで20万円を切る低価格を実現している合宿教習プランもあります。
ここまで安くできるのは、合宿教習所の場所が地価が安い地方の郊外に建設されていることに加え、完全予約制でスケジュールにムダがなく、2〜3週間の短期間で免許が取得できるため生徒の回転率が高いなどの理由によるものです。
もちろん合宿免許にも指定教習所と届出教習所が存在しており、値段だけを見て選ぶと届出教習所に入所することになったり、選ぶ滞在プランによっては滞在中の食事が提供されなかったりすることがあります。合宿免許の教習所選びの際には教習内容を細部までしっかり確認することが大切です。
教習料金の支払い方法
教習料金の支払い方法は現金一括払いのほか、多くの教習所で「分割払い」「ローン払い」「クレジットカード払い」にも対応しています。また近年は、ATMやインターネット決済が可能なペイジーや、SuicaやPayPayなどの電子マネーによるキャッシュレス決済に対応する教習所も増えています。
教習料金の額面だけでなく、使えるクレジットカードや利用しやすい支払い方法から教習所を選ぶのもよいでしょう。それぞれの支払い方法のメリットとデメリットを解説します。
一括払い
もっとも一般的な教習料金の支払い方法は現金一括払いです。同意書があれば、親権者が入所に同伴する必要はありませんが、子どもに数十万円の大金を持ち歩かせるのが心配な場合は電子決済を利用しましょう。ただし、これらの利用は教習所が各電子決済での支払いに対応していることが条件です。
銀行振込
銀行振込は現金一括払いについで一般的な支払い方法ではあるものの、口座番号の入力等が必要なため手続きがやや煩雑な点がデメリットです。手数料も電子決済のなかでは高めです。
コンビニ決済(コンビニ支払い)
コンビニ決済なら、近所のコンビニエンスストアまで足を運ぶ必要はありますが、24時間いつでも、どこのコンビニでも支払いができます。銀行振込よりも手軽に利用でき、手数料も安価な点がメリットです。ただし、1度に30万円以上の支払いはできません。
ペイジー
ペイジーはATMやインターネットバンクから簡単に支払える電子決済方法です。30万円以上の支払いも可能であり、原則として手数料もかかりません。
デビットカード払い
デビットカード払いは、口座から即時引き落とされるカード決済方法です。口座に教習料金ぶんの残高を用意しておく必要があるものの、現金を持ち歩かずに済みます。
ローン払い
ローン払いとは、金融機関からお金を借りて教習料金を一括で支払い、利用者は借りた費用を金融機関へ分割で返済する方法です。
24回や34回など金融機関が定める回数での分割支払いができるため、教習料金の支払い負担が減らせるのがローン払いのメリットですが、債務状況等の事前審査が必要なうえ、長期返済になるほど金利の負担も大きくなります。利用できる金融機関と金利は以下のとおりです。
信販会社のローン
信販会社の金利は10%前後です。教習所で用意されているローンはおもに信販会社ローンであり、審査規準が比較的緩い点も特徴です。スキップローンを利用すれば支払い開始日を最大で半年後に送らせ、免許を取得してから返済することもできます。
銀行や信用金庫のローン
銀行や信用金庫のローンは1〜4%と割安であるぶん、信販会社よりも審査規準が厳しくなります。本来、車の購入に使う低金利のマイカーローンを運転免許取得費用に使える場合もあります。
大学生協ローン
大学生協(全国大学生活協同組合連合会)が提供するローンは9%で、18歳以上かつ大学生協の組合員であれば利用できます。大学生で信販会社のローンを考えているなら、金利がやや低く抑えられている大学生協ローンがおすすめです。ただし、利用できる教習所が大学生協と提携する場所に限られるなど細かな注意点があります。
分割払い
必ず金利手数料が発生する信販会社を通さず、所内で分割払いを実施している教習所もあります。
卒業までの期間を条件に教習料金を2回や4回に分けての支払いを許可している教習所や、入所に関わる費用だけを一括で支払い、各教習料金を時限単位で支払う教習所があるなど、分割払いの形態は教習所によってさまざまです。
クレジットカード払い
教習所が対応していればクレジットカードでの支払いも可能です。クレジットカード払いの基本的な仕組みはローンと同じであり、支払い時の手間がかからず、分割払いに加えて月々の支払いを一定額にできるリボルビング払いができるなど支払い方法も多彩です。
またクレジットカード払いは、2回までなら金利手数料もかからないうえ、ポイントが付与されるメリットもあります。ただし、クレジットカードを契約できるのは原則18歳以上です。しかし、信販会社によっては免許取得者向けの運転免許クレジットが用意されています。
SMBCグループの「セディナ運転免許クレジット」と、マルイグループの「エポスカード」は、親権者の承諾があれば18歳になる半年前から申し込みが可能なため、高校生でもクレジットカードがつくれます。
「セディナ運転免許クレジット」と「エポスカード」の利用は提携している教習所に限られるものの、支払い開始を6ヵ月先延ばしできるスキップ払いにも対応し、金利はどちらも10%程度でです。
教習料金を抑える方法はある?
教習料金を抑えるコツは個々人の条件に応じた教習所選びと、そのための情報収集といえるでしょう。教習料金を安くする方法を紹介します。
閑散期の合宿免許を利用
閑散期の指定教習所の教習料金相場は交通費や宿泊費などを含めて25万円前後であり、通学教習よりも早く安価に免許を取得できます。2〜3週間のまとまった時間を確保できるなら閑散期の合宿免許の利用がもっとも教習料金を抑えられる方法です。
ただし選択するプランによっては食費が自腹の場合もあるため、詳細内容はしっかりと確認しておきましょう。また、住まいから近い場所の合宿免許教習所は入校不可地域に指定されている場合があります。その場合は入所できないため、遠方の合宿免許教習所を利用しなくてはなりません。
AT限定免許を取得
MT免許へのこだわりや、仕事でMT車に乗らなければならないような事情がなければAT限定免許の教習を受けましょう。指定教習所ではAT限定免許の技能教習はMT免許より3時間少ないため、教習料金が1万5,000円程度安くなります。
教習所の割引を活用
教習所によっては、学生割引や早期申込割引、グループ割や団体割、紹介割などの各割引サービスを実施しています。教習を受ける人が少ない平日日中限定教習プランなどを用意している教習所もあり、その時間帯に教習が受けられるなら数万円の費用を浮かすことも可能です。
また商業施設などに臨時で設けられている教習所の入所窓口から申し込むことで割引が受けられる場合があります。大学生なら全国大学生協連からの申し込みがおすすめです。
インターネット経由での申込み
時期によって入学金割引キャンペーンやWEB申込み割引などを行っている場合もあるため、事前に教習所のウェブサイトを確認しておくとよいでしょう。
また、教習所案内サイトやアプリからの申し込みで、商品券や料金の一部キャッシュバック、ポイント付与などの特典が得られる場合があります。全国に点在する安い合宿免許教習所を探すのにも案内サイトが非常に役立ちます。
補習や再試験の費用を抑えるオプションを活用
追加料金がかかってしまう補習や再試験を抑えることも教習料金を抑えるコツです。
補習や再試験時に追加費用がかからないオプションが用意されている場合は、能力や進捗状況にあわせてこれらの仕組みも活用しましょう。オプションの追加で支払う教習料金は増えてしまいますが、結果的に教習料金を抑えることができます。
MT免許の取得が難しく補習や再試験を避けられない場合は、消化した教習を引き継いたままAT教習へ移行することも可能です。AT教習の方が教習や試験の難易度が下がるため、その後の教習料金を抑えることにつながります。
免許取得に自信のある人は一発免許も
運転に自身が持てる人は一発免許で取得する方法も選べます。「飛び込み試験」とも呼ばれる一発免許取得は、教習所に通わず直接試験を受けて免許取得を試みる方法であり、その合格率は10%以下ともいわれる狭き門です。
一発試験で免許が取得できれば、かかる費用は仮免許および本免許の試験費用と交付手数料に取得時講習費用を加えた26,300円のみ。仮免許は試験のたびに4,350円、本免許は3,350円支払うだけで回数制限なしに再試験が受けられるため、10回や20回の再試験を受けたとしても免許取得費用の総額は教習料金よりも安く済みます。
しかし、一発試験はあくまで過去に運転歴がある人のための救済措置であり、普通免許初取得者が合格できたケースは非常に稀です。
仮免許取得までの練習場所確保が一発試験の難関
本免許試験を受けるためには、仮免許試験合格後に5日以上の路上練習と、同乗指導者の氏名と免許番号を記載した証明書類も必要になります。それはつまり仮免許さえ取得できれば、一発試験合格の可能性は飛躍的に高められるということです。
しかし、仮免許取得までの練習は一般人が立ち入れない広大な私有地が必要となるため現実的ではなく、実際は運転免許試験場の休日に行っているコース開放や、非公認教習所などの貸しコースを利用することになります。練習車やコースの借用にもその都度費用がかかります。
また仮免許が取得でき、一般公道で練習するにしても交通環境などに恵まれた土地でなくては練習もままなならないのが現実です。
一発免許の最低金額である26,300円で運転免許を取得できるケースは不可能に近いものの、ある程度の出費を覚悟のうえで、理想的な練習環境と十分な練習時間、優れた指導者が確保できる人は一発免許に挑戦してみてもよいでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...