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ワンオフマフラーとは?自分好みの音色・形状を実現!費用やメリット・デメリットも解説
ワンオフマフラーのメリットとデメリット
ワンオフマフラーの最大のメリットは、車種を問わず、好きなカタチや音でリアピース部分を製作できることです。また、エキマニからセンターパイプ部分もワンオフで製作することができるため、カスタマイズの幅が大きく広がります。
一般的なマフラーは円形状のテールエンドになっていますが、ワンオフなら四角形や三角形など、好きなカタチにすることが可能です。排気音に関しても、乾いた音から低音を響かせたいなど、自分好みに演出を変えることも可能になります。
明確にカスタマイズの展望があるユーザーや、市販社外品の適合が無いクルマに乗っているといった人には、ワンオフマフラーはカスタマイズの夢を実現してくれる、救世主となることでしょう。
一方で、オーダーメイドであるため、製作費用は割高となります。一般的には、市販パーツでは3万円程度で販売されているリアピースが、ワンオフとなると最低2倍以上の価格となるのです。
依頼する業者にもよりますが、片側1本出しのリアピースで8万円程度が相場、2本出しにすると15万円以上の製作費がかかるケースも多くあります。
自分の好きな形で、愛車にベストフィットなマフラーを作れるという反面、やはり金額の面では大きな負担を発生するのがワンオフマフラー。こうしたメリットとデメリットを理解した上で検討しましょう。
音量と最低地上高には十分注意しよう
マフラーは、車の騒音や有害物質の排出にかかわる非常に大事な部分です。カスタムの際は、騒音を含む公害を車が出さないように、厳しい保安基準が定められており、規制も厳しくなっているということを理解しておきましょう。
特に注意したいのは音量と最低地上高、そして車体からのはみ出しです。
ワンオフマフラーに限らないことですが、マフラー出口からの排気音の音量は、普通車であれば96デシベル以下、軽自動車の場合は97デシベル以下と定められています。
また、ワンオフマフラーを含めた交換用マフラーを取り付けた場合には、新車時の近接排気騒音に5デシベルを加えた値以下でなければなりません。
新車時の近接排気騒音は車検証に記載されています。マフラーを取り付けた後、この値を超えていることが分かった場合には、サイレンサー部分に変更を施すなどの後処理を施さなければなりません。
また、大きなマフラーを取り付けたいという人が注意したいのは、最低地上高の問題。車検時には車体の一番低い部分と地上の間が9cm以上確保されている必要があります。
また、フロアラインから10mm以上マフラーが突出していても車検を通すことはできません。(排気管端部に丸みがついた2.5mm以上の曲率半径を有して入ればOK)
さらに、テールエンド部分が車体からはみ出すのもNGです。
筆者が自動車販売店で仕事をしていた時に、車検不適合となるケースが多かったのが、ワンオフマフラーによる保安基準違反でした。特に音量の部分で適合が取れないというケースが多く、ワンオフマフラーに限らず、社外マフラーを装着するケースでも、十分な注意が必要となります。
保安基準は、明確な数字で基準を示しており、その数字を1でも超えてしまえば基準違反となります。ワンオフマフラー製作を依頼する際には、保安基準についても知識が明るい、有名パーツメーカーへ依頼するのが安心と言えるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...