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インプやランエボ以外にスカイラインも?WRCラリーに出場した意外な国産車たち【推し車】
1980年代半ばから1990年代にかけ、ある程度量販された車をベースとするグループA時代のWRC(世界ラリー選手権)は、国産車が大活躍する「日本車黄金時代」がありました。
ラリー向きの安価な4WDターボ量販車など、日本以外ではほとんど作っていなかったからですが、おかげで現在も有名なセリカGT-FOUR、インプレッサWRX、ランサーエボリューションといった名車が生まれます。
しかしWRCにはそんなメジャーどころだけではなく、語られる事も少ないマイナーなラリー車が参戦していたケースも。そんな中から3台を紹介しましょう。
日産 スカイラインRS(6代目DR30グループA仕様)
「スカイラインでラリー?」と思うなかれ。古くから国内外のラリーで多用されており、レースなら直6エンジン車が活躍するところ、ラリーでは直4エンジンでフロントも短く軽いショートノーズ車が中心でした。
もっとも、ショートノーズがあったのは5代目C210(通称”ジャパン”)までの話でしたが、ロングノーズのみとなった6代目にはDOHC4気筒16バルブエンジンFJ20を積む「RS」があり、1982年のアクロポリスラリーに参戦。
日産ワークスではなくプライベーターによるスポット参戦、しかも格下のグループAだったため話題にならなかったものの、WRCへ出場した最後の直4スカイラインとなりました。
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本日の在庫数 1469台 平均価格 425万円 支払総額 30~8,252万円
マツダ サバンナRX-7(初代SA22CグループB仕様)
猛烈にパワフルで速いもののブレーキ性能が追いつかないなど、危険で過激な「グループBラリーマシン」で戦われた時代のWRCは、世界各国のメーカーが高性能マシンでしのぎを削る最前線。
日本メーカーもいくつか参戦しましたが、中でも変わり種はマツダSA22C、初代サバンナRX-7。「えっ?ロータリーでラリー?」と驚く人もいるかもしれません。
しかしれっきとしたマツダワークス、ワイドフェンダーにフロントのライトポッドもキマっています。4WDの優位性より信頼性に不安があった時期、FR車とはいえ勝利の可能性すら秘めていたSA22Cは、マツダ史上最高にかっこいいラリー車でした。
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本日の在庫数 48台 平均価格 331万円 支払総額 141~888万円
トヨタ スープラ(3代目MA70グループA仕様)
あまりに危険で死亡事故も相次いだグループBラリーマシンはWRCから廃止。市販量販車ベースのグループAへ移行が決まった時、グループBで参戦・あるいは開発中で、適当なグループAラリー車を持たないメーカーは困り果てます。
初代MR2のミッドシップ4WDターボ版(222D)をお蔵入りにしたトヨタも、セリカGT-FOURの規定販売台数クリアまで、参戦マシンはレース用にグループA公認を取ったA70スープラのみ。
ラリー車としてはデカイ重いと苦しいスープラでしたが、かつてグループBセリカで制したサファリラリーだけは信頼性の高いFR車にもメリットがあり、1987年に3位入賞する意地を見せました。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...