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所有しているだけでモテた?三菱自動車の黄金時代を築いた名車たち…その1【推し車】
自動車には一代限りで車名どころかコンセプトも消える車、車名は続いたり復活するけどコンセプトが変わる車、コンセプトは続いてもイメージチェンジのため車名変更を繰り返す車など、いろいろあります。
そんな中でモデルチェンジを繰り返しつつ、何十年も車名を変えずに販売された車は「メーカーを好きなユーザーにとって、特別な思い入れのある車名」ですが、それでもついに最後の日を迎える車はあります。
今回はそんな長い歴史を持つ車と最後のモデルから、車種整理で廃止された車が多い三菱車を2回に分けて紹介する第1回です。
パジェロ(1982-2019年・37年)
パジェロスポーツ(日本名チャレンジャー)は海外でまだ現役
ランサーやギャランなど、1970年代以降に名車を輩出するようになった三菱にとって、1980年代早々に登場したパジェロは、従来の三菱のイメージを変えた「RVの三菱」の象徴であり、RVブームの代表です。
しかし、いつしか流行は乗用車ベースのクロスオーバーSUVへ移り、パジェロのようなヘビーデューティーSUV、クロカン(クロスカントリー車)は売れなくなりました。2019年に発売したファイナルエディションを最後に国内販売を、2021年には海外での生産も終了しました。
しかし2代目ベースの自衛隊向けは生産継続中。ワゴンタイプのパジェロスポーツは海外で継続しており、いつか日本でもパジェロの名が復活するかもしれません。
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本日の在庫数 246台 平均価格 198万円 支払総額 54~656万円
ランサー(1973-2019・46年 )
台湾ではグランドランサーとして新たな歴史を継続中
2代目で車格アップしたギャラン後継でデビューした初代がサファリラリーで総合優勝。その後もランタボ、ランエボと、「ラリーの三菱」という看板をパジェロともども背負ったのがランサーです。
日本では2007年にワゴン、2012年にセダン、そしてギャランフォルティスがベースのランエボXも2016年に販売を終了しました。日産からADバンのOEM供給でランサーの名を残していたランサーカーゴも、2019年でついに廃止されました。
ランサーは三菱での開発こそ終わったものの、台湾の三菱系メーカー中華汽車では開発・生産が継続。グランドランサーの名で販売中で、いつかこれをベースに、日本でランエボが復活したら面白そうです。
※OEMのランサーカーゴを除けば2016年販売終了のエボXで43年
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本日の在庫数 239台 平均価格 377万円 支払総額 46~1,012万円
ミニカ(1962-2011・49年 ※原型の三菱360からは1961-2011で50年)
ミラやアルトより長い歴史を誇った老舗の大往生
原型の軽商用車、三菱360(1961年発売)の翌年、乗用向けとして初代が登場したミニカ。
歴代を通じ、垢抜けない地味なデザインながらターボやDOHC5バルブエンジンをいちはやく採用する、先進的な一面もありました。
ライバル車や他の三菱車と異なり、モータースポーツなど派手な実績に恵まれなくとも、安価で実直な実用車として根強いファンに支えられました。ワゴンRより先に軽トールワゴンの派生車ミニカトッポを発売した歴史も。
1998年に新規格軽自動車版が登場以降はターボ車もなく、スポーツイメージはさらに薄れて、2011年にミニカらしくひっそり消えましたが、ライバルより長い歴史を終えての大往生でした。
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本日の在庫数 76台 平均価格 46万円 支払総額 9~219万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...