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タイヤ交換をディーラーでするメリット・デメリットとは
ディーラーでは車の点検だけでなく、タイヤ交換も行っています。
定期的な点検を行っている方は、点検内容の説明の中で、タイヤの劣化や溝の減り具合によりタイヤ交換を勧められた経験はありませんか。
タイヤ交換は万単位で金額が発生するため、交換をオススメされたとしてもすぐに返事をするのは難しいと思います。
そしてディーラーでのタイヤ交換は高い、というイメージを持っている方も多いことでしょう。
確かにディーラーは、工賃やタイヤ価格の面だけで見れば、カーショップなどに比べ高い傾向があります。
しかし、ディーラーならではのメリットもあるのです。
今回は、ディーラーでタイヤ交換を行った際のメリットやデメリットをご紹介していきます。
目次
タイヤ交換はいろいろな店舗で行える
タイヤの交換は、
・ディーラー
・カーショップ
・ガソリンスタンド
・タイヤ専門店
・一般整備工場
などさまざまな店舗で依頼することができます。
それぞれの店には特徴があり、同時に値段の差も存在します。
またタイヤ専門店なら保管しているタイヤの量も多く、事前に連絡を入れなくてもスムーズに作業を行ってくれるなどのメリットや、タイヤ交換の技術および知識が豊富です。
カーショップでは、作業工賃やタイヤ自体の値段も比較的安く行うことができ便利であるといえます。
ではディーラーでタイヤを交換するメリットは、どのようなものがあるのでしょうか。
わざわざディーラーでタイヤ交換を行うメリットはあるの?
わざわざ高いディーラーで頼むなら、他の店で交換したほうがいいんじゃないの?と思っている方もいることでしょう。
他の店と同様、ディーラーでタイヤを交換した場合もメリットはあります。
では、具体的にどんなメリットがあるのかをご紹介していきます。
タイヤのサイズを変更する場合きちんと調べてくれる
車にはそれぞれ適正なタイヤサイズが存在しますが、中にはインチアップなどホイールのサイズを変更したいと考える方もいることでしょう。
ディーラーではタイヤサイズなどを変更したい場合、適応するタイヤを親切に調べ、見積もりを出してくれるというメリットがあります。
簡単にインチアップといっても、ホイールのサイズだけを変更すればいいわけではありません。
ホイールのサイズが変わるということは、タイヤの横幅が広くなったり、フェンダーとタイヤとの隙間が狭くなったりするということです。
また車はフェンダーと呼ばれるタイヤの上にあるボディから、タイヤが少しでもはみ出していれば車検に通りません。
つまり、違法改造車となってしまうのです。
そのためインチアップなどをする際は、
・車種によって対応できるインチであるのか
・取り付けたいホイールの横幅やタイヤの厚み
これらを調べなければならず、とても手間がかかります。
ディーラーではそういった点を無料で調べてくれますが、ネットで購入した場合このように親切に調べてはくれません。
全て自己責任で注文を行わなければならず、選ぶサイズに失敗してしまうと販売サイトによっては返品ができない、という失敗につながります。
しかしディーラーでは、対応サイズから発注、取り付けまで全てディーラーで行ってくれるため、車やタイヤの知識がない方でも安心して頼むことができるのです。
タイヤ交換後にトラブルが発生した場合対処してくれる
日本製のタイヤは性能や品質が高く、タイヤの不備が発生することはほぼありません。
しかしタイヤの取り付けやバランスをとっている人は、ディーラーの整備士なのでミスをしてしまうこともあります。
例えば、ディーラーで新品タイヤに交換したけど、バランスがうまくとれていなかったというトラブルがあったとしましょう。
もしそのタイヤをディーラーで交換していれば、バランスの取りなおしを無料で行ってくれるなどの対応が期待できます。
また、タイヤには保障などがありませんが、購入時から傷がついていたなど明らかにタイヤの状態が悪ければ、交換したディーラーで相談してみることをオススメします。
ディーラーではこのように、ディーラーを利用してくれたお客さんのケアにも力を入れており、ディーラーでタイヤ交換してよかった、といってもらえる環境になるよう努力しているのです。
持ち込みタイヤでも割増料金なしの店舗も
ディーラーでは持ち込みタイヤの割増料金を請求しない店舗も存在します。
タイヤを交換する方法としては大きく2種類が存在します。
・タイヤを店舗で購入し、そのまま取り付けてもらう
・ネットなどでタイヤだけを購入し、店舗に持ち込み取り付けてもらう
どうしても安く済ませたいのであれば、後者のネットでタイヤを購入し、店舗に持ち込む方法があります。
持ち込みタイヤの交換は工賃代を割り増しするのが基本です。
しかしディーラー店舗の中には、割り増しをせず購入した場合と同じ工賃でタイヤ交換を行う店舗も存在します。
また、扁平率の低いタイヤつまり薄いタイヤの交換はとても大変で、タイヤ交換を行っている店舗の中には別途で工賃をもらう店舗もあるのです。
そのような店舗がある中でディーラーでは基本的にタイヤ交換代は一律となっており、例外なく同じ料金で対応します。
薄いタイヤを交換してほしい方や持ち込みタイヤの交換をお願いしたい方は、ディーラーで作業してもらったほうが安く済ませられるかもしれません。
交渉次第では割引してくれるかも
ディーラーでは「タイヤ交換代が高い」とよくいわれます。
しかし、交渉によって値引きしてくれる可能性があるのもディーラーです。
カーショップなどの量販店などでは、値引き交渉がなかなか難しいと思います。
交渉しても値引きしてもらえない確率も高く、たくさん買ったから安くするという考えはあまり定着していないように思います。
ディーラーではたくさん買ってくれたり、よく利用してくれるお客さんにはより親切な対応を行ったりしてくれるため値引き交渉の成功率も上がるのです。
もし車検などで交換部品が多く、値段が高くなってしまった場合、値引き交渉にチャレンジしてみてはどうでしょうか。
事故の際はタイヤ以外の部分も一緒に頼むことができる
ディーラーは整備工場であり、タイヤ交換以外の修理作業も行っています。
もし事故などでタイヤ交換が必要な場合は、タイヤ交換以外の修理作業も同時にお願いすることができ便利です。
タイヤ専門店などでは、タイヤ交換作業は技術レベルも高く安心ですが、その他の修理作業をお願いすることはできません。
タイヤ専門店はあくまでもタイヤ販売やタイヤ交換を専門としている店であり、その他の作業はできませんし、対応するための機器もそろっていないのです。
その点を踏まえると、事故などでタイヤ交換が必要になってしまった場合は、ディーラーでお願いしたほうが効率的だといえるのではないでしょうか。
丁寧な作業を行ってくれる
ディーラーはメーカーの信用にも関わるため、雑な作業はできません。
格安でタイヤ交換をしてくれる店舗の中には、アルバイトを雇いタイヤ交換作業を行っている店舗も存在します。
アルバイトは短期的に入れ替わることが多く、正社員としてずっと働いている人よりも技術レベルが低く、タイヤ交換の際ホイールに傷をつけてしまう可能性も考えられます。
もちろんそのような店舗ばかりではありませんし、格安でタイヤ交換をしている店舗にもしっかりとした技術を持ち合わせている方もいることでしょう。
つまり、当たり外れが存在するということです。
店舗の当たり外れもあるでしょうし、作業員の当たり外れもあります。
ディーラーでも作業ミスは当然ありますが、作業ミスを予防するための丁寧な作業であり、雑な作業は行いません。
その点をしっかりと理解し、タイヤ交換をお願いする店舗を選ぶことが大切です。
持ち込みタイヤも対応可能
ディーラーのタイヤ交換では、基本的に持ち込みタイヤも対応しています。
タイヤ交換を格安で行っている店舗の中には、持ち込みタイヤは不可としている店舗も存在します。
つまりディーラーではネットで安くタイヤを購入し、交換作業だけお願いするという手段も選ぶことができるということです。
タイヤのサイズなどを調べて提案してくれる
ディーラーでタイヤを購入し、交換作業までをお願いした場合、車にあったサイズを選び提案してくれます。
サイズ変更の場合とかぶってしまいますが、お客さんの中には愛車のタイヤサイズを把握しておらず、たくさんのメーカーや種類がある中で、どれを選べばいいのか分からないという方も多くいます。
ネット販売では当然、愛車のタイヤサイズを教えてはくれません。
購入しサイズが合わなくても自己責任となりますし、自分で調べたければそれなりの知識が必要です。
車やタイヤの知識があまりない方は、ディーラーに丸投げしたほうが安心できるのではないでしょうか。
- 執筆者プロフィール
- 山北吏(つかさ)
- 1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...