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検索ランキング順! 車中泊!×軽SUV&軽ワゴン5選 十分寝られる!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
トラックベースのキャブコン、ハイエースやキャラバンベースのキャブコンやバンコンといえば、すぐに500万円とか600万円からとなります。
欲しいオプションを付けたらさらに購入金額はアップ。
それが無理ならハイエースを買ってベッドキットを載せて車中泊仕様にしようと思っても、新車のハイエースは350万円~。
オプション装備を付けて、諸経費を入れた乗り出し価格はざっと400万円にはなるでしょう。
いずれにしてもおいそれと出せる額ではないのでは?
少なくとも私は二の足を踏んでしまいます。
しかし、日本には軽自動車があります。
規定の寸法をギリギリまで有効活用して外観からは想像できない室内スペースを確保。
世界的に見ても、もっとも安く車中泊デビューできるカテゴリーだと思います。
ということで本記事では、車中泊に興味がある人が注目している軽SUV&軽ワゴンを、検索ランキング順に5モデル集めてみました!
相変わらず続く軽自動車人気。
昨年(2020年)の日本国内の新車販売のうち軽自動車の占める割合は37.4%。
10台中4台が軽という状態に迫っています。
価格が安い、税金も安い、燃費が良い、せまい道でも運転しやすい、小さいわりに室内は広い。
いろいろメリットだらけなので、人気なのもわかりますよね。
さらに軽自動車のうち半数以上は車高が1700mm以上のスーパーハイトと呼ばれる背高モデルだそうです。
排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下という既定の中で、室内は少しでも広い方がいいというユーザーの要望に各自動車メーカーも応えているのでしょう。
“室内が広い”ということは運転したり座ったり荷物を積むにも快適で便利ですが、車中泊ファンから見ると“寝やすい”とも言えます。
次項では今、車中泊に興味がある人に注目されている軽自動車はどれなのか、紹介していきたいと思います。
スズキ ハスラー
スズキ ハスラーは、ジープ ラングラーを思い起こさせるような軽のクロスオーバーSUV。
河原などの舗装されていない道が似合いそうです。
現行モデルは2代目で2020年1月の発売。
1代目からキープコンセプトで、外観の印象は変わっていないように感じます。
寸法でいうと、全高15mm、ホイールベースが35mm延長されています。
屋根は少しでも高い方が頭の上のスペースに余裕ができるし、前輪と後輪の間の長さを示すホイールベースは長いほど足元のスペースを大きく取れます。
どちらも軽自動車の限られた寸法既定の中で、ちょっとでも室内を広く使えるようにという改良なのでしょう。
ハスラーの特長は、まずそのファンキーとも言えるデザインではないでしょうか。
外観は先述したようにキュートさとヘヴィデューティさを融合したデザインで、日本車としてはめずらしくビビッドなカラーバリエーションを用意。
オレンジ・レッド、イエロー、ブルー、ピンク、どのカラーを選んでもポップでおしゃれな印象です。
インテリアも遊び心いっぱい。デザインがユニークなだけでなく、あそこにもここにも物入れや収納ボックスが設けられていて、使い勝手抜群です。
スーパーハイトの軽自動車のカテゴリーではないものの、1人なら十分車中泊も可能でしょう。
メーカー:スズキ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,280,400(税込)〜
乗車定員:4名
室内長:2,215mm
室内幅:1,330mm
室内高:1,270mm
公式HPはこちら : SUZUKI
ダイハツ タフト
今やスーパーハイトと呼ばれる背の高い軽ワゴンが軽自動車の新車販売の半数を占めるものの、タフトは軽のクロスオーバーSUVのカテゴリーに入るモデル。
言うまでもなくこのカテゴリーの先駆者となったのは先ほど紹介したスズキ ハスラーです。
ちょっとレトロな外観のハスラーと、未来的なタフト。
方向性は違いますがタフトの攻めたデザインはなかなかカッコイイと思います。
そしてまずタフトの特長として挙げたいのが、スカイフィールドトップと呼ばれるガラスルーフ(シェード付き)。
これがなんと標準装備です。
開閉はできないものの前列シートの頭の上がかなり大きくガラスになっていて、圧倒的な開放感。
特に運転席と助手席から外を観たらパノラマのような風景が広がるでしょう。
晴れていたら車中泊のときに寝転がって星を眺めるのもいいですね。
これだけでタフトを選ぶ理由になると思います。
室内長は2050cmで、ハスラー(2,215cm)よりもさらに短いです。
しかし、フロントシートのヘッドレストを外して背もたれを倒し、リアのシートバックを前に倒せばフルフラットになるので、マットなど敷けば余程大柄な人でなければ、足を伸ばして寝転がれるでしょう。
メーカー:ダイハツ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,353,000(税込)〜
乗車定員:4名
室内長:2,050mm
室内幅:1,305mm
室内高:1,270mm
公式HPはこちら:DAIHATSU
ホンダ N-BOX
昨年12月の一部改良で、オートブレーキホールド付電子制御パーキングブレーキを標準搭載したN-BOX。
6年連続で国内軽自動車の新車販売台数で1位になったり、2021年上半期(4~9月)もまたまた軽自動車の新車販売台数で1位だったり。
軽自動車に限らずすべての新車販売台数では一時首位から陥落したものの、今年の1月には2カ月ぶりに首位を奪還。
とにかく長年にわたって大人気のホンダのN-BOX。
売れている理由は、やはり室内の広さにあるようです。
室内長は224cm。室内高は子どもなら立っても頭上に余裕がある140cm。
後席は177cmの人が足を組んで座っても足元がゆったりの空間が広がのます。
さらに使いやすさも徹底追求。
前席・後席とも左右の席がつながっているベンチシート仕様と、助手席をダッシュボードギリギリまで前に移動できるスーパースライドシート仕様(上の写真)を用意。
荷物の種類や量、普段乗車する人数によってどちらかを選べるので、車中泊をする際にもユーザーそれぞれのスタイルに合わせやすいと思います。
メーカー:ホンダ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,283,000(税込)〜
乗車定員:4名
室内長:2,240mm
室内幅:1,350mm
室内高:1,400mm
公式サイトはこちら:HONDA
ダイハツ タント
先ほど紹介したホンダN-BOXに次ぐ、軽自動車販売台数第2位なのがこのタントです。
タントの発売は2003年。
今や軽自動車の主流となっている背が高い「軽スーパーハイトワゴン」というジャンルを確立させたモデルと言えます。
車内の寸法は、室内長2,200㎜、室内幅1,350㎜、室内高1,365㎜。
幅以外はわずかにN-BOXに及びませんが、それでも軽スーパーハイトワゴンだけあって、これが軽自動車?と思わせる広い空間を持ちます。
タントの大きな特徴は、助手席側のセンターピラー(柱)をなくした「ミラクルオープンドア」を採用している点。
助手席のドアとその後部のスライドドアを開けると、広々とした開口部が現れます。
車中泊するには、座席がフルフラットになるかどうかが重要なポイントですが、タントの場合は上の写真のようになります。
エアマットなどを敷いてでこぼこを感じないようにしたほうが寝やすいと思いますが、長さ的にはよほど高身長な人でない限り十分だと思います。
メーカー:ダイハツ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,243,000(税込)〜
乗車定員:4名
室内長:2,180mm
室内幅:1,350mm
室内高:1,370mm
公式サイトはこちら:DAIHATSU
スズキ ワゴンR
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた今年1月の車名別新車販売で、軽自動車の4位に入っているワゴンR。
軽スーパーハイトワゴンが全盛の現在ですが、その前に長く人気だった軽トールワゴンというカテゴリーを切り開いた先駆者で、初代モデルは1993年に発売されています。
軽自動車は、普通乗用車に比べて価格も税金も安くていいが狭いという弱点を、車高を高くすることで克服した、今の軽スーパーハイトワゴンの祖先といってもいい存在。
根強い人気なのもうなずけます。
あらためて調べて驚いたのがワゴンRの室内寸法。
室内高は1,295mmで、さすがにN-BOX(1,400mm)やタント(1,370mm)には及びませんが、室内長はなんと2,450mm!で、2,240mmのN-BOXより勝っています。
スズキの公式サイトによると軽ワゴンNo.1の室内長とのこと。
シートアレンジも多彩なのでで、荷物と人数に合わせられて車中泊でも重宝しそうです。
メーカー:スズキ
タイプ:軽自動車
価格:¥1,099,000(税込)〜
乗車定員:4名
室内長:2,450mm
室内幅:1,355mm
室内高:1,265mm
公式サイトはこちら:SUZUKI
まとめ
車体価格や税金が安いのに、室内は意外なほど広い軽自動車。
軽自動車ベースのキャンピングカーが、あちこちのキャンピングカービルダーから発売されているのも納得です。
自動車メーカーが軽のトールワゴンやスーパーハイトワゴンを作ろうとしたとき、まさか今のように車中泊がブームになることを想定はしていなかったでしょう。
しかし、「軽でも室内を広く」というユーザーの要望に応えていくうちに、大人が十分寝転がれる広さを獲得してしまったのですから、車中泊ファンが使わない手はありません。
軽のSUVかトールワゴン・スーパーハイトワゴンなら、デザインや好みで選んでも車中泊できる室内の広さを持っています。
まずは車内用のマットを積んで、高速道路のサービスエリアかどこかで、寝ころんで休憩してみるくらいから、試してみてはいかがでしょうか。
ライター:柏木シロー
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