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インナーサイレンサーは効果がない?使用時・車検時の注意点と取り付け方
目次
インナーサイレンサーは効果がない?使用時の注意点
インナーサイレンサーは低音の消音に高い効果を発揮します。つまり、アイドリング中の音を抑えるのにはうってつけということです。
低音域の音は屋内へ響きやすいと言われているので、アイドリング音を抑えることができれば、早朝出勤時や夜間時に目立ちやすいマフラー音を抑えられる可能性も高くなります。
しかし、使用するにあたり知っておきたい注意点がいくつかあります。
インナーサイレンサーが外れないようにする
インナーサイレンサーを固定するボルトやナットが走行中の振動等で緩むと、走行中に外れてマフラーから脱落する可能性があります。後続車や周りの歩行者にも危険が及びかねないので、絶対に外れないよう取り付けることが求められます。
固定部分が固着すると外しにくい
高温にさらされるボルトなどは固着しやすく、インナーサイレンサーも例外ではありません。錆が進行していると取り外しの難易度は上がりますし、場合によっては外している最中でボルトが折れる可能性もあります。定期的に外して清掃することで対策できます。
排気抵抗が増える
インナーサイレンサーを装着してマフラー出口の径が小さくなると、排気抵抗が大きくなります。排気抵抗の増加はエンジンパワーの妨げになったり、ターボ・チャージャーが装着されたエンジンであればタービンの回転を押さえつけるものになりかねません。
思ったほど排気音が小さくならない
市販のインナーサイレンサーを装着したけれど、思ったほど排気音が小さくならならず、効果があまり感じられないこともあります。そもそも、排気音の大きい社外マフラーを装着している時点で純正以下の排気音になる可能性はあまり高くないので、期待しすぎないほうが良いかもしれません。
インナーサイレンサーのラインナップを見ていると、グラスウールが巻かれず本体だけで販売されているものがあります。これ単体で使っても多少効果はありますが、グラスウールを別途購入して巻いて使ったほうが騒音対策としては効きそうです。
インナーサイレンサーを取り付けて車検を通すには?
道路運送車両の保安基準第30条(騒音防止装置)第2項によると、騒音発生の抑止に効果のある消音器で、告示で定める基準を満たすものを、自動車に装着しなければならないとしています。
その告示の内容には、「消音器の騒音低減機構を容易に除去できる構造でないこと」との記述があります。「容易に除去できる構造でないこと」の解釈次第でインナーサイレンサーが車検に通るかどうかが決まるということです。
車検は現場の検査員に依るところが大きいので、気になる方は車検で訪れる運輸支局の検査員に質問して確認するのがベターです。
エンジン音の消音は段階を踏むのがおすすめ
インナーサイレンサーを装着することで排気音を小さくすることが可能です。実際にそれは有効な手段であるとも言えますが、中古で安く手に入る純正マフラーならまだしも、決して安くない社外品マフラーに穴を開けることに勿体無さを感じるユーザーもいるはずです。
社外品のスポーツマフラー等の排気音で近隣住民とのトラブルのある方は、一度純正マフラーに戻したり、問題の起きないところへ引っ越す、それらが不可であれば致し方なくインナーサイレンサーを装着するといったように段階的なトラブル解決案を検討してみてはいかがでしょうか。
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