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えっ?GR86はそういう車では…ドリフトしたから補償しません!でも原因はアレじゃないの?
SNSでGR86のエンジンブローが報告される
2022年1月にGR86のオーナーとなった海外のGR86ユーザーが、自身のFacebookでGR86のエンジントラブルを報告しました。これによると、2022年7月10日にGR86のエンジンがオイル切れにより、シリンダーのロッドベアリングが破損を起こしたとのことです。
このユーザーはGR86を毎日運転しており、ときどきオートクロス(ジムカーナのような、1000mに満たない短距離のスポーツ走行)のイベントにも参加。走行距離は13,770マイル(約22,160キロ)だったとしています。エンジンを分解した結果、エンジンの気密性を保つために塗布されるシーラント材の一部が剥がれ、エンジンオイルをエンジン内部に循環させるための部品の配管内部に留まっていたようです。
同じような、シーラント材の剥がれを起因とするエンジンの不具合は日本でもSNSで報告されており、以前国内で報告された事例では、GR86のエンジンにおいてオイルパンのシールパッキンが剥がれ、エンジン内部のストレーナー(配管)に詰まるというものでした。
MOBYの取材から「エンジンの部品同士の隙間を埋めるために塗布される液体ガスケット(シール)が、何らかの原因で多く塗布され、エンジンの内側へはみ出たものがストレーナーやオイルポンプに詰まっているのではないか」という見解を示す声もあり、前述の海外のGR86ユーザーの報告との共通点を見出すことができます。
エンジンブローの前に意識すべき前兆
「スポーツ走行時のSNSの投稿」を証拠に保証適用外
海外のGR86ユーザーはさらに、このエンジントラブルに対するトヨタの対応についても報告しています。
その報告によると、このトラブルに対応したトヨタの技術者およびディーラーは、直接エンジンを調べることなく、このGR86ユーザーがSNSに投稿したスポーツ走行イベントの写真を提示。これを証拠に「スポーツ走行は保証対象外で、有償修理」と判断し、保証請求を拒否したといいます。見積もられた修理費用は、11,000ドル(約147万円)でした。
GR86ユーザーはトヨタ本社にも掛け合いますが、得られた回答は「ディーラーと技術者の判断を支持する」だったようです。結局、スバルの専門店に約7,000ドルで中古のエンジンへ乗せ換えを依頼しました。
この対応にGR86ユーザーは「GR86はサーキットでの走行テスト済みだとPRされているにも関わらず、オートクロスのような短距離のスポーツ走行で故障が発生してもトヨタは自己責任だと言う」と不満をあらわにしており、「GR86を街乗り以外の用途で使うときは、ナンバーを隠すか外し、SNSへの投稿は慎重にしたほうが良い」と付け加えています。
国内で報告されているオイル切れによるエンジンブローの事例
「塗装剥がれ」にも不満の声…同じ色でも車種により対応違う?
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...