MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > メーカー・車種別 > 軽自動車の中古車|100万円以下で手に入るおすすめ4選【2022年最新情報】
メーカー・車種別

更新

軽自動車の中古車|100万円以下で手に入るおすすめ4選【2022年最新情報】

性能、利便性、コスパのバランスの良いモデルをピックアップ

2021年の日本国内の新車販売台数のうち、約37%が軽自動車となっています。軽自動車はボディサイズやエンジンの総排気量に制限があるものの、税金などのランニングコストが安いことが特徴で、従来のセカンドカーだけでなく現在ではファーストカーとしてのニーズも高くなっています。

現在、軽自動車の新車販売台数で上位を占めているものが、スーパーハイトワゴンと呼ばれるモデルです。

これはかつて「ママワゴン」と呼ばれていて、軽自動車最大級のボディサイズの中に、お子さんが立ったまま着替えられる広い室内空間、ミニバンのような多彩なシートアレンジ、そして利便性の高いリア両側スライドドアを採用したモデル。ホンダ「N-BOX」をはじめ、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」、日産「ルークス」などが当てはまります。

最近では、軽自動車の新車価格は高騰化が進み、200万円を超えるモデルも登場しています。そこで、今回は100万円以下で手に入る中古軽自動車を4台ピックアップしました。

100万円以下で購入できる軽自動車は10万台以上流通していますが、安全装備や走行性能、そして利便性など吟味しコストパフォーマンスの高さを重視して選びました。初めて車を購入しようという方などはぜひ参考にしてみてください。


萩原 文博
1970年生まれ。新車ガイド本の撮影・試乗のために、年間200台以上を試乗。さらに日々中古車相場をチェックし、新旧問わない車のバイヤーズガイドを得意とする自動車ライター。

まずは軽自動車市場の革命的モデルをチェック

スズキ「ワゴンR」

2017年に登場した現行型「ワゴンR」

1993年に登場した初代「ワゴンR」は当時、ハッチバックが中心だった軽自動車に背の高いトールボーイスタイルを採用したハイトワゴンとして登場。その後このハイトワゴンが軽自動車の王道スタイルとなったように革命を起こしたモデルです。

現行型の「ワゴンR」は2017年2月に登場しすでに5年が経過しています。軽量化と高剛性を両立した新プラットフォーム「ハーテクト」を採用。搭載するエンジンは自然吸気とターボの2種類で、これにISGと呼ばれるモーター機能付発電機とリチウムイオンを組み合わせたマイルドハイブリッドを搭載(一部グレードは非搭載)。

このマイルドハイブリッドシステムは、発進時などはモーターのみで走行可能。燃費性能は、WLTCモードで21.8km/Lから25.2km/Lと軽自動車でトップクラスの数値となっています。

グレード構成は初代モデルをオマージュした外観の「FA」と「ハイブリッドFX」、薄いヘッドライトで押し出し感を演出する「ハイブリッドFZ」。そしてスポーティな「スティングレー」の3種類。

2017年式「スティングレーハイブリッドX」

安全装備では、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーで前方の歩行者や車を検知して衝突の被害を軽減するシステム「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」や周囲の状況に合わせて自動でハイビームとロービームを切り替えるハイビームアシスト機能を搭載しています。

さらに、運転席前方のダッシュボードに車速やデュアルセンサーブレーキサポートの警告などを表示する「ヘッドアップディスプレイ」を軽自動車で初めて採用するなどドライバーをサポートする機能が充実しています。

販売開始から5年が経過した現行型「ワゴンR」の中古車は約3,640台と非常に豊富で、そのうち、約1,600台が100万円以下で購入可能で、すでに50万円以下の車もあります。おすすめは流通台数が多い、「ハイブリッドFX」、「ハイブリッドFZ」、「スティングレーハイブリッドX」です。特に「スティングレー」は走行性能の高さも魅力です。

走行距離の少ない「S」グレードが狙い目

日産「デイズ」

「デイズ ハイウェイスター」(左)と「デイズ」(右)

2代目となる現行型日産「デイズ」は2019年に登場しました。モデル体系は旧型と同様、標準車の「デイズ」とスポーティな「デイズハイウェイスター」の2モデルを用意しています。

ボディの骨格にあたるプラットフォームをはじめ、エンジン、CVTを新設計しただけでなく、エンジンにはリチウムイオンバッテリーを搭載したスマートシンプルハイブリッドシステムを採用しました。これはハイウェイスターにしか搭載されていませんが、これまでブレーキで失われていた回生エネルギーを無駄なく再利用し、加速&燃費性能を向上させています。

「デイズ」は運転支援システムが充実していることが特徴で、衝突被害軽減ブレーキのインテリジェントエマージェンシーブレーキをはじめ、走行車線を逸脱しそうな場合に警報でドライバーの注意を喚起する「LDW(車線逸脱警報)」と車線内に戻す方向に力を短時間発生させ、ドライバーが車を車線内に戻す操作を支援する「インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)」を採用するなど充実しています。

2019年登場のデイズ「S」

さらに、「ハイウェイスター」は、高速道路での追従走行を可能としたプロパイロットやSOSコールをオプション搭載するなど、充実したドライバーサポート機能が魅力です。また座り疲れを軽減させるゼログラビティシートを採用したり、サスペンションは振動を吸収するショックアブソーバーをサイズアップし、高応答バルブを採用したりすることで、路面からの衝撃を抑えるなど、疲れにくさにもこだわっています。

現行型の「デイズ」の中古車は約2,030台流通していて、そのうち約320台が100万円以下のプライスが付いています。グレードでは標準車の「S」や「X」が多く、しかも「S」グレードならば、非常に走行距離の少ない未使用中古車が手に入ります。

一方、「ハイウェイスター」の流通台数は非常に少なく、もう少し予算をプラスしないとじっくりと比較して選ぶことはできません。街乗り中心というのであれば、標準車の「S」グレードでも満足度は十分高いと言えます。

「ホンダセンシング」の有無がポイントに!

ホンダ「N-BOX」

「N-BOX」(左)と「N-BOXカスタム」(右)

2代目となる現行型ホンダ「N-BOX」は2017年9月より販売開始されました。大ヒットモデルゆえ、わずかひと世代で、ボディの骨格にあたるプラットフォームをはじめ、パワートレインを一新しました。さらに、安全装備の充実や新機能として助手席スーパースライドシートを採用しながら、約80kgの軽量化を実現。優れた走行&燃費性能に加えて、乗り心地を実現しています。

「N-BOX」のモデル体系は、標準車の「N-BOX」と「N-BOXカスタム」の2種類。インテリアは、「N-BOX」ではベージュを基調に、カフェで過ごすようなリラックス空間を、「N-BOXカスタム」ではブラックを基調とした上質かつ精悍な空間となっています。

シート表皮には、付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加えて、抗ウイルス加工を施したアレルクリーンプラスシートを採用。また、紫外線と赤外線を軽減する360° スーパーUV・IRカット パッケージをすべての窓に採用するなど、車内の環境を快適にキープしてくれます。

運転支援システムの「ホンダセンシング」の有無に注意

そして安全装備は、ホンダの先進安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全車に標準装備。衝突軽減ブレーキ(CMBS)をはじめ、高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロール、誤発進抑制機能など基本8つの機能に加えて、オートハイビームならびに後方誤発進抑制機能を追加し、ドライバーをサポートしてくれます。

現在、現行型「N-BOX」の中古車は約9,700台流通していますが、そのうち約190台が100万円以下で手に入るようになっています。グレードはほとんどが標準車の「660G」か「660G L」です。同じ予算で旧型ならば、カスタムも選べるなどグレードは多彩ですが、運転支援システムの「ホンダセンシング」のある、なしは購入後の満足度を左右します。

今のところ個体数は少ないですが、これから始まるカーライフのパートナーとして迎えるのであれば、最新の運転支援システムが装着された現行モデルを狙うことがベターです。

悪路でも安心!100万円以下のクロスオーバーSUV

ダイハツ「キャスト アクティバ」

2015年に登場したダイハツ 初代「キャスト アクティバ」

2015年に登場したダイハツ 初代「キャスト」は、現在は「スタイル」というモデルしか販売されていませんが、2020年までは「スタイル」に加えてクロスオーバーSUVの「アクティバ」、そして専用チューンを施した「スポーツ」という3つの異なるキャラクターを有するモデルでした。ここではすでに生産終了しており、中古車でしか手に入らない「キャスト アクティバ」について紹介しましょう。

クロスオーバーSUVの「アクティバ」は、SUVらしい力強さと立体感のある外観が特徴です。車両の下回りをプロテクトする逞しい印象の樹脂ガーニッシュやガンメタリック塗装のロアボディやサイドドアモールそして専用グリルなどでアクティブさと上質感を演出しています。

外観デザインに加えて、165/60/R15という大径タイヤの採用やサスペンションの変更などにより、最低地上高を他の2つのバリエーションに比べ、180mmと30mm高くすることで、雪道や山道での走破性を向上させています。さらに、アクティバ専用装備のグリップサポート制御やDAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御を4WD車に標準装備しています。グリップサポート制御は、ぬかるみなどの滑りやすい路面でタイヤが空転した場合に作動し、空転した車輪に制動力、グリップ側の車輪に駆動力を与え、発進をサポートする機能です。

またダウンヒルアシストコントロール制御は、滑りやすい下り坂などで、ドライバーがブレーキ操作をしなくても一定の車速を維持。フットブレーキによるタイヤのロックを防ぎ、安定した降板を実現する機能です。

アクティバ専用装備のグリップサポート制御やDAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御を4WD車に標準装備

キャストは軽量高剛性ボディ「Dモノコック」や「Dサスペンション」「Dアシスト」を採用することで、高い基本性能を実現。しっかりとしたハンドリングで、ロールや走行時のふらつきが少なく高い操縦安定性を確保。そして搭載するエンジンは直列3気筒自然吸気とターボの2種類。トランスミッションは全車CVTを採用しています。

運転支援システムは、2015年から2017年9月までがスマートアシストII、2017年4月以降はスマートアシストIIIとなります。スマートアシストIIはカメラとレーザーレーダー、ソナーセンサーの組み合わせによって、前方の車両との衝突の危険が高まった場合に緊急ブレーキによる危険の回避を支援。さらに歩行者の検知や車線の逸脱も警報などでお知らせし、前方や後方へのアクセルとブレーキの踏み間違えによる飛び出しも抑制します。そして2017年10月の一部改良で、スマートアシストIIIへと進化し、緊急ブレーキが歩行者にも対応しています。

現在、「キャスト アクティバ」の中古車は約500台流通していて、そのうち100万円以下で購入できる車が約234台となっています。クロスオーバーSUVのアクティバも流通台数が豊富ですが、100万円以下だと運転サポートシステムがスマートアシストIIとなってしまいます。

スマートアシストIIでもサポートしてくれますが、やはり新しいスマートアシストIIIのほうが、安心感が高まりますので非常に悩ましいところです。丸目のヘッドライトを採用した愛くるしい外観デザインを採用しながら、本格的な悪路走行性能を兼ね備えたキャストアクティバ。非常に運転しやすいのでおすすめです。

スマートアシストIIIを備えた2017年式「キャスト アクティバ」

軽自動車は維持費も安価な上、取り回しにも優れているため、普段使いに相性の良い車です。現在では、スーパーハイトワゴンと呼ばれる広い室内を特徴とするモデルや、アウトドア志向のモデルなど、さまざまな色を持ったモデルが存在しています。

日常的に使う車なだけに、車体選びに迷ってしまいがちですが、自分の生活スタイルや、用途に合わせて判断しましょう。

執筆者プロフィール
萩原 文博
萩原 文博
1970年生まれ。高校生のとき授業そっちのけで、中古車専門誌とチューニング雑誌をバイブルとして日々妄想に明け暮れ、大学在学中に中古車専門誌編集部のアルバイトをきっかけに自動車業界デビュー。2006年からフ...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード