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覚えてる?かつては「リトルダイナマイト」と呼ばれた軽ホットハッチたち【推し車】
新型アルトにアルトワークスが設定されず、それどころかMTで操れるホットハッチらしき軽自動車はホンダのN-ONEくらいになってしまいましたが、平成はじめごろは660ccに排気量拡大した軽自動車へ、各社それぞれの特色を出したホットハッチを設定していました。
それがワゴンRなどトールワゴンのブーム、5ドアが主流になって3ドア消滅、ロールーフの安価なエントリーハッチバック車からターボなど過給機消滅と寂しい話が続き、気がつけば「小粒でもピリリと辛い軽ホットハッチ」など、ほとんどなくなってしまったのです。
今回は平成ヒト桁台に全盛期を迎えた、平成のリトルダイナマイトたちを紹介します。
スバル ヴィヴィオRX-R(平成4年[1992年])
WRC参戦も有名だが、国内モータースポーツからストリートでも活躍
3代続いたレックス末期のVX用のEN07型660cc・SOHC4気筒8バルブエンジン・インタクーラー付きスーパーチャージャー仕様をDOHC16バルブ化、新開発したプラットフォームへ搭載したのがヴィヴィオのホットモデル、RX-R。
一般用のRX-R(FF/4WD)と競技ベース車RX-RA(4WDのみ)が存在し、後にSOHC16バルブ版GX-Rや、レトロデザインのヴィヴィオビストロにもスポーツ仕様が追加されました。
同時期の軽ホットハッチで唯一4輪ストラット独立懸架サスを採用、プラットフォームも新規格まで継続されるほど性能が高く、レックスより低められた車高などスポーツ性を重視したホットハッチでした。
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本日の在庫数 48台 平均価格 84万円 支払総額 20~256万円
ダイハツ ミラTR-XX アバンツァートR(4代目・平成6年[1994年])
高回転型4気筒ターボをひっさげ果敢にアルトワークスへ挑む
660cc化されて2世代目のミラで、先代途中からホットモデルの称号「TR-XXアヴァンツァート」を名乗り、新開発のDOHC4気筒16バルブインタークーラーターボ、JB-JL搭載のアバンツァートR(FF)とR4(4WD)が最上級モデル(競技用がX2とX4)。
高回転型4気筒ターボのミラ、低回転からパンチある3気筒ターボのアルトワークス、いずれも新型エンジン搭載の軽ホットハッチ対決で盛り上がりましたが、競技用4WDターボのX4はラリーでもダートトライアルでも全日本戦で惨敗。
威信をかけたダイハツが、なりふり構わず軽自動車枠を超えた713ccターボの怪物、ストーリアX4を生む原動力となりました。
- 最新「ミラ」中古車情報
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本日の在庫数 771台 平均価格 34万円 支払総額 9~188万円
スズキ アルトワークスRS/X(3代目・平成6年[1994年])
軽量ハイパワーを熟成させた元祖にして最強の軽ホットハッチ
ミラ同様に660cc第2世代ですが、先代は550cc車のマイナーチェンジ版で、新開発の660ccアルトワークスとしては初。
ラリーなどでミラX4RやヴィヴィオRX-RAに苦渋を飲まされた経験から、新型3気筒DOHCエンジンK6Aのターボ版搭載にあたり、最初から競技用のワークスRを開発して実戦投入、モータースポーツではヴィヴィオはもちろんミラにも圧勝。
アルトワークスに勝利すべくダイハツが投入した新型車、ストーリアX4登場後もスズキスポーツ(現・モンスタースポーツ)が健在な頃は一歩も譲らず、プライベーターがさらに新型のブーンX4を全日本ダートトライアルで食うなど、最強の軽ホットハッチでした。
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本日の在庫数 523台 平均価格 138万円 支払総額 25~318万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...