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輸入キャンピングカーの車検は高い!?実際にかかった金額と安く済ませるコツ

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


こんにちは!

「フィアットDUCATOベースのローラーチームLivingstone5(以下、Livingstone5)」で気ままなキャンピングカーライフを送る、ささき夫婦です。

輸入車の、しかもキャンピングカーというと、車検費用が高そうなイメージがありますよね。

せっかく購入しても、車検でものすごい金額の請求書が来たら維持していけない・・・なんて思ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この度、私たちのLivingstone5が初回車検だったので、実際にいくらかかったか、どうすれば車検費用を抑えられるかを、実体験をもとに紹介したいと思います。

キャンピングカーの車検で注意すること

車検費用について語る前に、キャンピングカーならではの車検時の注意点について、少しお話しします。

私たちのLivingstone5はキャンピングカーに多い8ナンバーです。

8ナンバー車は新車登録から2年ごとに車検を受ける必要があります

8ナンバー車検の特徴として、

・乗車定員が確保されていること(特に、座席が容易に外せるキャンピングカーは注意)
・就寝人数が確保されていること(乗車人員の1/3以上)
・貯水、排水設備が常設完されていること(脱着式のタンクは必ず付ける)
・炊事設備が常設(水道、シンク、コンロが必須)されていること

という条件があります。これらを満たしていないと車検には通りません。

特に新車なら、購入した時のままであれば条件は満たしているはず。ですが、使っているうちに自分たちでアレンジをして、もともと付いていた座席や水回りの設備などを外したままにしていたら、車検NGなんてこともあるので注意が必要です。

また、私たちのLivingstone5は4人乗車ですので、2人分の就寝スペースが備えられている必要があります。

さらに、貯水・排水・炊事設備が、車検時に「装備された状態であること」も条件です。

輸入車の一部ではアウトドア活動も考慮し、コンロなど、取り外して車外で使用可能なものもあります。

車検実施店に持ち込む際には、これらが外したままになっていないか要チェック!

外している装備があったら、元に戻しておきましょう。

実際にかかった車検費用を公開!

さて、いよいよここからは、私たちのLivingstone5の初回車検の費用を公開したいと思います。

基本的な車検費用として以下のものがあります。

●法定費用

・自賠責保険料:24,020円(24ヶ月)
・重量税:24,600円
・印紙代:1,100円
法定費用合計:49,720円

これは法律で決まっていて必ずかかる費用です。輸入車だから高くて、国産車だから安いということはありません。

●交換した部品

・エンジンオイル:ユーロ規格に対応したオイルに交換が必要
・オイルエレメント:国産車同様、オイル交換2回に1回の交換で問題なし
・ブレーキフルード:無料交換
・オルタネーターベルト:フィアット車は切れやすいとの前情報あり(切れると走行不能となる)
・エアコンベルト:走行不能とはならないが猛暑にエアコンが効かないと困るし、熱中症になる可能性もあるから危険

上記の部品交換および点検整備料金のトータル:54,510円

ということで、合計の初回車検費用は…

49,720円+54,510円=104,230円

でした。

輸入車としては安く上がった方だと思います。「え、意外にそんなもの?」と思った方もいるのではないでしょうか?

ケースバイケースとは言え、これなら国産の2000ccクラスのセダンと同じか、それより安いくらいかもしれません。

では、なぜこの程度で済んだのか。

次項では、車検費用をなるべく安く抑えるためのコツを紹介します。

車検費用をなるべく抑えるコツ

意外と?普通だった今回の車検費用。

ですが、何も考えずにすべて車検業者さんに丸投げでお任せしていたら結果は違っていたかもしれません。

ではどうすればよいか、2つのコツを紹介します。

車検時の点検整備料や車検代行料を、車両購入時に確認

実は、車検費用を抑えるコツは、キャンピングカー購入時にすでにあります。

キャンピングカーを購入する時、費用といえば、車両価格やオプションなどの購入価格ばかりが気になります。

お目当てのキャンピングカーを目の前にして、舞い上がるのはわかりますが、なるべく落ち着きましょう。

購入したキャンピングカー販売店で車検を受けるケースが多いので、車両の見積もりだけでなく、車検時の点検整備料や車検代行料がいくらかも確認することが大事です。

法定費用はどこでも同じですが、点検整備料や車検代行料はお店によって差があります。

車両の価格は納得できても、点検整備料や車検代行料が高いと感じたら、他のお店も当たってみるか、キャンピングカーの車検が得意な整備工場を探す必要も出てきます。

なんでもかんでも部品交換しない

今回の車検ではブレーキパッドの交換も予定していました。欧州車は消耗が激しいと聞いていたためです。

走行距離も2年で47,800kmになっていたので、交換するつもりだったのですが、私たちの高速道路を主体とした走行用途では、この限りではありませんでした。

整備の方に次回車検まで充分な残量と判断していただき、パッド交換は見送りにすることができ、パッド代が浮きました。

一方、エンジンルーム内にあるオルタネーターベルト、エアコンベルトといったベルト類は、1本当たり5,000円ほどしますが、切れてしまうとエアコンが使えなくなったり、走行不能になったりするので、これらはケチらずに交換しました。

交換部品が多くなるほど、車検費用もかさみます。

特に輸入車は一つ一つの部品代が国産車に比べて高い傾向にあるので、事前に車検実施店と、どの部品の交換が必要で、どれは必要ないかを打ち合わせして選択する。

これが車検費用を抑えるコツだと思います。

ただし節約し過ぎも禁物。保安基準を満たしていることが絶対条件です。

まとめ

いかがでしたか。

以上、車検時の注意点をまとめると以下のようになります。

■8ナンバー車の場合は、キッチンなどの設備の取り外しがないか確認。
■法廷費用は、輸入車だからという理由で高くなることはない。
■点検整備料や車検代行料は、業者さんによって差があるので、車両購入時に確認しておく。
■安全上問題のない範囲で、交換する部品は減らす。

私たちのLivingstone5の場合、初回車検だったこともあり、拍子抜けするほど安く済んだと思います。

次回の車検時も同じようだといいのですが、最初の2年間に47,800kmを走行しているので、この調子だと2年後には9万キロを超えそうです。次はいろいろ費用がかかることも予想されますね。

車検費用に限らず維持費は、キャンピンクカーオーナーにとって悩みの種のひとつですが、日々の運行前点検を怠らないようにして、修理代がかさむ大きな故障につながらないように気を付けたいと思います。

ライター:ささき夫婦

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執筆者プロフィール
車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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