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サンバー

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【スバル サンバーの特徴4選】歴代車種から現在の中古車価格や実燃費についても

【最新情報】サンバー トラックが一部改良で「スマートアシストⅢt」搭載

一部改良されたスバル サンバートラック(TB スマートアシスト)

スバル サンバートラックTB スマートアシスト(2WD・AT車)

2018年5月14日、スバルは軽商用車・サンバートラックの一部改良を発表しました。
改良モデルとなる新型サンバートラックは、6月1日から発売が開始されます。

今回の一部改良で軽トラックとして初めて、衝突回避支援ブレーキ機能である「スマートアシストⅢt(スリーティー)」を搭載しました。
同機能は「スマートアシストⅢ」で採用している世界最小サイズのステレオカメラを採用しながら、軽トラックの車両特性に合わせて安全に作動するよう、最適化されています。

一部改良について詳しくはこちら

スバル・サンバーの特徴4選

サンバー ロゴ

スバル・サンバーは熱狂的なファンも多いバン・軽トラックです。
現在は販売されているサンバーはダイハツからのOEMですが、ブランド名として「サンバー」は使われています。
スバルが自社生産していた時代の「スバル・サンバー」の特徴4つを紹介します。

【特徴1】スバル・サンバーは「農道のポルシェ」

▼ポルシェ・356

ポルシェ ロゴ
©Shutterstock.com/ JuliusKielaitis

スバル・サンバーは農業など多くの荷物を運ぶ職業で日常的に使われています。
「農道のポルシェ」の「農道」の部分は、ここから来ていますが、「ポルシェ」とはいったいどのような意味でしょうか。
ポイントは「RR」と「四輪独立懸架方式」にあります。

スバル・サンバーのOEM以前のモデルはRR(リアエンジン)を貫いていました。
RR車はエンジンが後部に設置され、後輪を駆動する方式です。
発進時のトラクションに優れ、ブレーキ時も4輪に荷重がバランスよくかかるため、安定した走行能力を持ちますが、軽トラックでの採用は珍しいものでした。

また、四輪独立懸架方式の採用により、安定した走行が可能だったことも特長です。
独立懸架方式は、それぞれのタイヤが独立して動くため、乗り心地がよく、操縦安定性に優れていることがメリットです。

このようなパワートレインレイアウト、サスペンション形式の代表的な例として「ポルシェ」のスポーツカーがあります。
農道を駆け抜けるサンバーはまるでスポーツカーのような速さ、そして安定感を見せました。

RR、四輪独立懸架方式、そしてその走りが「農道のポルシェ」と敬意をこめて呼ばれる所以です。

【特徴2】スバル・サンバーは荷物を優しく運べる!

▼スバル・サンバーディアスワゴン(2002)内装

スバル・サンバーディアスワゴン 2002 内装

スバル・サンバーのユーザーから、トラックに荷物を載せても「ガラス(板ガラス)が割れない」「豆腐の角が崩れない」といった好意的な意見が寄せられることがありました。

荷物を優しく運べる理由には、先に説明した「四輪独立懸架方式」が大きく関わってきます。

路面からの振動を吸収してくれる役割のサスペンションの方式の1つ、「四輪独立懸架方式」は、各タイヤが独立して動きます。

独立懸架方式に対して、「車軸懸架式」は左右のタイヤを1つのシャフトでつなぎます。
「車軸懸架式」だと段差のある路面ではシャフトが傾くため、タイヤの路面接地面積は小さくなり、十分に振動を吸収できないときがあります。
独立懸架方式であれば、段差があってもタイヤの接地面積の変化は少なく、4つのタイヤがしっかりと地面に接地されます。

荷物を優しく運べることはもちろん、乗る人にとって乗り心地がよいというメリットもあります。

【特徴3】スバル・サンバーは悪路に強い

©chokchaipoo/stock.adobe.com

悪路での運転時もしっかりとトラクションがかかることも魅力です。

特徴2で説明した「四輪独立懸架方式」は、操舵輪と駆動輪それぞれの軸は地面に垂直になります。
デコボコした場所や山道などでの車の発進・走行は、タイヤが地面に接地することが大切です。
それに加えてRRで後方に重心がかかり、駆動輪にしっかりとトラクションがかかります。

サンバーはこのような仕組みと実績で、悪路に強く安心といった評価が生まれ、長い間信頼されてきました。

【特徴4】スバル・サンバーは独創的!

▼サンバー・ディアスワゴン スーパーチャージャーエンジン

サンバー・ディアスワゴンスーパーチャージャーエンジン(広報画像)

RR、四輪独立懸架方式の採用は先ほど説明しましたが、他にも独創的といえることがいろいろあります。

四輪駆動方式の採用(3代目サンバー)

軽トラック・軽キャブオーバーバンとして初めて四輪駆動方式を採用しました。

ルーツ式スーパーチャージャー装備(3代目サンバー)

スーパーチャージャーはエンジンの過給システムのことで、エンジンの力を利用して密度の濃い空気をエンジンに送るシステムです。
ルーツ式は2個のまゆ形のローターの回転を使うことが特長です。

貨物輸送などのパワーが必要な職業にも好評でした。

ベンチレーテッドディスクブレーキを採用(4代目サンバー)

ディスクブレーキは、ホイールにつながり回転するディスクローターを摩擦材のブレーキパッドが挟んで制動する機構です。
それまではドラムブレーキの採用が多く、既存の軽貨物車初の採用となりました。
(現在はディスクブレーキが主流です。)

フルキャブ車体形状の維持

他の車種がセミキャブ化する中で、フルキャブ車体形状維持をしました。

フルキャブ(キャブオーバー)は前輪の上にシートがあるため操作が感覚的につかみやすい、運転席の足元が広く取れるメリットがあります。
セミキャブ(セミキャブオーバー)は、タイヤが前にある分、事故時の被害度合いが小さくなることがあります。

万が一の事故に備えてより安全な形状であることは大切ですが、日常の運転時の快適性や運転しやすさも大切です。

他のメーカーの仕様に左右されることなく、自分達の作りたいものを作るその姿勢、熱い気持ちがスバル・サンバーからは伝わってきます。
個性的で挑戦的、そして使う人の気持ちを第一に考えたスバル・サンバー、ファンが多い理由もよくわかりますね。

スバル・サンバーの歴史

スバル・サンバーは軽商用車で、「サンバー」とはインドなどに生息する水鹿(スイロク)が由来で「軽快に良く走る」という印象から名づけられました。
1961年に発売され、ダイハツ・ハイゼットの次に古い長寿車種です。
長い歴史があることはもちろん、そのデザインや悪路での安定した走行性能、ユニークな特徴は多くのファンに愛されていましたが、6代目で自社生産は終了となりました。

スバル軽自動車生産終了式典

7台目以降はダイハツからのOEM供給となり、ダイハツ・ハイゼット、トヨタ・ピクシス、スバル・サンバーは兄弟車となりました。

各世代のスバル・サンバーの紹介

スバル・サンバーは、スバル360の技術をトラックに応用したモデルです。

▼スバル360

スバル・スバル360(広報画像)

初代(1961年~1966年)スバル・サンバー

当時は珍しかったキャブオーバーレイアウト(エンジンの上に運転席があるレイアウト)を採用したモデルです。
積載能力の高いこと、前方視認性が高いことが特長です。
RR(リアエンジン)、横置きトーションバースプリングとトレーリングアームを組み合わせた四輪独立懸架は、運転しやすく評判となりました。
キャブオーバーレイアウト、RR、四輪独立懸架はその後50年間、スバル製のサンバーに採用され続けました。

初代サンバーは通称「クチビルサンバー」と呼ばれる特徴的なデザインで、今見てもレトロで可愛い印象です。

▼スバル・初代サンバーバン

スバル・初代サンバーバン(広報画像)

▼スバル・初代サンバートラック

スバル・初代サンバートラック(広報画像)

【スペック】初代スバル・サンバー バン

ボディタイプ: 2ドアキャブオーバー型トラック/3ドアキャブオーバー型ワンボックス
エンジン: 356cc EK32 空冷2サイクル直列2気筒
駆動方式: RR
最高出力: 18ps/4,700rpm
最大トルク: 3.2kg·m/3,200rpm
サスペンション: (前)トレーリングアーム式独立懸架、(後)スイングアクスル式独立懸架
サイズ: 全長2,990mm×全幅1,300mm×全高1,520mm
ホイールベース: 1,670mm
車両重量: 470㎏

2代目(1966年~1973年)スバル・サンバー

初代よりスッキリとしたフロントマスクの通称「ニューサンバー」は、オプションで副変速機の装備が選べるなど、さらに進化しました。
燃料タンクは20Lから23Lになり、満タンで500kmの走行可能になりました。

その後、ダミーグリルが装着された通称「ババーンサンバー」は、エンジンもスバル・360の後継車であるスバル・R-2用のリードバルブ付2サイクルに変更、スーサイドドアから通常の後ろ開きドアに変更になりました。

その2年後のマイナーチェンジで、ダミーグリルが大きい通称「すとろんぐサンバー」が発売されましたが、シンプルでかわいい印象から少し力強い顔立ちになりました。

▼2代目サンバー バン「すとろんぐサンバー」

スバル・2代目サンバーバンすとろんぐ
出典:wikipedia.org Author:Ypy31  Public Domain

【スペック】2代目スバル・サンバー すとろんぐサンバー

ボディタイプ: 2ドアキャブオーバー型トラック/3ドアキャブオーバー型ワンボックス
エンジン:356cc EK33 空冷2サイクル直列2気筒
駆動方式: RR
最高出力: 26PS/5800r.p.m.
最大トルク: 3.6kg·m/4,500rpm
サスペンション: (前)セミトレーリングアーム式独立懸架、(後)セミトレーリングアーム式独立懸架 (サンバートラック低床式)
サイズ: 全長2,995mm×全幅1,295mm×全高1,545mm
ホイールベース: 1,750mm
車両重量: 495㎏

3代目(1973年~1982年)スバル・サンバー

3代目、通称「剛力(ごうりき)サンバー」は、空冷エンジンから水冷エンジンに変更、電動式ウインドーウォッシャーが採用された上級モデルも発売されました。
その後、排気ガス抑制のための規制変更により、試行錯誤を繰り返しながら1976年に「サンバー5(ファイブ)」、1977年には550ccとなった「サンバー550」が発売されました。

そして、1980年には軽トラック軽キャブバンとして初めて四輪駆動モデル「Newサンバー」を発売、2WDと4WD切換え式の4WD機構です。
パワフルに運転できることから悪路や山道などを日常的に走る業種から高い評価を受けました。

▼3代目サンバー バン「剛力(ごうりき)サンバー」

スバル・3代目サンバーバン(広報画像)

▼3代目サンバー トラック「剛力(ごうりき)サンバー」

スバル・3代目サンバートラック(広報画像)

▼3代目サンバー バン「Newサンバー」

スバル・3代目サンバーバン(広報画像)

【スペック】3代目スバル・サンバー(剛力サンバー)

ボディタイプ: 2ドアキャブオーバー型トラック/5ドアキャブオーバー型ワンボックス
エンジン: 356cc EK34型 水冷2サイクル2気筒
駆動方式: RR/パートタイム4WD
最高出力: 28PS/5500r.p.m.
最大トルク: 3.8kg・m/5000r.p.m.
サスペンション: (前)セミトレーリングアーム式独立懸架、(後)セミトレーリングアーム式独立懸架(トラック低床式)
サイズ: 全長2,995mm×全幅1,295mm×全高1,610mm
ホイールベース: 1,730㎜
車両重量:545㎏

4代目(1982年~1990年)スバル・サンバー

ワンボックスタイプの「サンバートライ」(のちのディアス)が登場、商用のサンバーバンと分かれました。
4代目は1987年にトラック・バンともにフルタイム4WDモデルを採用、スバル独自の「フリーランニング式フルタイム4WD」が搭載されました。
また、フロントサスペンションを簡潔でコンパクトな構造の「マクファーソンストラット式サスペンション」に変更など、足回りの改善に意欲的な姿勢も好感が持てます。

▼4代目サンバートラック

スバル・4代目サンバートラック
出典:wikipedia.org Author:Ypy31  CC0

▼サンバートライ

スバル・サンバートライ
出典:wikipedia.org Author:Ypy31 CC0

【スペック】4代目スバル・サンバー 4WD(1987年)

エンジン: 544cc EK23型 水冷4サイクル直列2気筒OHC
駆動方式: RR/パートタイム4WD/フルタイム4WD
最高出力: 28PS/5500r.p.m.
最大トルク: 4.3㎏・m/3500r.p.m.
サスペンション:(前)マクファーソンストラット式独立懸架、(後)セミトレーリングアーム式独立懸架 (4WDトラック標準ルーフ三方開STD)
サイズ: 全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,680mm
ホイールベース: 1,805mm
車両重量: 670㎏

5代目(1990年~1999年)スバル・サンバー

新規格に対応し排気量が660ccとなったことと、「サンバートライ」の上位グレード「サンバーディアス」が登場しました。
足回りもベンチレーテッド式ディスクブレーキ、フロントサスペンションをマクファーソンストラット式サスペンションに統一しました。
1995年にはAT車の変速機がECVTから信頼性と耐久性が高いトルクコンバータ式3速ATになり、優秀な走りに加え、長く使える安心感もプラスされました。

この時期はクラシックカーブームもあり、「ディアスクラシック」も人気のモデルとなりました。

▼5代目サンバーバン

スバル・5代目サンバーバン(広報画像)

▼スバル・サンバーディアスクラシック

スバル・5代目サンバーディアスクラシック(広報画像)

【スペック】5代目スバル・サンバー

ボディタイプ: 2ドアキャブオーバー型トラック/3ドアキャブオーバー型ワンボックス
エンジン: 658cc 水冷直4 SOHC8バルブ EN07C型(NA)、EN07F型 (NA)、EN07Y型 (スーパーチャージャー)、EN07L型 (LPG)
駆動方式: RR、パートタイム4WD、フルタイム4WD
最高出力: EN07C: 40ps/6,500rpm、EN07F: 46ps/6,400rpm、EN07Y: 55ps/6,200rpm
最大トルク: EN07C: 5.5kg·m/3,500rpm、EN07F: 5.6kg·m/4,600rpm、EN07Y: 7.1kg·m/3,800rpm
変速機: 5MT/EL+5MT/ECVT/3AT
サスペンション: (前)マクファーソンストラット式独立懸架、(後)セミトレーリングアーム式独立懸架
サイズ: 全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,760-1,895mm
ホイールベース: 1,885mm
車両重量: 680-990kg

6代目(1999年~2012年)スバル・サンバー

衝突安全性の確保のための軽自動車規格変更によりボディサイズを拡大、サンバーはトラック、バン、ディアスのラインナップになりました。
メーターパネルなどのデザインの変更、居住性の向上など、マイナーチェンジを繰り返していましたが、2012年にスバルが軽自動車生産撤退を発表し、バン・トラックの生産も終了しました。
以降はダイハツからのOEMによって、サンバーの歴史は続きます。

▼スバル・6代目サンバーバン 2009年

スバル・6代目サンバーバン

▼スバル・6代目サンバートラック 2002年

スバル・6代目サンバートラック

▼スバル・6代目サンバートラック 2009年

スバル・6代目サンバートラック

▼スバル・6代目サンバーディアス 1999年

スバル・6代目 サンバーディアス

▼スバル・6代目サンバースポーツトラックFt(2002年 第36回東京モーターショー (参考出品車)

スバル・6代目サンバースポーツトラック(2002モーターショー参考出品車)

【スペック】6代目スバル・サンバー

ボディタイプ: 2ドアキャブオーバー型トラック/3ドアキャブオーバー型ワンボックス
エンジン: 658cc 水冷SOHC8バルブ EMPi EN07F型 直列4気筒(NA)、EN07Y型 直列4気筒(SC)
駆動方式: RR、セレクティブ4WD(TT/TV)、フルタイム4WD(AT車/TW系)
最高出力: EN07F:35kW(48ps)/6,400rpm、EN07Y:43kW(58ps)/6,000rpm
最大トルク: EN07F:58Nm(5.9kgm)/3,200rpm、EN07Y:74Nm(7.5kgm)/4,400rpm
変速機: EL+5MT(TT2/TV2パネルバン)/5MT/E-3AT
サスペンション: (前)マクファーソンストラット式独立懸架、(後)セミトレーリングアーム式独立懸架
サイズ: 全長: 3,395mm×全幅1,475mm×全高1,815-1,905mm
ホイールベース: 1,885mm
車両重量: 730-1,010kg

7代目(2012年~2014年)スバル・サンバー OEM

ここからはダイハツからOEM供給を受けるモデルです。
バンタイプはダイハツ・10代目ハイゼットカーゴがベース、トラックタイプはダイハツ・9代目ハイゼットトラックがベースです。
ダイハツ・ハイゼットとの違いは、外装のエンブレム・フロントグリルのデザイン、装備は運転席SRSエアバッグを全車に採用、寒冷地仕様を全グレードに標準装備(グレードTB除く)となっています。
安全への配慮と、寒い地域でもバリバリ使える仕様です。

スバル・7代目サンバーバン
スバル・7代目サンバートラック

【スペック】7代目スバル・サンバー OEM

ボディタイプ: 2ドアトラック/ 5ドアバン、4ドアピックアップ
エンジン: KF-VE型 660cc 直3 DOHC、KF-DET型 660cc 直3 DOHC IC付ターボ
駆動方式: FR/セレクティブ4WD
最高出力: KF-VE型 MT:37kW(50ps)/5,700rpm、AT:39kW(53ps)/7,000rpm、KF-DET型 47kW(64ps)/5,700rpm
最大トルク: KF-VE型 64N・m(6.5kgm)/4,000rpm、KF-DET型 103N・m(10.5kgm)/2,800rpm/4,400rpm
変速機: 5MT、4AT
サスペンション: (前)L型ロアアーム&マクファーソンストラット式コイルスプリング、
(後)トレーリングリンク車軸式コイルスプリング/車軸式リーフスプリング(トラック)
サイズ: 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780-1,930mm
ホイールベース: 2,450mm
車両重量: 880-980kg

8代目(2014年~)スバル・サンバー OEM

トラックのみフルモデルチェンジ、ダイハツ・10代目ハイゼットトラックがベースです。
エンブレム以外はダイハツ・ハイゼットトラックと同様です。

スバル・8代目サンバートラック

【スペック】8代目スバル・サンバー OEM

ボディタイプ: 2ドアトラック
エンジン: KF-VE型 660cc 直3 DOHC
駆動方式: FR/セレクティブ4WD
最高出力: KF-VE型 MT:34kW(50ps)/5,700rpm、AT:39kW(53ps)/7,200rpm
最大トルク: KF-VE型 60N・m(6.1kgm)/4,000rpm
変速機: 5MT、4AT
サスペンション: (前)L型ロアアーム&マクファーソンストラット式コイルスプリング、
(後)車軸式リーフスプリング
サイズ: 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,780mm
ホイールベース: 1,900mm
車両重量: 740-810kg

ダイハツ・ハイゼットの紹介

▼10代目 ハイゼット トラック

10代目 ハイゼット トラック

現行スバル・サンバーは、ダイハツからOEM供給を受けているため、現行モデルの外観、基本仕様は10代目ハイゼットカーゴ・ハイゼット トラックと同様ですが、エンブレムとデカールは異なります。

また、スバル製サンバーとダイハツ・ハイゼット(現行サンバー)の大きな違いは、ハイゼットは「FR」「直列3気筒エンジン」「4AT(スバル製は3速)」というところです。

一般的な軽トラック・バンになってしまった印象で、これまでのスバル製サンバーの個性がなくなってしまったことは残念と感じる人も多くいますが、乗り心地や燃費は向上しました。
今後の更なる性能の向上に期待したいですね!

スバル・サンバーのカスタム車・赤帽を紹介

スバル・サンバー6代目 赤帽

引っ越しや荷物の運搬で知られる「赤帽」のトラックは、スバル・サンバーが多く使われています。
スバルは赤帽がまだ小さな組織だったころから車両の制作をしてきました。
通常よりも耐久性が高くなるように設計・部品の変更が行われています。
カラーリングも「赤帽」になっているところもポイントですね!

現行スバル・サンバーのラインナップ

スバル・サンバー バンは7つのグレード、スバル・サンバー トラックは6つのグレードがあります。

スバル・サンバー バン 7つのグレード

VB、VBクリーン、トランスポーター、VC、VCターボ、VB 2シーター、オープンデッキGがあります。
バンタイプの中で特徴的なものは、オープンデッキGです。
4シーターにプラスして通常のバンよりも高い荷物が載せられるオープンデッキ仕様です。
荷台ゲートの開口部の幅は1,305mm、ゲートの高さは38.5mmで、背の高い鉢植えなども楽々載せられます

スバル・7代目サンバーバンオープンデッキ

スバル・サンバー トラック 6つのグレード

TB、TC、ハイルーフ、グランドキャブ、パネルバン ハイルーフ、三方開ダンプがあります。
三方開ダンプは小型でありながら、本格的な装備です。
最大積載量は350kgと、本格的なトラックに比べると少ないですが、DIYで砂利を運ぶときなどにも便利に使えそうです。

スバル・7代目サンバートラック

スバル・サンバーの外装

スバル・サンバーのフロント部

軽トラック・バンでありながら、どっしりとした顔立ちで存在感があります。

スバル・7代目サンバーバン
スバル・8代目サンバートラック

個性的な色が選べる

グレードによってはオプションで個性的なカラーが選べることも特長の1つで、特に「おっ!」と感じる色を紹介します。

●スバル・サンバー バン
グレード「トランスポーター」「オープンデッキG」は3色、「VC」は4色、「VCターボ」は7色から選べます。

・トニコオレンジ・メタリック
ビタミンカラーのオレンジのカラーは、乗る人も車を外から見ている人も元気な気持ちにさせる明るい色です。

スバル・7代目サンバーバン

●スバル・サンバー トラック
グレード「TB」「TC」「グランドキャブ」は8色から選べます。

・オフビートカーキ・メタリック
アーミーな印象のカーキ色です。
泥や木の生い茂った場所などで使うときでも、自然の中に溶け込む色合いです。

スバル・8代目サンバートラック

サンバートラックは荷台も広々!

荷台長1,940mm、荷台幅1,410mmで、いろいろな荷物を載せることができます。

スバル・8代目サンバートラック

スバル・サンバーの内装

スバル・サンバーの内装は、トラックもバンもシンプルで質実剛健な印象です。
必要最低限の機能はついているため、必要なものはカスタムする楽しみもあります。

●スバル・サンバー バン

スバル・7代目サンバーバン 内装

こちらはスバル・サンバー バン Black Interior Selectionです。

スバル・7代目サンバーバン 2列目シート

●スバル・サンバー トラック

スバル・8代目サンバートラック 内装

スバル・サンバーのスペック

▼スバル・サンバー バン トランスポーター

スバル・サンバー

エンジン 660cc DOHC
駆動方式 2WD/セレクティブ4WD
最高出力[ネット] 5MT:34kW(46PS)/5700rpm、4AT:39kW(53PS)/7200rpm
最大トルク[ネット] 60N・m(6.1kg・m)/4000rpm

セレクティブ4WDは、状況に合わせて2WDと4WDの切り替えができるので、街乗りと坂道や雪などのパワーが必要な走りの使い分けができます。

スバル・サンバーの新車価格と燃費

車 維持費 イラスト
©shutterstock / M. Primakov

<スバル・サンバー バン>
最も基本的なグレード「VB」の価格と燃費です。

新車価格 936,000~1,145,469円(税込)
燃費 16.0~17.2km/L(JC08モード

その他のグレードを含めると、最も高い価格のモデルは、「VCターボ 4AT セレクティブ4WD」で、1,467,257円(税込)です。

▼VCターボ 4AT セレクティブ4WD

スバル・7代目サンバー

<スバル・サンバー トラック>
最も基本的なグレード「TB」の価格と燃費です。

新車価格 653,400~901,800円(税込)
燃費 17.6~19.6km/L(JC08モード)

その他のグレードを含めると、最も高い価格のモデルは、「パネルバン ハイルーフ 4AT セレクティブ4WD」で、1,364,040円(税込)です。

▼パネルバン ハイルーフ 4AT セレクティブ4WD

スバル・7代目サンバーパネルバン ハイルーフ 4AT セレクティブ4WD

スバル・サンバーの中古車価格

中古車
©Shutterstock.com/Pincasso

スバル・サンバーの中古車価格は50~130万円となっています。

スバル・サンバーには昔からのファンが多いため、ダイハツからのOEMとなる前のモデルの人気が高いとされています。
古いモデルを買おうと思うと、残念ながら中古でもお手頃価格とはいかないかもしれません。

最新「サンバーバン」中古車情報
本日の在庫数 583台
平均価格 67万円
支払総額 15~550万円
最新「サンバートラック」中古車情報
本日の在庫数 891台
平均価格 66万円
支払総額 15~400万円

スバル・サンバーの実燃費は?

©Irina Schmidt/stock.adobe.com

スバル製サンバーの実燃費

AT車で7~8km/L、MT車で10km/Lといわれています。

スバル製サンバーの燃費については、残念ながら良いといわれることは少ないです。
3AT車であること(現行は4AT)、その上4WDモデルになるとさらに燃費が悪くなります。
(ただし、発進時のパワーなどは3AT車のほうが優れています。)
ですが、乗り方にもよるのか、13~15km/Lといった意見もあり、ばらつきが大きいです。

スバル製サンバーでよりよい燃費を出したいというときは、MT車の方がおすすめです。

現行サンバー(ダイハツOEM)の実燃費

スバル・サンバー の実燃費は15km/L~17km/Lといわれています。

グレードや運転する状況によっても変わると思いますが、悪路や過酷な状況で使うことの多い軽トラックでありながらも、意外と良い結果が出ているという意見もあります。

スバル・6代目サンバーの走りを見てみよう!

山道を走るスバル・サンバー6代目の動画です。
スバル製サンバーは、運転するときの安定感、電子制御に頼らない懐かしい走り心地は、軽トラックが必要ない人でも「ちょっと運転してみたい!」と思ってしまいますね。

スバルサンバートラック レビュー

スバル・サンバーはこれからも進化し続ける

スバル・8代目サンバートラック

スバル・サンバーの歴代車種から現在の中古車価格や実燃費などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

スバル・サンバーはダイハツのOEMとなりましたが、今後も進化は続きます。
農業や土木の分野などで活躍してきたスバル・サンバーは、軽トラック・バンとは思えないパワフルな走り、開発者達の熱い思いで多くのファンを生み出してきました。

歴史に名を遺したスバル製のサンバーに思いをはせながら、これからのサンバーの活躍に期待しましょう!

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執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

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