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ワンオフマフラーとは?製作手順から価格や車検の通過基準についても

ワンオフマフラーの「マフラー」とは?

マフラー
Kevin Fanciulli CC 表示 2.0 / CC BY 2.0
出典 : https://www.flickr.com/

マフラーとは、車の後方から出ている円形状の筒です。
マフラーは、エンジンから出る排気ガスの清浄、エンジンから出る音の消音を主に行っている部品です。マフラーが無いと、環境や人体に悪いガスが大気へ放出されてしまい、音も車の近くでは会話が聞こえない程になってしまいます。

マフラーには「メーカー純正品」と「社外品」がある

自動車の用語で部品には大きく別けて2つあります。それが「純正品」と「社外品」という言葉です。
「純正部品」とは、自動車メーカーが直接又は提携工場で自動車メーカーの設計の元、製造販売されている部品です。
「社外部品」とは、自動車メーカー以外の自動車部品メーカーが設計を行い、製造販売している部品になります。
純正部品は、自動車メーカーの部品販売部門から整備工場を通じて取り寄せを行うのが一般的な購入方法で、社外部品はカー用品店などで購入するのが一般的です。
カー用品店でマフラーに限らず、ホイールや芳香剤、シートカバーなど多数展示されているのを見たことはありませんか?あの商品のほぼ全てが社外部品となります。

ワンオフマフラーは社外品

ワンオフマフラーはその車に合わせ、車のオーナーの要望をかなえる形で専門業者が作成します。
自動車メーカーでは、車一台一台に合わせたワンオフマフラーの製作は取り扱っていないため、必然的に社外品のマフラーとして製作・購入することになります。

マフラーを交換する目的

マフラーを社外部品に交換する目的には、いくつかあります。
1つ目は、排気効率の向上です。純正のマフラーの内部には排気効率を低下させエンジンの出力を下げる抵抗があります。その1つにマフラーの太さもあります。
排気効率を低下させている抵抗を取り除き、太くすることにより排気効率が上がりエンジンのパワーが向上します。
2つ目は、ドレスアップです。純正の細いマフラーよりも社外部品の少し太い方がバランスも良く、カッコいいリアビューになります。

車のマフラーの構造って?音に意味はあるの?

ワンオフマフラーとは

ワンオフマフラーのワンオフとは

そもそもワンオフマフラーの「ワンオフ」とは、どういう意味なのでしょうか?
ワンオフという言葉は、工業製品に使われる専門用語で辞書にも載っていません。一般的に工場のラインで作られた物を「LINE OFF」と言い、一回限り又はこの為にだけ造られたオンリーワンからワンオフという言葉が生まれたと言われています。
自動車に限らず、1つの為だけに作られた物をワンオフ部品と言います。

ワンオフマフラーのメリット

ワンオフマフラーは形や太さ、素材、音量、色など全て選ぶことが出来ます。一般的なマフラーは円柱形状ですが、四角や三角、ハート型に作ることも出来ます。音量も純正部品同等から大音量、爆音まで可能で自分の思い描く物が形となります。
基本的にワンオフマフラーは車種を問いませんので、市販品に設定されていない車種やグレードへも対応しています。
一番のメリットは自分の思い描く物を形にして自分の為だけに作られるというプレミアム感というところです。

ワンオフマフラーのデメリット

自分の思い描く物を、自分の為だけに作ってもらうので、市販品に比べれば高額になります。
作る部品数や素材にもよって変動しますが、市販品は3万円ぐらいから買えますが、ワンオフ品は8万円ぐらいからになります。
製作してくれる工場も限られますし、注文出来るお店も限りがあるので、注意が必要になります。

どんなマフラーでも車検に通る?

整備設備 メンテナンス
zombieite CC 表示 2.0 / CC BY 2.0
出典 : https://www.flickr.com/

ワンオフマフラーの制作には、必ず守らなければならないものがあります。
それが「道路運送車両法」と「保安基準」になります。
これらを守らないと車検には通らない、つまり一般道を走ることはできません。
それぞれの内容を解説します。

道路運送車両法とは

車が道路を走る上で部品が保安基準にしているか、車の状態が安全に走れるかを定めた法律で、車検はこの法律に則って行われます。
マフラーについては、道路運送車両法では以下のように規定がなされています。

道路陸運車両法 第3章 道路運送車両の保安基準

第41条 (自動車の装置)
自動車は、次に掲げる装置について、国土交通省令で定める保安上又は公害防止その他の環境保全上の技術基準に適合するものでなければ、運行の用に供してはならない。
第41条の11 消音器その他の騒音防止装置
第41条の12 ばい煙、悪臭のあるガス、有毒なガス等の発散防止装置

出典:https://elaws.e-gov.go.jp/

保安基準とは

道路運送車両法 第3章で定められた「道路運送車両の保安基準」において、技術的かつ具体的な定義を定めた規定になります。
実際の車検はこの規定に則って検査が行われており、ワンオフマフラーの構造や音の大きさなども検査されます。
これらには、厳格な規定が定められており、必ずクリアしなければ一般道を走ることはできません。

道路陸運車両法における道路運送車両の保安基準

第30条 (騒音防止装置)
自動車は、騒音を著しく発しないものとして、構造、騒音の大きさ等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。

出典:http://www.mlit.go.jp/

保安基準:触媒装置の装着

マフラーに装着される触媒装置はキャタライザーとも呼ばれ、車体底面の、エンジンから伸びるマフラーの中間を立方体に膨らませた様な形状をしています。
エンジンの排気から出る煤等のゴミや、環境破壊に繋がる成分の除去装置になります。
これを装着していないと、整備不良となり車検に通りません。

保安基準:音量

ワンオフマフラーに限らず、マフラーの出口から出る排気音の音量が96db以下でなければなりません。
カー用品店や整備工場で測ってもらうことができます。
マフラーには、排気音を押さえる「サイレンサー」というものがついており、これが無かったり、適性に働かないと非常に大きな音になります。
ワンオフマフラーは純正部品のマフラーよりも音量が大きくなりますので、特に気をつけなればなりません。

保安基準:形状

ワンオフマフラーを制作しても、鋭利な形状や車体から飛び出している状態ではいけません。
歩行者との接触やそれに伴うケガ等を防止するために、車体からのはみ出しや形状には十分注意しましょう

保安基準:車高

ワンオフマフラーを制作するにしても、社外マフラーに交換するにしても意外に盲点になるのがこの車高です。
車高というのは、車検時の最低地上高を指し、車体の一番低い部分が地上から9㎝以上ないといけません。
例えばワンオフマフラーを制作してから、車高を下げるカスタマイズをすると、形状によっては最高地上高を下回ってしまう場合があります。
当然車検に通らなくなりますので、注意しましょう。

ワンオフマフラーの制作手順

ワンオフマフラーはその名の通り、一つだけのマフラーです。
そのため、製作を依頼するにあたっては、使用する素材や形状、出口のパイプの数などを細かく業者の方と相談をする必要があります。
車は車体によってマフラーのレイアウトはバラバラですし、素材や音量によっても対応が異なります。

ワンオフマフラーはどの部分を制作してもらうのか

ワンオフマフラーの制作は、大きく分けて、触媒以降からテールパイプまで、サブサイレンサーからテールパイプまで、メインサイレンサーとテールパイプのみの3種類に分けられます。
どこから制作してもらうのかによっても価格は変動します。

テールパイプの形状

リアバンパーから見える、排気出口です。以下のことをしっかりと伝えましょう
・テールパイプは1本なのか、複数本なのか。
・左右どちらかに寄せる片側出しなのか、左右にテールパイプをレイアウトする左右出しなのか。
・業者によっては、テールパイプの向きが車体真後ろよりも外側に向けることができたり、テールパイプの先端を下方向に曲げたりすることもできるので、それを確認しましょう。

メインサイレンサーの形状

テールパイプの根本にある、膨らんだ部分です。この形状や大きさでも音量や音質が変わりますので、しっかりと相談しましょう。
メインサイレンサーは大きくなりやすいので、最低地上高との兼ね合いも要チェックです。

中間サイレンサー

メインサイレンサー同様に、車検に適合するために音量を下げる意味でもとても重要なパーツです。
ワンオフマフラーを制作している業者であれば、メインサイレンサー同様に形状を選べたりします。
こちらも最低地上高には注意しましょう。
コインパーキングや段差でうっかり傷つけやすい個所でもあります。

ワンオフマフラーの素材

基本的にはステンレスやチタンなどが使用されます。
ステンレスは熱に強く丈夫で、チタンは軽量などといったメリットがあります。

それぞれの特徴と共に、自分のドライビングや希望の音にあった素材をチョイスしましょう。

チタンマフラーのメリットとデメリットとは|磨きの手入れから焼き色についても

その他サービスの確認

業者によっては刻印をしてくれたり、テールパイプを青白く焼き入れしてくれたりと有料ではありますがサービスを追加してくれるところもあります。
お店の方とよく相談しましょう。

製作:車両預入

ワンオフマフラーは、要望に合わせて0から作成します。
そのため、現車合わせと言って、工程の途中で何度もその車にあっているかどうかを確認します。
ワンオフマフラーを制作するには、業者によりますが数日間は車を業者に預けることになりますのでよく確認しましょう。

制作:溶接と取り付け

ここからは業者による職人の仕事です。
ステンレスの素材を加工し、溶接し、ワンオフマフラーを制作していきます。
制作の際はレイアウトだけでなく、音量やはみ出しといった保安基準の適合も慎重に調整し、作成していきます。

ワンオフマフラー完成後に車両引き渡し

ワンオフマフラーのすべての作業と検査が完成したら、晴れて、世界に一つだけのマフラーを装着した愛車が戻ってきます。
自分のこだわりが詰まった愛車のサウンドは感動もひとしおです。

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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