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コレジャナイ感が引き起こす悲惨な販売実績…名前で損してそうなダイハツ車たち【推し車】
車そのものは取り立てて悪いわけではないものの、車名のミスマッチで何となく話題になりにくい、あるいは所有しても説明するのが難しかったり、恥ずかしかったりする車は、探してみると意外にあるものです。
もし少し工夫を加えれば、あるいは全く違う車名であれば、悲惨な販売実績がもう少しマシになったかもしれない車の中から、今回はダイハツの3台を紹介します。
テリオスルキア(2002年)
ベース車のイメージを何ひとつ受け継がないネーミング
2002年1月発売、1年7ヶ月後の2003年8月には販売終了…独立車種というより、「もしかして特別仕様車だった?」と言いたくなるほど短命だったテリオスルキアですが、れっきとしたテリオスキッドの派生車です。
当時はジャンル自体がパッとしない軽SUVをテコ入れすべく、各社ともオフロード色を薄める試みをしており、ダイハツもネイキッドFのほか、テリオスキッドにもテリオスルキアを用意しました。
ただ、構造やメカニズム的には本格オフローダーに近い実力派のテリオス、その軽自動車版テリオスキッドに対し、「テリオスルキア」では軽自動車のイメージが薄く、実物も多少ローダウンしたとはいえ最低地上高が高く、腰高で何かが足りない車になりました。
せめて、「テリオスキッド○○」のように軽SUV派生車とわかるネーミングなら、もう少し注目を浴びたかもしれません。
クー(2006年)
ジュースというか、車としては語呂が悪い2代目bB姉妹車
オーディオ関連の充実で、「トヨタのミュージックプレイヤー」と紹介された2代目bB発売から4ヶ月半ほど遅れてひっそりとデビューした、ダイハツのコンパクト・トールワゴン。
全体のデザイン、特にテールランプ周りに2代目bBの面影はあるもののフロントマスクは別物で、オラついたところもなくキリっとしてカッコよくすら見えるのですが、惜しいことに名前が「クー」。
かわいいキャラクターが飲み干して「ク~!」と叫ぶジュース(コカコーラ「Qoo」・1999年発売)のCMが盛んに流れた後に、「クー、新発売!」と言われても、クルマなのかジュースなのかと戸惑います。
そもそも当時のダイハツは小型車を積極的に販売していなかったため、すぐに忘れ去られましたが、ヨーロッパ輸出名「マテリア」であれば、もう少し日本でも印象に残ったかもしれません。
- 最新「クー」中古車情報
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本日の在庫数 8台 平均価格 48万円 支払総額 33~60万円
ミラトコット(2018年)
カタチと名前がつながりにくく、原型のバケットが泣いている
最後はミライース派生車で、4年前に発売されたミラトコットです。
「To Character(自分らしさの表現)・To Comfortableness(安全安心・運転のしやすさ)・To Convenience(使いやすさ)」それぞれの「To C」から着想を得て「トコット」という造語を車名にしたらしいですが、なんとなく愛着がわきません。
原型とも言える軽ピックアップコンセプト「バケット」(東京モーターショー2009出展車)は、名を体で表すクチでしたが、トコットはクルマの形から連想しにくく、冴えない中小企業が心機一転、変更してみた横文字社名がダダ滑りしたような印象です。
どうせなら「ミラチョコット」にして、「チョコッと乗るのに楽しいクルマ」「チョコッとだけよ?」と言っておけば、もう少し街で見かけるクルマになったでしょうか。
- 最新「ミラトコット」中古車情報
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本日の在庫数 711台 平均価格 107万円 支払総額 44~158万円
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...