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見かけたらスゴイ!不遇のミニバン「スズキ ランディ」歴代モデル&セレナとの比較

スズキ「ランディ」ってどんな車?

現行の3代目ランディ(2020年)

ランディは、スズキが製造・販売しているミドルクラスミニバン。「日産 セレナ」のOEM車として、2007年から販売されています。OEM車とは、基本的な構造は共通で、エンブレムや仕様などを変更したモデルのこと。

2021年時点、スズキの販売ラインナップで最も高価なモデルです。

日産セレナをベースとしたOEM車

現行の5代目セレナ(2020年)

現行型は2016年12月に発売された3代目で、先行してフルモデルチェンジした5代目セレナと車体構造を共有しています。

パワートレインはセレナと共通でガソリンとハイブリッドがラインナップされる他、装備のほとんどもセレナと同じですが、自動運転技術の「プロパイロット」だけは設定されていません。また、初代から現行に至るまで、エクステリアの一部はランディ専用デザインとなっています。

街では滅多に見かけない激レアモデル

ランディはその販売台数の少なさから、街を歩いていて見かけることが非常に困難な車種となっています。

日産セレナのOEMといえど、歴代モデルのデザインはそれぞれ微妙に異なります。スズキエンブレムを備えるミニバンはランディだけなので、走っていれば気付けないことはないのですが、そもそも流通していないため、もし見かけたらラッキーでだと言えるでしょう。

次項ではランディの歴代モデルを紹介するとともに、ベースとなったセレナとの比較も掲載します。

ランディの歴代モデル一覧

エブリイランディ(2001年) フロント
エブリイランディ(2001年)
ランディの実質的な先代車種にあたる

ランディは元々、「エブリイランディ」という、スズキが1999年~2005年まで自社生産していたミニバンの実質的な後継車種として2007に登場。ランディという車名もこの車種に由来しています。

初代から現行の3代目にかけて、各世代のランディを簡単に解説します。

最新「エブリイランディ」中古車情報
本日の在庫数 13台
平均価格 64万円
支払総額 20~108万円

スズキ ランディ1代目(2007~2010)

初代ランディ(2007年モデル)

スズキの初代ランディは2007年1月22日にデビュー。

初代は3代目セレナからOEM供給を受けており、基本的なボディ、シャーシ、パワートレインは共通。いわゆる「リバッジ」車となります。

初代ランディと3代目セレナのデザイン比較

初代ランディ(上段)と3代目セレナ(下段)
どちらも前期型

スズキ ランディ2代目(2010~2016年)

2代目ランディ(2010年モデル)

2010年に4代目セレナの登場に合わせ、ランディも2代目へと移行。初代ランディはセレナよりも遅れて登場しましたが、2代目では同時にモデルチェンジを行ったため、わずか3年でのモデルチェンジとなりました。

2代目ランディは室内空間を広げ、スライドドア開口部も広げ使い勝手と居住性の高さを両立、アイドリングストップシステムなどの採用で当時クラストップの低燃費を誇る車にモデルチェンジされました。

2代目ランディと4代目セレナのデザイン比較

2代目ランディ(上段)と4代目セレナ(下段)
どちらも2010年モデル

スズキ ランディ3代目(2016~現在)

3代目ランディ(2016年モデル)

2016年8月にセレナが5代目へと移行。遅れること4ヶ月後の12月にランディもフルモデルチェンジを実施します。

ただし、セレナのウリである運転支援システム「プロパイロット」は非採用で、「e-POWER」の代わりに簡易ハイブリッド「S-HYBRID」を搭載のみ。OEM元とかなり差を付けられてしまうかたちになりました

2020年の一部仕様変更によって現在に至ります。

3代目ランディと5代目セレナのデザイン比較

3代目ランディ(上段)と5代目セレナ(下段)
どちらも2016年モデル
最新「ランディ」中古車情報
本日の在庫数 49台
平均価格 164万円
支払総額 35~399万円

日産セレナとの具体的な違い

3代目ランディ(上段)と5代目セレナ(下段)
どちらも2020年モデル

外観デザインが異なるというのは見ての通り。この項目では機能面を中心に、どのような違いがあるのかを詳しく解説します。

違い①プロパイロットやe-POWERがない

日産セレナがミニバンとして支持を得ている理由の一つに、先進運転支援システム「プロパイロット」や、シリーズハイブリッド「e-POWER」の搭載があります。

この2つはセレナの強みとなる要素なのですが、ランディにはこれらが設定されていません。

おそらく両者の差を決定づける違いとして最も大きいのはこの部分だといえるでしょう。

違い②グレードや価格の選択肢

2021年10月時点の公式サイトの記載によると、ランディのグレードは「2.0G」「2.0X」「2.0S」の3種類のみ。駆動方式で分けても5種類です。

一方でセレナはオーテックや福祉車両を除いても12種類ものグレードが存在します。つまり、ランディのグレード数はセレナの半分にも満たないのです。セレナには「ハイウェイスター」や「NISMO」「オーテック」といった上級仕様やスポーツ仕様など、多彩なラインナップが用意されています。

そのため、価格帯も若干異なり、ランディが2,555,300円~3,198,800円、セレナが2,576,200円~3,368,200円(オーテック除く)となります。

パワートレインや燃費性能は同等

ランディもセレナも、シンプルハイブリッド車についてはパワートレインや燃費の違いはほぼありません。e-POWER搭載車とは大きく異なります。

ボディサイズについても概ね同じで、全長や全幅の違いは誤差程度です。

実はランディの方が人気?

MOBYが2016年に実施したアンケート(2021年11月2日時点)
現在の投票結果はこちら

MOBYが2016年に実施したランディVSセレナの人気アンケート。実はこの投票結果をみると、ランディが勝利しています。

しかし、前述の通りランディを見かけることは非常に稀。ランディを購入する方が集結した可能性も否めませんが、現在の状況を見るにこの結果には疑問が残ります。

そこで発売から5年が経過した今、あらためてアンケートを実施することを決定。ぜひ投票をお願いします!

【みんなの意見】投票受付中!

Q. 日産 セレナとスズキ ランディ、購入するならどちらを選びますか?

日産の大人気ミニバン「セレナ」と、そのOEM車であるスズキ「ランディ」。どちらかを購入するとしたら、あなたならどちらを選...

  • 日産 セレナ
  • スズキ ランディ
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日産セレナのフルモデルチェンジでランディも刷新?

出典:山形日産グループ

日産セレナは2022年内のフルモデルチェンジが期待されている状況。

そのため、それに続く形でランディも次期モデルへと移行する可能性が高いです。現行ランディは販売台数が奮いませんでしたが、次期ランディがどういった魅力的なモデルになるか期待しましょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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