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車にイス積んで野へ…コロナ禍でブーム到来?「チェアリング」で自然満喫
目次
手軽に楽しめる新たなアウドドアアクティビティ「チェアリング」が流行のきざし
SNSやアニメ「ゆるキャン△」、お笑い芸人でYouTuberのヒロシさんなどがきっかけとなり再びブームが到来した、キャンプを始めとするアウトドアでのアクティビティ。
自動車メーカーもアウトドアユースを意識した自動車の販売や、車を活用したアウトドアによるコト消費の促進などに力を入れており、SUVはいまや街中で見かけない日はないほど人気のジャンルとなりました。
テントを設営して宿泊するキャンプのほか、テント泊をしない日帰りのデイキャンプ、ぜいたくな設備や食事が用意され手ぶらで楽しめるグランピングなど、本格的なものから手軽なものまで自分にあったスタイルで楽しめるため、初心者でも気軽に始められます。
そんなアウトドアのアクティビティの中で、さらに手軽に始められるとしてじわじわと注目を集めているのが「チェアリング」です。
設営らくらく!少ないラゲッジスペースの車でも楽しめる
チェアリングに必要なものはアウトドア向けなどの持ち運べるチェアだけ。やり方も簡単で、公園や河原、海辺など自然の中にチェアを持っていき、気に入った場所にチェアを広げて座るだけです。
使うチェアは安ければ1000円ほどで購入できるのでお金があまりかかりませんし、キャンプと違いテントやタープ、たき火台、テーブルなども不要なので用意する物も少なく済みます。
そのため、手荷物を置くほどのラゲッジスペースしかないスポーツカーに乗っていても積載量の限界を気にする必要がありません。ラゲッジスペースに余裕があるのなら、チェアを積みっぱなしにしてもいいでしょう。
やり方が簡単、そろえるものはチェアだけ、費用を抑えられるといったハードルの低さから、手軽に始められるアクティビティとしてチェアリングが広がっているようです。
チェアひとつで作り出せるパーソナルな空間が魅力
チェアリングは、散歩好きの人たちや、どこででもお酒を飲みたいという人たちの間で広まったと言われている「椅子を持ち歩いて気に入った場所で座る」というアクティビティです。
現在は散歩では行けないような遠方や、持って歩くには重いチェアを使うなど、車にチェアを積んで出かけた先でチェアリングを楽しむという人も増えています。また、密を避けて楽しめるアクティビティでもあるため、コロナ禍で人気が加速したとも言われています。
チェアリングの最大の魅力は、自分が気に入った場所にパーソナルな空間を作り出せるということ。公共物のベンチなどに頼らず、自分の好きな場所で、自宅や職場の個室などとは違うアウトドアならではの開放感を味わえます。
チェアに座って自然を感じながら、読書をしたり会話を楽しんだり景色を眺めるなど、過ごし方も人それぞれ。ドライブ中に景色の良い場所などを見つけたら、休憩ついでにチェアリングを楽しんでみてもよいでしょう。
ルールやマナー、周辺環境への配慮を忘れずに
チェアリングを楽しむ際に気をつけたいのは、そこがチェアリングをするのに適した場所かどうかをしっかりと確認することです。
立ち入ってはいけない場所や、チェアなどを設置してはいけない場所などを確認しルールを守って楽しむのはもちろん、周囲に民家などがあれば話し声が迷惑とならないかなどのマナーも意識しましょう。
チェアリングの普及と推進を目的にしている「JCA 日本チェアリング協会」は、Facebookにてチェアリング時の注意点を以下のようにまとめています。
- 人様に迷惑をかけない
- ゴミは持ち帰る。むしろ掃除して帰るのかっこいい
- 市井の人々に威圧感を与えない(酒をよく思わない人もいるので)
- 私有地に無断で立ち入らない
- 騒がない(KEEP CALM)
- 公共の場を占有しない
- 装備を増やしすぎてキャンプにならない
車でチェアリングを楽しみに行く場合は、その場所が車を駐車してもよいのか、車で立ち入ってもよいのかを確認し、もちろん車を降りたあともその場所でチェアリングをやっても問題がないかしっかりとチェックすることが大切です。
自分だけでなく周囲の人たちも気持ちの良い時間を過ごせるよう、ルールやマナーを守ってチェアリングを楽しんでください。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...