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ヤフオクで落札した118,000kmのキャラバンは車中泊に使えるか?
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
日産キャラバンで日本一周中の「とおるんよしみんの妻、よしみん」です。
私達は相棒のヤフオクで落札した走行118,000kmの日産キャラバンで、450日以上車中泊しながら生活しているのですが、今回は、そんなキャラバンを使ってみてよかったと思う点や、残念だなと思う点などを詳しくご紹介します。
新しい車を購入したいと思っている方、車を買い換える予定のある方、車中泊に興味がある方は必読です!
私達が使っているキャラバン
私は元々日産のキューブ、そして夫はホンダのアコードに乗っていたのですが、バンライフをすることになり、2台とも手放してキャラバンに乗り換えました。
しかし、このキャラバンと出会うまでは3ヶ月程度かかりました。最初は中古車販売店で探していたのですが、車の本体価格は安くても諸経費で10万円以上かかってしまい、全て含めると予算オーバーの高額なものばかり。
そこでヤフオクやメルカリで探してみたところ、ヤフオクで今使用しているキャラバンを発見!ヤフオクで車の購入は初めてで不安はありましたが、出品した方の対応がとても丁寧だったので購入することに決めました。
初度登録は平成15年6月、購入時の走行距離は118,000km、乗車定員は3名で運転席、助手席、その間の補助席のみ。運転席の後ろに座席はない自家用貨物乗用車で、ディーゼルエンジン車になります。
ズバリ落札価格は38万円、そのほか名義変更などに約5,000円、合計38万5,000円でキャラバンが私達のところへやって来ました。
私達が乗っているキャラバンの型はE25で、今は製造を停止しているため、中古でしか購入できません。現在日産では、新しい型のNV350が販売されています。
しかし、私たちが購入した車は中古ですが、前のオーナーさんがディーラーで毎回きちんと点検をしており、特に故障しているところも、ボディーに大きな傷や凹みもなく、状態がかなり良かったです。
なぜキャラバンを選んだのか?
家を引き払って無期限で日本を周ろうと思っていたため、長期の車中泊でもなるべく快適に暮らせるように、2人で足を伸ばして寝るスペースを確保できること、そして、荷物をたくさん積めることがまず第1の条件でした。
また、車内でパソコン作業や料理もできるスペースがあれば最高だなとも思っていました。
最初、私たちはハイエースで探していたのですが、キャラバンより値段が高い。もちろんその分、売る時はハイエースの方が高く売れるようですが、これから旅でお金がたくさんかかることや、車中泊仕様に改造するとき、売る時のことは考えずに思いっきり、好きなように改造したいと思いキャラバンに決めました。
また、ハイルーフは車内が広くなるので魅力的だったのですが、立体駐車場に入れないのは不便になると思い、標準ルーフを選びました。
実際に使ってみてよかった点
それまでキューブに乗っていたので、車体が大きいキャラバンは運転しづらいかなと思っていたのですが、意外に運転は簡単でした。
確かに、キューブと違って運転席がタイヤの上にあるので、曲がる時のハンドルを回すタイミングは違いますが、実際に運転してみると思ったほど車体も大きく感じないので、狭い道でも無理なく運転できています!
そして、やっぱり箱型のバンは荷物をたくさん積めることを実感。
私達は450日以上車内で生活しながら日本を周っているので、夏服や冬服などの衣服はもちろんのこと、キャンプ道具やカメラ等、かなりの荷物があるのですが、それらは全て収納スペースになっているベッド下に収まっています。
他にも、維持費が安いことも挙げられます。私達のキャラバンは自家用貨物車区分(4ナンバー)なので、自動車保険料(任意)や自動車税、車検も今まで乗っていた自家用乗用車に比べて安いです。
自家用貨物車は車検を毎年受ける必要があるのですが、ユーザー車検だと4万円もかかりません。
自動車税は自家用乗用車と比べるとかなり差があります。もし、キャラバンと同じくらいの大きさの自家用乗用車だと数倍はかかってしまうので、維持費はかなり違ってきます。
そして最後に、2人で快適に寝ることができるスペースがあることです。
フラットの部分がダブルベットサイズくらいあるので、2人で寝ても窮屈に感じる事はありません。
先ほども言いましたが、長期の車中泊なので2人で足を伸ばして寝るスペースを確保できることはとても大切です。
また、私達のキャラバンはベッドを毎回組み立てる必要もないので、眠くなったらすぐに寝ることができて最高ですよ。
実際に使ってみて残念だった点
残念だったポイントは、運転中の揺れ(縦揺れ)が大きいところです。
一般道路でも小さな段差でかなり揺れて、ジェットコースターのような運転になることがあります。そのため、他の車よりかなりスピードが遅くなってしまいますし、山道などではなく、一般道でも不便に感じます。
そして、車中泊する時によく利用するキャンプ場に行く時は、狭くて凸凹な道を走ることが多いので、かなり揺れてしまい、運転が大変です。
また、ハイルーフにすれば良かったと今は思っています。購入する時は、毎日車で生活する私達にとって、立体駐車場に入れないのはすごく不便だと考えていました。
しかし、今は車の上にルーフテントやソーラーパネルを設置したので、標準ルーフにしたにもかかわらず、結局立体駐車場に入れなくなってしまったのです。
ハイルーフのメリットは、車内の空間がさらに広がること、天井のカスタマイズもしやすいことです。
今の標準ルーフだと、身長166cmの私は車内で座った時、ちょうど頭に当たらないぴったりの高さになります。
本当は天井に木の板を貼り、車内の雰囲気をガラリと変更したかったのですが、頭にぶつかるため断念しなければなりませんでした。
故障したところ、新しく交換したところ
私達が乗っているキャラバンは、初度登録が平成15年と結構古い車ですが、故障して新しく交換したところはメーターのみです。
去年の冬、運転中にメーターの針が全く動かなくなり、時速何キロで走っているか分からない状態になってしまいました。すぐにディーラーに見てもらったのですが、原因は明確には分からず。
考えられる1つの要因としては、車内で調理すると湿度が上がり結露しやすいので、それでメーターが壊れた可能性があります。
なるべく結露しないように換気には気を付けているのですが、車内に人がいるとどうしても湿度が高くなってしまいますし、特に冬場は結露しやすいです。
しかし、その他の故障は今のところなく、何も問題はありません。きっと前のオーナーさんが定期的にきちんと点検や修理を行なっていたためだと思います。
古い車でも、きちんとメンテナンスすることによって長く乗れるので、これからもこまめにメンテナンスをして旅を続けていきたいと思います。
車中泊に中古キャラバンはおすすめ!
ヤフオクで38万円で落札した平成15年登録、118,000km走行のキャラバン。
17年前のクルマで、私達ところに来てから450日以上で、さらに走行距離は伸びて、32,000kmとなっています。
その間、故障したのはメーターだけ。
きょうも元気に走っています。
私達のキャラバンがたまたま当たりだったのか、キャラバンなら大体同じくらい耐久性があるのか、それはわかりません。
ただ個人的には大成功だったので、ヤフオクやメルカリなどで車中泊のベース車を探してみるのはありだと思ってます。
これからも、このキャラバンを大切にして、車中泊の旅を2人で楽しみ続けたいと思います!
ライター: よしみん
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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