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【ランボルギーニLM002】SUVという言葉がなかった時代の名車は驚愕のスペックを誇る
ランボルギーニというメーカーの歴史
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/BE4240E5-3B06-4877-83E0-E953366C9DB8.jpeg)
ランボルギーニは1963年に創業されたイタリアのカーメーカー。世界でも著名なスーパーカーを開発・製造することで知られます。
創業者はフェルッチオ・ランボルギーニ。トラクター・ボイラー・エアコンなどを自社開発することで巨万の富を得ました。
当初はカー収集に熱を入れますが、自らが優秀な技術者で車好きでもあった彼は、徐々にそれだけでは収まらず市販車第1号となるGT350を誕生させたのです。
その後は、1960年代にはミウラ、1970年代にはカウンタックを次々と発表。スーパーカーとしては驚異的な販売台数を記録し、日本でもスーパーカーブームを巻き起こした中心的メーカーです。
LM002はランボルギーニ初の先鋭的なSUV
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/D286DE8C-B961-4D69-868B-DBEB3D60EF5D.jpeg)
唯一のSUV現行モデル「ウルス」
![シドニーの海辺に佇むランボルギーニ ウルス](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2018/04/a62c14e1fdb66c93c3c50213a6cc3b1b.jpeg)
ランボルギーニにはSUV現行モデルとして、同社がSSUV(スーパーSUV)と呼ぶ「ウルス」が存在します。しかし、ランボルギーニSUVの第1号となるのは1986年にデビューしたLM002です。
LM002は、アルミ製ドア・FRP仕様のアウターパネル・鋼管スペースフレームのボディに、カウンタックエンジンをオフロード仕様に改良した屈強なSUVで、その起源は「米軍向け高機動多用途装輪車両」となるいわゆるHMMWV=ハンヴィー用に開発されたチーターがベース。
モデルバリエーションには、ハイルーフを備えた7人乗りのLM002エステートと、ボディ後部がトランクあるいはエクストラとなるLM002アメリカーナがラインナップしています。
愛称「ランボーランボ」と呼ばれるLM002。その由来はLM002が多くのアクション映画に登場したことからランボーにちなんで命名されたものです。
ランボルギーニ LM002のスペックは驚異的
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/168D4871-F640-4707-8FB5-3D041F892A11.jpeg)
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/525F7987-175C-4010-BAD5-5DB9A78F8C94.jpeg)
LM002は、やはりランボルギーニの名にふさわしく、スペックも驚異的。
エンジンは、カウンタック5.2L V型12気筒4バルブいわゆる「クアトロバルボーレ」を改良。砂漠にも対応可能となるようエアクリーナー、酷暑にも耐えられるようラジエターも大型化されました。
最高出力は450PS/6,800rpm、最大トルクは51.0kgm/4,500rpmを達成。2.7トンの車重で最高速度206km/hの実力をもちます。
ちなみに、同時期に発売されたフェラーリのスーパーカー・テスタロッサの欧州モデル公称最高出力は390PS/6,300rpm。LM002の運動性能の高さがうかがい知れるというものです。
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/F70299AC-59C4-4589-9B9C-80607B9C8CE1.jpeg)
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/B72EBD9E-C4AD-4D5A-9D14-DF47A3C3F4F9.jpeg)
屈強な外観にくらべ内装はゴージャスで、トリム・インパネには本杢目を使用。シートには上質なイタリアン本革レザーが、足元は厚みのあるカーペットまでが装備されています。
ランボルギーニ LM002の相場価格は?
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/E79CC09D-8CA2-41FD-AEC5-782D27B58333.jpeg)
![ランボルギーニ LM002 コンコルソデレガンツァ京都2019](https://cdn.car-moby.jp/wp-content/uploads/2019/04/547376C2-C79C-40D5-8539-50EF4F07ADDA.jpeg)
ランボルギーニ LM002は稀少車であるため、そうそう市場に出回ることはありません。
しかし、参考までに過去に市場に出回った際には、フルレストアされたLM002で約4,500万円であったようです。
- 執筆者プロフィール
- 石黒 真理