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ホンダ「N-BOX」など6車種に約22万台リコール、エンストに至るおそれ
ホンダの軽自動車6車種、約22万台にリコール
2022年6月2日、ホンダは同社のNシリーズやS660など、軽自動車6モデルに不具合があるとして、国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。現在の不具合件数は68件で、不具合による事故は発生していないと伝えられています。
リコールの対象となるのは2018年(平成30年)3月21日~2018年(平成30年)12月21日に生産された「N-BOX(カスタム含む)」「N-WGN(カスタム含む)」「N-VAN」「N-ONE」「N-BOX SLASH」「S660」の6車種。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。
ホンダは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は2022年6月3日より随時行われるとのことです。
自身の所有する車が対象車両かどうかは、リコール等情報対象車両検索で確認できます。
自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。
発表された不具合の状況
6車種における不具合は共通しており、低圧燃料ポンプのインペラ(樹脂製羽根車)の成形条件が不適切なため樹脂密度が低くなり、燃料により膨潤して変形する可能性があるようです。
そのため、インペラがポンプカバーと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあるとのことです。
不具合発生箇所と改善方法
不具合発生箇所 | 燃料装置(低圧燃料ポンプ) |
---|---|
改善方法 | 低圧燃料ポンプを対策品と交換 |
問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。
対象となる車両情報
冒頭でも説明した通り、リコール対象となる車種の型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。
型式 | 車名 | 対象車の含まれる 車台番号 | 製作期間 | 対象台数 |
---|---|---|---|---|
DBA-JF3 | N-BOX N-BOX Custom | JF3-1095493~ JF3-1195222 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月18日 | 99,389台 |
JF3-2034443~ JF3-2075559 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月13日 | 40,896台 | ||
JF3-3000011~ JF3-3000034 | 平成30年4月21日~ 平成30年12月6日 | 24台 | ||
JF3-4000002~ JF3-4000054 | 平成30年4月13日~ 平成30年12月14日 | 53台 | ||
JF3-8000038~ JF3-8003066 | 平成30年3月22日~ 平成30年12月13日 | 3,029台 | ||
JF3-8100001~ JF3-8100348 | 平成30年4月17日~ 平成30年12月13日 | 348台 | ||
DBA-JH1 | N-WGN N-WGN CUSTOM | JH1-1398771~ JH1-1425775 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月14日 | 26,924台 |
JH1-2218034~ JH1-2222396 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月14日 | 4,363台 | ||
JH1-8200161~ JH1-8200201 | 平成30年4月7日~ 平成30年12月8日 | 41台 | ||
DBA-JH2 | JH2-1221326~ JH2-1228388 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月13日 | 7,063台 | |
JH2-2204147~ JH2-2205201 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月12日 | 1,055台 | ||
JH2-8200048~ JH2-8200066 | 平成30年3月23日~ 平成30年11月22日 | 19台 | ||
HBD-JJ1 | N-VAN | JJ1-1000001~ JJ1-1001438 | 平成30年6月12日~ 平成30年12月12日 | 1,438台 |
JJ1-2000003~ JJ1-2000968 | 平成30年6月14日~ 平成30年12月12日 | 966台 | ||
JJ1-3000012~ JJ1-3014188 | 平成30年6月12日~ 平成30年12月18日 | 14,176台 | ||
JJ1-4000004~ JJ1-4002142 | 平成30年6月12日~ 平成30年12月17日 | 2,139台 | ||
DBA-JG1 | N-ONE | JG1-1303114~ JG1-1309988 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月14日 | 6,875台 |
JG1-2300662~ JG1-2302056 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月12日 | 1,395台 | ||
JG1-3300248~ JG1-3300858 | 平成30年3月22日~ 平成30年12月10日 | 611台 | ||
JG1-4300641~ JG1-4301327 | 平成30年3月22日~ 平成30年12月11日 | 687台 | ||
DBA-JG2 | JG2-1300525~ JG2-1301747 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月14日 | 1,223台 | |
JG2-2300138~ JG2-2300461 | 平成30年3月21日~ 平成30年12月12日 | 324台 | ||
DBA-JF1 | N-BOX SLASH | JF1-7300769~ JF1-7303445 | 平成30年3月28日~ 平成30年12月13日 | 2,677台 |
JF1-9300311~ JF1-9301232 | 平成30年3月28日~ 平成30年12月14日 | 922台 | ||
DBA-JF2 | JF2-7300111~ JF2-7300538 | 平成30年3月28日~ 平成30年12月13日 | 428台 | |
JF2-9300063~ JF2-9300260 | 平成30年3月28日~ 平成30年12月14日 | 198台 | ||
DBA-JW5 | S660 | JW5-1023816~ JW5-1024170 | 平成30年3月22日~ 平成30年5月17日 | 331台 |
JW5-1100003~ JW5-1101432 | 平成30年5月22日~ 平成30年12月21日 | 1,425台 | ||
JW5-6100003~ JW5-6100607 | 平成30年6月26日~ 平成30年12月14日 | 604台 |
対象車種かどうかの確認方法
すでに型式や車台番号を把握している場合、ホンダのリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。
わからない場合、以下の方法で確認してください。
型式と年式を確認する方法
車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。
型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。
一方で年式は、「初度登録(検査)年月」という項目がそれに該当します。
【あわせて読みたい】車の年式とは?調べ方から税金や車検証との関係についても
車台番号を確認する方法
車台番号(車体番号)とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。
車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。
車検証で確認する
車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。
車体の刻印で確認する
車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。
車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...