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ルーフテントが落下、底に穴が!失敗から学ぶ安全な積み降ろしとは!?

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


瞬く間にルーフテントが落下。

ツルっとロープが滑り、ガンとどこかにぶつかり、ガシャンと地面に大きな音が響いた。

私の住む古い住宅街は高齢者世帯が多く比較的静かで、大きな音が鳴るとご近所さんが見に来られることになります。

何でもないと言うわけにもいかず、ていねいに説明し、ご近所の皆さんが家に帰られる背中を眺めながら、「とほほ」となりました。

やっちゃいました。

今回は、日産の軽・ルークスの屋根に載せていたルーフテントが落下した一部始終と今までの積み降ろし方法。

そして失敗を教訓にこれから目指す安全かつ安定した積み降ろし方法について、ご紹介したいと思います。

大失敗「見よう見まね」は禁物

皆さんは「プルージックコード」をご存じですか?

登山などで使われるロープの使い方というか結び方の一種で、私はロープに結びつけるロープと解釈しています。

私の見たYouTubeでは間伐材を運搬する時に使われていました。

ルーフテントを積み下ろす方法を考えていたときに、そのYouTube動画を見てこれは使えると思って、試したのが間違いでした。

ロープで吊り上げる際に「プルージックコード」をレバーホイスト(重量物を鎖で上げ下げする装置)で引っ張っていたところ、途中でプルージックコードが滑り、ルーフテントが大きく傾き落下しました。

おまけに、自作したルーフテント用キャリアの部材に当たり、ルーフテントの底部に穴が開いてしまいダブルショックの落下事故でした。

原因は2点
① プルージックコードの使い方をよく調べずに積み降ろし作業を行ったこと

後で調べると、用途も違うようですし、プルージックコードと結びつけるロープの径は違う方が良いとか、ちょっと調べればたくさん資料もあるのに後の祭り状態で、しまったと思いました。

② ルーフテントに掛けたロープを、ルーフテント本体に固定していなかったので、少しの振動でズレたこと

ロープ掛けも安易に考えていました。

ルーフテントが重いのでズレないのではと思っていましたが、実際はズレ始めたら止められないことが失敗して分かりました。

現在はルーフテントも修復済ですが、この方法はシステムとして安定したものではないと感じたので積み降ろし方法を再考することにしました。

また思い返せば、今までの積み降ろし方法もどこか人に頼って深く考えてこなかったところがあります。

そんなことも落下事故の原因の一つと思えるので、過去の積み降ろし方法から振り返ってみたいと思います。

今までに試みた積み降ろし方法

ルーフテントを車の屋根に積むことは、少々骨の折れる作業だと言えます。

私のルーフテントはイタリアのAUTOHOME社製 サイズが2m×1.2mで重量が約50㎏。

この重さのせいで苦労させられます。

2人以上の人手で積み降ろす方法

2009年に購入した時、確かルーフテントは2人で積み込まれたと記憶しています。

購入は、大阪忠岡町にある㈱大森自動車で、販売員の方がキャリアに載せて車に積んでくれましたが、それ以来2年くらい積みっぱなしでした。

結局、購入から現在までで人の手を借りて積み降ろしたのは、2~3回。もともとソロキャンプで使用することを考えていたので、やはり理想的には1人での積み降ろししたいという思いがあります。

とはいえ、当時はまだ一人で積み降ろす術を考えていなかったので、当面は誰かの手を借りることにしました。

自分たちで積み降ろししたときは、4人くらいは人手が欲しいなと思いました。

特に、地面に置いた状態から車の天井の高さまで一気に上げることは、2人でもとてもできそうになかったので、どうしたものかと考えていました。

土留め側壁を利用して積み降ろす方法

ある時、家内の実家にルーフテントを積んでガレージに駐車した時に「あっ、これだ」と直感しました。

家内の実家は道路面から1.5m位上がっている盛土の上に建っており、そのガレージは道路面を入口として盛土を掘って三方を土留めで側壁を作ったものでした。

そのため、側壁に幅寄せて駐車すると、ルーフテントを横持ちするように脱着できました。

同じような高さから同じような高さへ「横持ち」させることで、取り卸し作業の上下移動が必要なく、ほとんど力を使わずに積み降ろし作業ができることになります。

土留めがあるか、高さが車高とほぼ同じかといった条件がそろわなければ利用できませんが、この方法が費用対効果も一番でした。

ガレージのカーポートを利用する積み降ろし方法

しかし、家内の両親が亡くなり、いよいよ自分でなんとかしなければと思い、わが家のガレージでの積み降ろししようとして失敗したのが今回の落下事故でした。

器具などの構成は次の通りです。

① カーポートの支柱
② 滑車 1個
③ ロープ 径8mm 16m 1本
④ アイフック ラッチ付き 1個 使用荷重 250㎏
⑤ 動力 レバーホイスト 定格荷重250㎏
※写真 ①~④は次の3項参照、⑤は1項参照

積み降ろし方法、再考の結果

カーポートの支柱を使用する点は落下事故当時のシステムと基本的な部材構成は同じですが、特徴としては、よく使われている動力源と複数の滑車を組み合わせて安定した動作が見込める構成にしました。

器具などの構成は次の通りです。

① カーポートの支柱

構造物の耐荷重は、カーポートにある表記と施工業者への聞き取りで確認しました。

ただし、ルーフテントの積み降ろしに使用することは用途外の使用方法になるのでメーカー保証外であることは承知する必要があります。

② 滑車を3個使用

耐荷重は250㎏~400㎏。

③ 主ロープ(8mm)16m

最少破断強度1,732㎏

④ アイフック ラッチ付き(使用荷重250㎏)

⑤ 動力 チェーンブロック(定格荷重500㎏)

使い方も簡単で構造上故障が少ないと思われます。

また、次の機器も動力源の候補として検討しました。

〇ドリルウインチ

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〇電動ウインチ

ドリルウインチも電動ウインチも動力源として人力を必要としない点がとても魅力的です。

なかでもドリルウインチは、所有している日曜大工用の電動ドリルが使えそうですし、キャンピングカーにカヌーを載せるときの引き上げ装置としても使えそうなので、汎用性や機械としての信頼性などを調べて今後の使用を検討したいと思っています。

落下事故から学んだ積み降ろし作業上の注意点

① フックに掛けるロープは等長にする。

ルーフテントを水平に保った状態で上下移動させる必要があります。

色んなロープワークがあるのでしょうが、等長が一番確実だと思います。

② 吊りっぱなしにしない。

作業中は、目を離さないことが重要です。

屋外作業であり道路に面した場所では歩行者や他車の通行の妨げにならないように注意する必要があります。

また、万が一落下させたとしてもそのことで怪我をすることがないようにしたいものです。

どちらも基本的なことですが、つい安易にこれくらいで良いとか大丈夫だろうとか、そう思ってしまいます。

それが一番の要注意点であることも今回の落下事故で思い知らされました。

まとめ

結局、穴の開いたFRPが教えてくれたことは、十分に準備することと安易な考えで実行しないと言うことでした。

確かに、ルーフテントは簡単な作業で展開でき、設営時間も短いなど、とても魅力的なアウトドアアイテムですが、安全に積み降ろしができて初めて楽しく使えるのだと思います。

私の場合は、チェーンブロックで何とか安全に積み降ろせそうですが、どこかでまた「へま」をしそうです。

今回の失敗を教訓にして慎重に作業をしたいと思います。

ライター:kenjii

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執筆者プロフィール
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