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「クレスタ」といえばこの世代?“ハイソカーブーム”で売れに売れた3兄弟の末っ子!ラグジュアリー路線が板につき全盛期へ|トヨタ クレスタ【推し車】

4ドア高級セダンへの転換:2代目X70系(1984年)

同じ4ドアセダンでも、同時期(X70系)の5代目マークIIセダンが後席ドアの後ろにリアクォーターウィンドウを持つ6ライトだったのと異なり、2代目クレスタは4ライトでスッキリしており、オヤジ臭さは感じさせなかった

1984年8月に一斉モデルチェンジしたマークII3兄弟は、この代から各車を取り扱う販売店のユーザー層に対応したキャラクター分けの明確化に挑み始めます。

すなわち、古くからあるトヨペット店向けの「マークII」は、保守層向けラグジュアリー路線の4ドアハードトップと、教習車やタクシー、ハイヤー用途がメインの4ドアセダンの2本立ては先代から変わらず。

若者向け、あるいは若々しい感性を持つユーザーが多いトヨタオート店(現ネッツ店)向けの「チェイサー」は、4ドアハードトップのみに転換。

そしてもっとも新しく、新時代のトヨタの価値観を占うトヨタビスタ店向けの「クレスタ」は、「最高級パーソナルセダン」と銘打り、3兄弟でもっとも高級な内外装を持つラグジュアリー系の4ドアセダンとされたのです。

ただしサッシュドアの4ドアセダンと言っても、リアクォーターウィンドウを持ち6ライトウィンドウ構成のマークIIセダンとは異なり、4ライトウィンドウの軽快なスタイルで古臭さを感じさせず、ボディ時代もマークII/チェイサーの4ドアハードトップとほぼ同じ。

後に2リッターツインターボの1G-GTEを搭載する「GTツインターボ」も兄弟車と同じく設定されており、「マークII3兄弟の最高級ラグジュアリーセダン&GTスポーツセダン」という、マークIIより若々しく、チェイサーより高級な路線はユーザーから支持されました。

デザイン面でもフロントマスクは兄弟車と大きく異なり、前期型は初代を思い起こさせる角型4灯、後期型も異型4灯でテール周りも重厚感があり、高級セダンとしてのイメージを鮮明にしています。

世界の最先端を行くハイテク4WDになる“はずだった”3代目レオーネ

執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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