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ディーラーで買える車中泊仕様車を選んだ理由。お気に入り&不満点も! 日産「キャラバン マルチベッド」
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
キャンピングカーや車中泊仕様車はほんとにいろいろなモデルが出ています。
それらの中から私が選んだのは日産自動車の正規ディーラーで販売している「キャラバン マルチベッド」。
いわゆる簡易キャンパーです。
もともと日産自動車のセレナに乗りながら車中泊の旅をしていたのですが、そこからなぜ乗り換えたのか、ほかのモデルは考えなかったのか、ディーラーで買うことのメリットは?使い勝手は?不満な点はどこか。
実際に買って乗ってみた感想をあれこれ紹介したいと思います。
車中泊仕様車をディーラーで購入するのって、ありなのかどうか。
よかったら参考にしてください。
目次
キャラバン マルチベッドとは?
私のキャラバン マルチベッドは、日産自動車の正規ディーラーで購入できる簡易キャンパーで、NV350キャラバン(マイナーチェンジ後の社名はキャラバン)のプレミアムGXアーバンクロムをベースに、床張り施工とベッドキットのみが搭載されたシンプルな車中泊仕様になります。
ベッドキットは奥行き1,760mm幅1,510mmと、大人でも2人は横になれる広さがあります。
このままの状態でも、ベッドキットのおかげで車中泊が可能。
キャラバン マルチベッドは架装した状態で登録をかけるため、車検時に床張りやベッドキットを降ろす必要はありません。
このままの状態で車検を受けることが可能です。
正規ディーラーで購入できるメリットとしては、エンジン部分だけでなく架装部分に関しての不具合に関しても、一括して面倒を見てもらえる、つまりディーラーが窓口になってもらえる安心感が挙げられます。
簡易キャンパーはキャンピングカーとは違い8ナンバー登録車ではないので、ギャレーや走行充電システムなどのキャンピングカーでは当たり前の、快適装備はありません。
つまりキャンピングカーではないので、商用車登録の4ナンバー扱いとなります。
しかしその分安価で、ベース車両にプラス50万円で手に入るお手頃なキャンパーなのです。
私もそうでしたが「常設ベッドだけがあればいい」と考えている方にはピッタリです。
キャラバン マルチベッドを選んだのは、キャンピングカーの対しての憧れみたいなものはありましたが、どうしてもキャンピングカーは敷居が高く感じていたから。
私は日産自動車のセレナに乗りながら車中泊の旅をしていましたが、正規ディーラーでの車中泊仕様をカタログで見た時は衝撃で、見積りをしてもらったら新型のセレナeパワーより安かったため、購入の決断をしました。
簡易キャンパーであれば、ミニバンの予算があれば購入できます。
この点が非常に大きく、家族の理解も得やすかったです。
代々、日産ディーラーで車両を乗り継いだので、今後も点検などを任せられる安心感もあります。
現行キャラバン マルチベッドのスペックと価格
現行のキャラバンにはワイドボディのモデルもありますが、キャラバン マルチベッドはナローボディ(標準)のみの設定となります。
ボディサイズは全長×全幅×全高 4,695mm×1,695mm×1,990mmです。
乗車定員は5名。
エンジンは2.0Lガソリンエンジンと、2.4Lディーゼルエンジンから選択可能。
2WDと4WDも選択可能ですが4WDを選択すると、エンジンはディーゼルエンジンとなります。
プレミアムGX 2.0Lガソリン2WD 3,517,800円
プレミアムGX 2.4Lディーゼル2WD 4,185,500円
グランドプレミアムGX 2.0Lガソリン2WD 3,713,600円
グランドプレミアムGX 2.4Lディーゼル2WD 4,381,300円
プレミアムGX 2.4Lディーゼル4WD 4,488,000円
グランドプレミアムGX 2.4Lディーゼル4WD 4,683,800円
※すべて税込価格
あらためてキャンピングカーの法的な定義をおさらい
余談になりますがキャンピングカーとは、8ナンバーのキャンピングカー登録のための要件を満たしている車両になります。
8ナンバーは「特殊用途車両」に属しキャンピングカー登録に必要な条件として一定の構造要件を満たさなければなりません。
少し前までは、
① 床面から1600mm以上の空間のあり、10L以上のタンク容量の給排水できるシンク設備を有すること
② 就寝設備は1人に付き1800mm以上の長さと500mmの幅が必要、乗車定員の1/3以上の人数の就寝が可能なこと
というように一定の条件を満たし構造等変更検査に合格しないと、8ナンバー登録することは出来ませんでした。
しかしキャンピングカー要件には2022年4月に大きな変更がありました。
① のシンクの高さ制限は「シンクの上端の高さが850mm以下の場合にあっては1200mm以上の空間を有していること」に改定されました。
② 就寝定員の計算方法が改定され、それまで「1/3の計算方法が端数切上げでしたが、端数切捨て」に改定されました。
つまりそれまでは乗車定員が5名の時は就寝定員が2名以上でしたが、端数切捨てに変更されたため、就寝定員は1名以上に変更となりました。
これは、キャンピングカー業界にとっては朗報で、それまで室内高が足りず8ナンバー登録が不可能であったナローボディのキャラバンやタウンエースでも、8ナンバー登録がボディ加工無しで可能となるからです。
面白いモデルが出てきそうな予感がして、今後が楽しみですね。
キャンピングカーは走行充電システムや、FFヒーターなどの快適装備が標準装備されているものが多くあります。
車種も豊富で、使い方や使用人数に合わせて軽キャンピングカー、バンコン、キャブコン、バスコンと様々な車体のモデルから選択できます。
車体が大きくなればなるほど、8ナンバー登録した際の税金面での優遇措置も大きく、キャブコンやバスコンなどの大型キャンピングカーでは、そのメリットはより大きくなります。
1ナンバー・4ナンバーのバンでは毎年車検になりますが、8ナンバーキャンピングカーは2年車検ですので、ここも優遇されている点です。
私のキャラバン マルチベッド、お気に入りのポイント
やはりマルチベッドがいちばんのお気に入りポイントで、シーンによって様々な使い方ができます。
通常の「ベッドモード」の他、中央のマットを取り払うと「両側ベンチスタイル」、そのベンチの片側を跳ね上げると「片側ベンチスタイル」、もう一つのベンチも跳ね上げてしまうと広い「カーゴスペース」が生まれます。
このように使い方の応じて様々なシートアレンジが可能なところがキャラバン マルチベッドの特徴であり、お気に入りポイントです。
ホームセンターや家電量販店での買い物でも少しくらいの大型な物なら、広いカーゴスペースがあるのでお持ち帰りは可能で、自転車でもバイクでも積載可能。
何といっても最大積載量が1,000kgもありますので、積む能力に関しては乗用車とは比べ物になりません。
もう一つのお気に入りポイントは社外品のテーブルキットです。
もちろん純正オプションでも、テーブルキットの設定はありますので装着は可能ですが、ドリンクホルダー付きの大型のテーブルが欲しかったので、テーブルは社外品にしました。
テーブルが設置されるだけでも、よりキャンピングカー感が増します。
簡易キャンパーは装備がシンプルなので、DIYによって自分好みに快適化を進めていく楽しみがあるのもいいです。
キャラバン マルチベッド、私の使い方
メインは日常使い。週末バンライフで車中泊しています。
走行充電システムはありませんが、500Wクラスのポータブル電源を使用し車内の電力を賄っており、車中飯ではカセットガスは使っていません。
湯沸かしや炊飯器などをポータブル電源からの電気を使用しています。
現地の美味しい物を食べるのも車中飯の楽しみの一つなので、「現地で買ったコロッケを、炊き立てご飯で食べる」なんてことができるのが、簡易キャンパーでの醍醐味でもあります。
私の場合、息子との二人旅で道の駅を仮眠程度で利用することが多く、キャンプサイトでキャンプをするという使い方をしていません。
そんなこともあって、私の使い方では、がっつりキャンプのためのキャンピングカーではなく、簡易キャンパーくらいがちょうど良いのです。
特に温泉が併設されている道の駅がお気に入りで、朝の一番風呂で入る露天風呂が至福の時であります。
このように気ままな旅ができるのが、車中泊も可能な簡易キャンパーの魅力です。
改善したい箇所など
キャラバン マルチベッドには、助手席側後部座席用にパワースライドドアをオプションで付けることが可能で、私は子供の送迎に便利だと思い、このオプションを付けたのですが、パワースライドドアを選択すると、助手席側の小窓が無くなってしまいます。
運転席側の後部座席の窓にしか小窓がないので、換気の効率が非常に悪いです。
そこで、車中飯や車内が暑い時に使える換気扇を取り付けたいと考えております。
匂いがこもってしまうのはもちろん、とにかく夏場の車内は暑いので空気の入れ替えだけでもスムーズに行えたら、多少暑さが和らぐかなと考えています。
まとめ
いかがでしたか?
キャンピングカーのご検討をされているのであれば、このように簡易キャンパーという仕様もあります。
あなたの使い方にもよりますが、選択肢の一つにしてみてはどうでしょうか?
キャンピングカーは、昨今のコロナ禍での需要拡大によって納期がどんどん長くなっていて、1年以上待つケースもざらです。
簡易キャンパーであれば、そこまで大掛かりな架装ではないので、納期もキャンピングカーより早いことが多いようです。
簡易キャンパーには「寝る」「くつろぐ」といった基本的な装備が付いているので、車中泊入門用には最適なモデル。
ご自分でDIYをしながら、必要な装備を追加していくのが好きな方であれば、とても楽しい車になることでしょう。
ディーラーで購入・点検ができるという点でも安心がありますよ!
ライター:ズナスケ
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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