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未来の車はこれ?極限まで燃費/電費性能を追求したコンセプトカーたち【推し車】

今も昔も低燃費、あるいは多人数乗車だったり、逆に超小型車で効率化を追求する試みは各自動車メーカーによって無数に試みられてきたものの、超低燃費を極限まで追求するため、潔い割り切りをしたコンセプトカーには、実用性を無視したがゆえの魅力があります。

ただし実用車へ応用すると途端に普通の車になるのもよくあった話で、ならばとスーパーカールックで挑んだものの、スキャンダルに揉まれているうち時代が変わり、これからは超低燃費ではなく、超低電費を目指す時代になりました。

今回はそんなテーマへ果敢に挑み、あるいはこれからも挑み続ける3台のコンセプトカーを紹介します。

ダイハツ UFE-III(初公開・東京モーターショー2005)

最後に実用性無視で極限を追求したかったのだろうと思わせるカタチ

ダイハツ UFE-III

UFE(2001年・55km/L)、UFE-II(2003年・60km/L)と、軽量化と空気抵抗低減を追求した4人乗り2モーターハイブリッド軽自動車のコンセプトカーを出展したダイハツの総決算。

運転席は中央に1人、後席はやや斜め外側に向け前席左右に足を投げ出すなど、斬新な手法で3人乗車を可能としており、樹脂コンポジットとアルミ製で440kgの超軽量、涙滴型空気抵抗低減ボディによって、10・15モードながら何と72km/Lの超低燃費!

しかし、前方に大きく開いて雨の日は乗り降りしたくなさそうなフロントガラス一体キャノピーも含め実用車とかけ離れており、この後は現実的なエコカー路線へと移っていきます。

フォルクスワーゲン XL1(初公開・カタールモーターショー2011)

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

1Lの燃料で100km走れる「1リッターカー」を目指したものの、タンデム(前後)2人乗りだった「L1」に続き、より現実的な並列2人乗り(ただし座席は若干前後にずれる)のカッコいいスーパーカールックで登場。

48馬力の2気筒TDI(直噴ディーゼル)と27馬力のモーター、リチウムイオンバッテリーによるプラグインハイブリッドで最高速160km/h、燃費は0.9L/100kmで日本式に言えば約111km/Lです。

ただしジュネーブショー2013で市販型の発表後、2015年にディーゼルエンジンの排出ガス不正問題が発覚、ディーゼルどころか内燃機関どころではなくなってしまい、今はEVに将来を賭けています。

メルセデス・ベンツ VISION EQXX(初公開・WEBライブおよびラスベガスCES2022)

電費がイイだけでなくカッコよくて実用性もありそうだと、文句はない

メルセデス・ベンツ VISION EQXX

最後は燃費ではなく、2022年1月に発表されたばかりでBEV(バッテリーのみの純電気自動車)の電費を追求したコンセプトカーで、徹底した軽量化、空気抵抗やタイヤの転がり抵抗まで低減したうえで、実用的な4ドアクーペとして十分成立しそうなデザインは魅力的。

超薄型太陽光発電ルーフの助けも借りて、航続距離は1,000km以上、100kmごとの電力消費率は8.7kWh、日本式に直すと87Wh/kmで日産 リーフ(WLTCモード155Wh/km)の約56%に過ぎません。

CAFE(企業別平均燃費基準)には燃費だけでなくBEVの電力消費率も含まれるようになりましたから、今後はこうしたコンセプトカーが増えそうです。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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