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カーブミラーにだまされないで!どっちに曲がるかわかる?【くるまTips】
ドライブ中にカーブミラーを見かけたとき、どっちに曲がるか分からなくなった経験はありませんか?あるいはどこを映しているのか分かりにくいこともあるかもしれません。
本記事では、カーブミラーの役割と正しい見方を解説します。カーブミラーの示す向きが不安だという方は参考にしてください。
カーブミラーの役割と設置場所
カーブミラーは、運転席から見えづらい部分を補うための設備です。
例えば、先の見通しが悪い、左右の確認がしづらいといった場所において、見えづらい部分を確認できるようにするため設置されています。
では、具体的にどのような場所にあるかみていきましょう。
1.左右の見通しが悪い交差点
信号がなく、壁や看板などが障害物となり、左右が全く見えないような交差点にカーブミラーが設置されていることが多いです。
見通しが悪い交差点は事故が多発する傾向にあります。左右からの車の往来を確認するために、カーブミラーは欠かせないものとなります。
2.先が見通せない急カーブ
急カーブの付近は、対向車がセンターラインをはみ出してくる恐れがあります。カーブミラーはそうした危険を事前に察知するためにも役立ちます。
カーブミラーで対向車が来ないか確認できれば、安心して走行できます。ただし、対向車が来ていなくても急カーブは減速して走行するようにしましょう。
3.駐車場の出入口
駐車場の出入口は、看板などで左右が見えづらくなっていることがあります。そのため、カーブミラーで歩行者や自転車の往来を確認してから出庫するようにしましょう。
駐車場の出入口では係員がいれば誘導してもらえますが、誰もいない場合はカーブミラーで左右を確認しつつ慎重に出庫する必要があります。
カーブミラーを見たらどっちに曲がる?
ミラーの向いている方に曲がるとは限らない
カーブミラーを見た時に、どこを映しているのか分かりづらいことがあります。通常の平らなミラーと違って、鏡面が湾曲しているため、広い範囲を映し出しています。
カーブミラーは、ミラーの向いている方向ではなく、ミラーの向いている方向とは逆か、もしくは斜め前や斜め後ろを映し出しています。そこから車や自転車、歩行者が向かってきていないかを確認してください。
そのため、カーブミラー見てどこへ曲がればいいか迷ったら、カーブミラーの逆、または、斜め前か斜め後ろに曲がると思っておけばスムーズに走れるでしょう。
雨や霧の日は見えないことも
雨や霧の濃い日は、ミラーに水滴が付いてしまい、全く見えなくなることがあります。天気の悪い日はカーブミラーは役に立ちません。いつもよりも慎重に走行することが必要です。
また、ミラーの形状が大きいと感じたら、見えない部分が多くあることを意味します。場所によって様々ですが、いつもよりも大きいカーブミラーを見かけたら慎重に曲がる方向を見極めてください。
距離感を掴みづらい
カーブミラーは、車や歩行者の往来を確認することは可能ですが、距離感がつかめないというデメリットがあります。近い位置に車が来ていると思ったら、かなり離れた位置を走っていた、ということもよくあります。
カーブミラーは鏡面が湾曲しているので、距離感はほぼ把握できないと言ってもいいかもしれません。
カーブミラーを見たら警戒しよう!
見通しの良い、事故の少ない道路にカーブミラーは設置されていることは少ないです。カーブミラーは見えづらい場所に設置されていることがほとんどです。多くのカーブミラーは黄色やオレンジ色でデザインされていますが、目立たせるためと言われています。
カーブミラーを見かけたら、どこを映し出そうとしているのか、どこから車や歩行者が出てくるのかを瞬時に判断できるようにしてください。
もし、状況がつかみづらいときは、速度を落として走行してください。標識で指示されていなくても、徐行や一時停止をして、見えづらい部分を確認することをおすすめします。
カーブミラーを見かけてもあせらずに、慎重に走行すれば、どっちに曲がればいいのかすぐに判断できるようになります。
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- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...