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5ナンバーのミニバンおすすめ3選!税金や5ナンバーは不人気なの!?
5ナンバーのミニバンおすすめ3選
この項目では、5ナンバーサイズで生産・販売されているミニバン3車種を解説してみました。
2つの要素に注目しつつ、モデルごとの特徴もピックアップしています。
- ボディの全幅
- 最小回転半径
※2023年10月現在で生産・販売されている車種のみ取り上げています
トヨタ シエンタ
トヨタ「シエンタ」は、3代にわたり「扱いやすい5ナンバーサイズ」のコンセプトをキープして開発されているミニバンです。
2022年に登場した現行・3代目でも、ボディの全幅は1,700mm以下に収めたのをはじめ、最大7人乗りを可能とした5ナンバーサイズボディを実現しました。大人7人が乗り込んでも余裕のある車内空間が魅力です。
詳細情報
- 全長(mm):4,260
- 全幅(mm):1,695
- 全高(mm):1,695~1,715
- 車両重量(kg):1,270~1,370
- 乗車可能人数(人):5~7
- 燃費(WLTCモード、km/L):18.3~28.8
- 最小回転半径(m):5.0
- 最新「シエンタ」中古車情報
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本日の在庫数 5159台 平均価格 189万円 支払総額 20~386万円
ホンダ フリード
「ちょうどいい」のキャッチコピーで、5ナンバーサイズのミニバンの定番モデルとなったのがホンダ「フリード」。
2016年に誕生した2代目は、2009年に登場した初代のパッケージングの良さを生かしています。全幅が1,700mm以下であるのをはじめ、5.2mの最小回転半径を実現。5ナンバーの要件を満たしたコンパクトボディは街中の取り回しで優位でしょう。
スペック情報
- 全長(mm):4,265~4,295
- 全幅(mm):1,695
- 全高(mm):1,710~1,735
- 車両重量(kg):1,360~1,520
- 乗車可能人数(人):4~7
- 燃費(WLTCモード、km/L):15.6~20.9
- 最小回転半径(m):5.2
- 最新「フリード」中古車情報
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本日の在庫数 2925台 平均価格 176万円 支払総額 23~404万円
日産 セレナ
日産「セレナ」は、1991年の初代誕生から長く5ナンバーボディのミニバンのイメージが定着している車種です。
2022年に登場した6代目では、同じボディサイズの車種がボディ全幅の拡大で“完全3ナンバー化”していく中で、あえて全幅を1,700mm以下へ収めた5ナンバーボディのグレードを用意しています。
シエンタやフリードよりはひと回り大きくなり、取り回しの面ではワンランク上で厳しいさが見受けられるものの、半面、5ナンバー枠ぎりぎりに留めたことで車内空間の広さでは優位性をもっています。
スペック情報
- 全長(mm):4,690~4,810
- 全幅(mm):1,695~1,725
- 全高(mm):1,895
- 車両重量(kg):1,670~1,850
- 乗車可能人数(人):7~8
- 燃費(WLTCモード、km/L):11.6~20.6
- 最小回転半径(m):5.7
- 最新「セレナ」中古車情報
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本日の在庫数 8135台 平均価格 204万円 支払総額 19~3,197万円
そもそも5ナンバーとは?
日本の自動車市場で人気ジャンルの1つとなっている「ミニバン」。1990年代に生じた“RVブーム”に乗り、日本国内ではそれぞれの国産メーカーでミニバン車種の開発・販売に力を入れていました。
ブーム当時は「5ナンバー枠」と呼ばれるボディサイズに収められたモデルが多く存在しましたが、近年はほとんどの車種で「3ナンバー枠」に扱われるボディサイズとなり、車内空間の広さが重視されています。
今回は、5ナンバー枠で販売されているミニバンを3台ピックアップし、3ナンバー枠の車種との違いや人気・不人気の考察を交えて解説します。
3ナンバーとの違いは?
5ナンバーと3ナンバーの違いは“ボディの大きさ”や“エンジン排気量の大きさ”で区別されています。
次の画像で示した項目で、ひとつでも基準を超えてしまうと、5ナンバー扱いではなく3ナンバー扱いの車両に該当するので注意しなければなりません。
【補足1】:5ナンバーと扱われるための条件
該当の車両が5ナンバーと扱われるには、以下で示した4つの条件を満たさなければなりません。
- エンジン排気量:661cc以上、2,000㏄以下
- ボディの長さ(全長):4,700mm以下
- ボディの幅(全幅):1,700mm以下
- ボディの高さ(全高):2,000mm以下
エンジンの排気量やボディサイズの基準である「全長」「全幅」「全高」、合計で4つの条件がいずれも基準以下であれば5ナンバーの車両となります。しかし、1つでも基準条件を超えてしまえば、3ナンバー枠に該当してしまう点は把握すべきポイントです。
【補足2】法律上で“小型自動車”の扱いとなる
結論から述べると、5ナンバーは“車の大きさの区分”を指しており、「道路運送車両法」に基づいて車の大きさの区分は「小型自動車」と扱われます。
車を購入すると、公道を走るために車体の前方および後方に「ナンバープレート」を装着しなければなりませんが、装着しているナンバープレートの上部をチェックしてみると「品川300」や「品川500」といった、地名に加えて3桁の数字が掲示されています。
3ナンバーと5ナンバーの税金の違いは
ミニバンに限らず、車を所有するには「自動車税」や「自動車重量税」と2種類の税金を1年ごと、もしくは車検(車両検査)のタイミングで納めなければなりません。
3ナンバーと5ナンバーで税金を支払う額に差はあるのでしょうか。
“エンジン排気量の大きさ”と“車両重量”で税額に差が出る!
結論から述べると、“エンジン排気量の大きさ”と“車両重量”で、税金の金額に差が出ます。
3ナンバーと5ナンバーを区別するポイントである2つの要素は“ボディサイズの大きさ”とエンジン排気量の大きさです。前述のボディサイズは影響を与えず、代わりに車の車両重量が自動車関連の税金にかかわってきて、金額の多さに影響を与えます。
1989(平成元)年に自動車税が改正された影響で、自動車税はボディの大きさに関係なく「エンジン排気量」を500ccごとに区切って税金額に差が出るシステムとなりました。
自動車税の仕組み
車の所有者に対し1年に1度納税の義務が課せられる自動車税は、以下に示した例のとおりエンジン排気量が500ccごとの区切りで税額がアップする仕組みです。
例えば、5ナンバーと3ナンバーの区分けがされる、エンジン排気量2000cc以下と2000cc超を比較すると、5,500円もの金額差が生じます。
ボディサイズが同じであっても、エンジン排気量の大きさで自動車税の負担が増減するのは把握しておきたいポイントです。
【補足】自動車重量税の仕組み
自動車重量税のケースでは、名称どおり「車の車両重量」で区別されています。車両重量が500kg増えるごとに税金負担も大きくなる仕組みです。
車の所有者は新車の購入時に3年分、あるいは中古車の購入もしくは“所有を継続するために”車検を受けて合格した際は2年分支払う義務があります。
なお今回は、3年自家用の乗用車を対象に、新車登録を行った際に支払う3年分の自動車重量税で比較しています。
例えば、車両重量が1,500kgの車と、1,501kgの車がそれぞれあったとしましょう。それぞれにかかる自動車重量税は、前述の車両では3万6,900円、後述の車両では4万9,200円です。
5ナンバーのミニバンは不人気?
結論から述べると、5ナンバーサイズのミニバンは根強い人気があります。その理由に「日本の生活環境」が挙げられるでしょう。
日本は大都市部を除くと、国道や県道でも道幅が狭くかつ交互通行が難しい道路が存在します。かつ、都市部でも細い路地が目立ち、3ナンバーのミニバンでは取り回しが難しい箇所もあるようです。
また、一軒家やマンション・アパートの駐車場でも大柄なボディサイズのミニバンでは駐車ができない、難しいといった問題があります。
そのような場面でボディサイズが5ナンバーに収まったミニバンであれば、走行面での不安が軽くなって、駐車場にも収まるなど便利です。現在市販されているトヨタ シエンタ、ホンダ フリード、日産 セレナが販売面でも好調なのには、5ナンバーのボディサイズである点も考慮されているのかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...