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「尻下がりなデザインの日本車は売れない」ジンクスに挑んだ“曲線美ボディ”サルーン、マツダ アンフィニ MS-9&初代センティア【推し車】
20Bとは言わないまでも、13Bでも積んでほしかった
2代目センティアは、ボディサイズはそのままに最終型ルーチェへ先祖返りしたような、法人向けも考慮した保守的デザインになったので、なおさらデザインの流麗さが際立つ初代センティア/MS-9ですが。
もうひとつ惜しかったのは、その流麗なデザインにロータリーエンジンが載らなかったことでしょうか。
2.5リッター、あるいは3.0リッターのV6エンジンもよいのですが、ルーチェまでは必ず設定されていた「スポーツカー向けだけではない、マツダのフラッグシップには必ず積まれたロータリー」を、フラッグシップセダンのセンティア/MS-9に積まなかったのは惜しい!
結果的に、3ローターの20Bターボを積むラグジュアリークーペのユーノス コスモがフラッグシップという事になりましたが、センティアとMS-9に積んでいれば…せめてRX-7も擁するアンフィニ店向けMS-9には、20Bターボを積んで欲しかったと思います。
もちろん、実燃費2~3km/L、ヘタすると1km/Lとすら言われる20Bですから、高級セダンに積んだらそれはもう、いろいろな意味で「新たな伝説を増やした」ことでしょうが、マツダらしさを後世に残すのも大事なことです。
昔はオーストラリア製アメ車?なロードペーサーも自然吸気版13Bで走らせていましたし、20Bターボではとてもとても…となれば、13Bターボでも十分で、アマティ1000より少し格下とするならば、むしろちょうどよかったのでは?
3リッターV6のJE-ZEで200馬力程度でしたから、280馬力出せる13Bターボなら十分にスポーツセダンとして通用しましたし、セルシオやシーマ、セド/グロのグランツーリスモにも対抗できる高級スポーツセダンになれたのに…と惜しまれます。
スワップチューンの話も聞きませんが、日本の、あるいは世界のどこかには、センティア/MS-9か、その海外版マツダ 929に20Bや13Bを積む猛者がいるのかもしれません。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...