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アバルト500の実力とは?フィアット500との違いまで詳しく紹介!
目次
フィアット500とアバルト500
似ているようで全く異なる二台
フィアット500
アバルト500
街中で時々見かける、丸くて小さな車「フィアット500」。
しかし、よくよく見ると「フィアット」と書かれたエンブレムとサソリのマークの鮮やかなエンブレムが貼られたモデルが存在します。
外観はよく似ていますが、どこかのOEMという訳ではありません。サソリのマークのモデルは「アバルト」というフィアット・グループのチューニングメーカーのバッジになります。そのためモデルを区別するときは「アバルト500」と呼ばれるのが一般的です。
今回はアバルト500が持つ魅力やフィアット500との違いなどをご紹介していきます。
フィアット500とは?
「フィアット500」はイタリアの自動車メーカー・フィアットが販売する車です。同じくイタリアのアルファロメオやマセラティ、アメリカで展開しているクライスラーもフィアット傘下となります。
名称は「500」というのがモデル名ですが、日本では車種名だと分かるように「フィアット500」とメーカー名をつけて呼ぶのが一般的です。イタリア語で数字の「500」を「チンクェチェント」と呼ぶことから「チンク」の名で呼ばれることもあります。
さて、このフィアット500、初代が販売されたのは1936年と相当古い歴史を持っています。小型の車体ときびきび走る様子からハツカネズミを意味する「トポリーノ」という愛称で呼ばれていたこともありました。
現行モデルは2007年に発売され、初代から数えると3代目に当たります。この現行モデルのデザインは1957年に発売された二代目モデル「ヌォーヴァ500」が元になっており、丸みを帯びた小型な車体や愛嬌のあるフロントマスクは当時の面影が残されています。
スタジオジブリの宮崎駿監督が手掛けた名作「ルパン三世 カリオストロの城」で主人公ルパンの愛車として登場したことでも有名です。
2代目:ヌォーヴァ500
アバルト500とは?
「アバルト500」は「フィアット500」のチューンモデルでよりスポーティな味付けになっています。何よりアバルトの象徴であるサソリのエンブレムが目を惹きますね。
「アバルト」とは元はイタリアに存在していた自動車メーカーですが、1971年にフィアットに買収されてからは、車内ブランドの位置づけになっています。近年は主にフィアット500のチューニング車であるアバルト500シリーズを中心にラインナップしています。
フィアット500とアバルト500のエクステリアを比較!
フィアット500 エクステリア
【フィアット 500 TwinAirボディサイズ】
全長:3,570mm
全幅:1,625mm
全高:1,515mm
ホイールベース:2,300mm
車体重量:1,010kg
アバルト500 エクステリア
【アバルト500ボディサイズ】
全長:3,655mm
全幅:1,625mm
全高:1,515mm
ホイールベース:2,300mm
車体重量:1,110kg
ベースはどちらも同じなのでボディサイズはほぼ同じです。欧州車としてはかなりコンパクトな部類で、軽自動車よりも若干大きいくらいなので、非常に取り回しやすいのが特徴です。
しかし、軽自動車のように空間効率を重視しているモデルではないので室内はかなりタイトな部類になります。
外観も一見同じに見えますが、よくよく見るとフロントに設けられたエアインテークや大径ホイール、2本出しのマフラーなど、アバルトの方が全体的にスポーティなのが分かります。
フィアット500とアバルト500の内装・インテリア比較!
フィアット500内装
アバルト500内装
インパネ周辺のデザインも基本的には同じですが、アバルト500の方がブラックパーツや赤いステッチを施しており、スポーティかつシックな印象です。前席もヘッドレスト一体型のシートを採用しており、ホットな走りを支えるホールド性の高い物となっています。
フィアット500は明るい色使いや近年のトレンドとなっているボディ同色パネルで、ポップなイメージに仕上がっていますね。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...