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【小湊鉄道xクルマ】世界一広いトイレから国登録有形文化財まで
千葉県は房総半島を走る小湊鉄道へ撮り鉄
小湊鉄道とは、千葉市の南側で東京湾沿岸の千葉県市原市にある五井駅から、房総半島内陸部に入った山間部、同県夷隅(いすみ)郡大多喜町の上総中野(かずさなかの)駅までの39.1kmを走る鉄道。開業は大正14年。
小湊鉄道は、田舎の原風景の中を走る単線、駅舎や車両がレトロな雰囲気を残しています。首都圏に近いですが、Suicaは使えません。
上の画像を見て何か物足りないと思いませんか?列車の上がすっきりしています。架線がありませんね。
この列車は、ディーゼルエンジンで走ります。
「ガァァッーーーーーーーーーーー」と良い音を響かせてゆっくりと走る姿、クルマ好き兼軽度鉄ヲタの筆者には堪りません!この撮影は、叙々苑でシャトーブリアンを食べながら久兵衛から寿司を出前を取るようなものです。
上の画像は「タブレット」。単線の鉄道では、一定の区間に上りと下りの列車が同時に走れないようにする「閉塞区間」が設けられる。この閉塞区間を走る列車はタブレットがなければ進行できないよう、行き違い駅で専用の機械を操作、タブレット交換を行う。現在では、ATSと呼ばれる運行管理システムが導入され、タブレット交換が行われている路線は全国でもごくわずかに。
国登録有形文化財の月崎駅
「小湊鉄道駅舎群等」という名で国登録有形文化財に登録されています。その登録数は多く小湊鉄道の全18駅のうちの10駅舎、機関庫などの4つの施設、橋梁5箇所、トンネル3箇所の全22件となっています。
その駅舎の一つ、月崎駅がこちらです。
となりのトトロ「上総大久保駅」
となりのトトロが「出そう」な雰囲気があるとして、駅舎の壁面にトトロが描かれています。上総大久保駅も国登録有形文化財に指定。
終点「上総中野駅」
小湊鉄道の終点は「上総中野駅」。この駅舎も国登録有形文化財に指定されています。
上総中野駅から先は、「いすみ鉄道」になります。いすみ鉄道もレトロな列車が走り、小湊鉄道と並んで鉄道オタクからのは高い注目と人気を集めています。
いすみ鉄道は下記の試乗記事で少しばかり撮影しています。
外から丸見え世界一広いトイレ「飯給駅」
飯給(いたぶ)駅は、国登録有形文化財に指定されていません。
国登録有形文化財に指定されていないのは、素朴すぎるからでしょうか。
しかし、飯給駅にはマニア必見?の珍しいものが。
それは、道路から駅舎へと続く途中の小路にある、この囲いの中に。
こちらが「世界一広いトイレ」です。約200㎡あります。女性専用のため、この画角での撮影が限界。
小湊鉄道沿線は絶景の撮影ポイント多数
小湊鉄道に乗って車窓から風景を楽しむのもちろん良いですが、沿線にあるクルマでしか行けない風光明媚な景色も楽しんでいただきたい、と筆者から読者の皆様へご提案。
「小湊鉄道 x クルマ」おすすめドライブコース
この小湊鉄道レポートで乗ったクルマ、スバル フォレスターは、舗装されていない道路や整地されていない場所でも気にせず安心、安全にドライブを楽しむことができました。フォレスターについて詳しくは下記の試乗記事をご覧ください。
【スバル フォレスター X-BREAK 試乗】5つのポイント。そのひとつは「3つの“安”」
撮影・文:MOBY編集部 宇野 智
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...