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かつて若者だったおじさんが行き着く“地味だけど悪くない車”といえばコレ?マンガの中でも活躍|トヨタ 4・5代目クレスタ【推し車】

バブル後に現れた小顔の3ナンバー専用車、4代目(1992年)

2~4代目クレスタまでは少々デザインが異なる、ハードトップではなく純粋な4ドアセダンという違いはあったものの、兄弟車のマークIIやチェイサーとほぼ同じクルマだった

マークII(トヨペット店)、チェイサー(トヨタオート店→ネッツ店)と、複数チャンネル制だったトヨタで全盛期の時代を象徴するように、販売店別にラインナップしていたマークII3兄弟の末っ子(三男)、トヨタビスタ店向けの「クレスタ」。

新時代の4ドアハードトップセダンとして脚光を浴び、ハイソカーブームの最先端とも言われたのも1990年代には「昔の話」となっており、2代目以降はむしろ保守的な4ドアセダンとしてラグジュアリー路線をまっしぐら。

ただしツインターボの「GT」など、他の兄弟と同様のバージョンアップを受けてバブル時代を走り抜け、1992年にはやはりマークII、チェイサーと横並びの一斉モデルチェンジでクレスタも4代目(X90系)となりました。

マークII3兄弟が外観のちょっとした違いでほぼ同じクルマだったのはこの代(X90系)が最後で、3ナンバー専用ボディとなって、スポーツグレードへ新たに「ツアラー」の名が与えられたのも同じです(2.5ターボがツアラーV、同自然吸気エンジンがツアラーS)。

ラグジュアリー系グレードは最上位が「スーパールーセント」、中堅に「シュフィール」があり、簡素な業務用グレードに近い「SC」も含め、グレード数の多さは1980年代まで日本車にありがちだった名残と言えます。

他の兄弟車が、主に教習車やタクシー向けに継続生産していたマークIIセダン(6代目X80系)を除けば4ドアハードトップに対し4ドアセダン、それもやや押し出しの弱い小顔なのがX90系クレスタの特徴。

それ以外はほぼ同じクルマとはいえ、2.5リッターツインターボの1JZ-GTE+5MTの「クレスタ ツアラーV」は渋い4ドアスポーツセダンとして根強い人気があり、ドリフト競技などでも活躍しました。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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