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【日産フェアレディZ 300ZX Z32型】ハロウィンのお化けカボチャ

4代目フェアレディZが誕生した頃日産が掲げたプロジェクト901とは

日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
ボディデザインも一新された4代目・フェアレディZ

1934年に設立された日産は、創業当時よりその技術力の高さから「技術の日産」と称され、そのフレーズは今でもコマーシャルのキャッチコピーに使われていることでも知られます。4代目 フェアレディZ Z32型がデビューしたのは1989年。当時の日産を物語るうえで、忘れてはならない取り組みに「プロジェクト901」がありました。

プロジェクト901とは80年代後半にかけ販売が低迷し始めた日産が、1990年代には技術世界一を目指すというスローガンのもと、車づくりを一から見直し取り組んだ活動をいいます。プロジェクト901のなかで生まれた車には、当時の開発担当者によると、4代目フェアレディZ Z32型、8代目スカイライン R32型、初代プリメーラ P10型、インフィニティ Q45 G50型の4台だったとのこと。

技術革新を目指し掲げた目標のもとで、生まれた4代目フェアレディZ Z32型とはどのようなモデルだったのでしょうか。

フェアレディZ Z32型あだ名の命名は有名車評論家

日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
ヘッドランプ・フロントターンランプも新形状となった。
日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
特徴的なTバールーフは2代目からの伝統だ。

日産のフラッグシップ・スポーツカーとして、GT-Rとともに君臨するフェアレディZ。そのデビューは1969年、ダットサン・フェアレディの後継モデルとして誕生。世界展開されるグローバルモデルで、特に北米では誕生当時からロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーでは王道とされるルックスと低価格で、爆発的ヒット。「DATSUN Z(ダッツン ズィ)」の愛称で知られます。

フェアレディZは、初代から3代目までそのデザインフォルムを継承し、S30型・S130型・Z31型にモデルチェンジ。1989年には4代目となるZ32型がついに登場することとなりました。その頃日産はプロジェクト901の名のもと、車づくりを見直す取り組みの真最中。Z32型はその代表モデルとして誕生したのです。

4代目フェアレディZは、それまでのロングノーズスタイルは継承せず、ボディ幅が大きく低重心となる「ワイド・ロー」スタイルに大胆に変更。ヘッドランプも透明なガラスレンズがボディに四角く削ったように配置されました。

日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
ブラックウッド調となるセンターコンソールがスポーティ。
日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
バージョンによってはレカロ製シートも装備された。

フェアレディZ Z32型の特徴的なルックスから、今は亡き辛口車評論家の徳大寺有恒氏は評価しつつも「ハロウィンのお化けカボチャ」なるあだ名をつけ、発売以来3年以上1万台を突破する販売台数を記録し、その後2000年まで生産されたロングセラー車となりました。

国産初の280PSを達成!フェアレディZの驚異的スペック

日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
リアスポイラーも新造形となっている。
日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
フェアレディZのロゴ色調も新しくなっている。

フェアレディZはプロジェクト901の名のもと、デザイン・外観だけでなくパワートレインに関してもまったく新しい内容に一新。サスペンションには4輪マルチリンク式サスペンションを採用し、電子制御式4輪操舵(4WS)となるスーパーHICASが装備されました。ボディタイプは2シーター、2+2、2シーターベースのオープントップがラインナップしています。

搭載するエンジンは、先代でも搭載された3.0L V型6気筒DOHCでNAとなる「VG30DE型」が最高出力230PSとなり、3.0L V型6気筒DOHCにツインインタークーラー付きツインターボとなる「VG30DETT型」が最高出力280PSを達成。VG30DETT型のこの出力は当時の国産車で初となり、その後登場するGT-RやNSX、スープラ、GTOなどのスポーツカー自主規制値となったのです。(自主規制値とは最高出力に対しメーカー側が設けた規制値。フェアレディZでは当初国外向けには300PSとしていたが、国内向けでは行政側の指導により280PSとしたという逸話が。)

日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
空力性能の高さを感じるサイドビュー。

フェアエディZの中古車価格は流通量は多めだが価格幅は大きい

日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
装着されているアルミホイールは当時の純正メーカーオプション品のようだ。
日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019
徳大寺氏が命名したあだ名「ハロウィンのお化けカボチャ」は言い得て妙。

フェアレディZ Z32型は販売期間が1989年から2000年と長く、人気のスポーツカーであるため解体されることも少なく、流通量は多め。新車当時はAT車の方が人気となりましたが、現在ではMT車の方が人気でさらにツインターボとなるVG30DETT型の程度良好車では150万~200万となるものもあります。しかし、価格幅は大きくターボなしやAT車では50万以下となるようです。(*2019年5月時点情報)

フェアレディZ Z32型のスペック表

エンジンVG30DE型:V型6気筒DOHC
VG30DETT型:V型6気筒DOHCターボ
最高出力VG30DE型:230PS/6,400rpm
VG30DETT型:280PS/6,400rpm
最大トルクVG30DE型:27.8kgf・m/4,800rpm
VG30DETT型:39.6kgf・m/3,600rpm
ボディサイズ全長:4,310~4,525mm
全幅:1,790~1,800mm
全高:1,245~1,255mm
ホイールベース:2,450~2,570mm
車両重量1,430~1,550kg
トランスミッション5速MT
4速AT
駆動方式FR
乗車定員2人
4人
新車時車両価格330万~440万円
日産 4代目 フェアレディZ 300ZX GCZ32型 オートモビルカウンシル2019

撮影:宇野 智(MOBY)オートモビルカウンシル2019にて。

この記事の執筆者
石黒 真理

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