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【2023年】スプレー式タイヤチェーンは効果ある?おすすめ商品5選
目次
タイヤチェーンは効果あるの?
液剤をタイヤに塗布するだけで、氷雪路でのグリップ力を高められるスプレー式タイヤチェーン。手軽に使えて便利なアイテムですが、「本当に効果あるの?」と実用性を疑う声も少なくありません。
スプレー式タイヤチェーンの仕組みは、粘着性の樹脂によりタイヤ表面の摩擦力を高めるというものです。実際の効果は高く、ネット上には「雪道でグリップ向上を実感できた」との声が多く見られます。
ただし、「積雪の多い地域では金属製タイヤチェーンを装着したほうが安全」との意見があることも事実。スプレー式タイヤチェーンを使うか否かは、次に解説するメリット・デメリットを踏まえて決めるとよいでしょう。
スプレー式タイヤチェーンのメリット・デメリット
スプレー式タイヤチェーンのメリット
簡単に使える
スプレーをかけるだけで効果が得られるので、チェーンを装着する時間のないときや突然の雪にも対応しやすいです。応急処置として使用する場合は、とても扱いやすいタイヤチェーンと言えます。
携帯に便利
スプレータイプはかさばらないので、車の中に常備しておいても邪魔になりません。いつ使うことになるかはわからないが、いざという時に備えておきたい人にもおすすめです。
価格が安い
安価なものが多く、お財布に優しいのも魅力です。 雪道や凍結路の対策はしたいが、できるだけお金はかけたくない人には、スプレータイプのチェーンをおすすめします。
スプレー式タイヤチェーンのデメリット
効果が持続しない
スプレーの効果は長続きしないので、長距離移動には適していません。金属製や非金属製のタイヤチェーンに比べると、その効果は限定的です。
タイヤやボディにシミがつくことも
スプレーの成分によってはタイヤにシミがつくこともあるので、タイヤの見た目が気になる人は注意が必要です。車のボディに付着すると落とすのが難しいので、取り扱いには十分気をつけましょう。
チェーン規制に対応していない
チェーン規制が発令されている際は、スプレータイプでは対応できません。チェーン規制下ではチェーンをタイヤに取り付けることが義務づけられるので、雪の多い地方に行く際はスプレーとは別にタイヤチェーンを用意する必要があります。
おすすめのスプレータイプチェーン5選
Snow Grip ULTRA COVER
粘着材に木の樹脂を使用した、環境とタイヤに優しいスプレー式タイヤチェーンです。寒冷地ノルウェーの製品で、塗布によりタイヤの摩擦力を3倍に高められます。スプレー1本でタイヤ約20本に使用可能、グリップ効果の持続距離は最大70kmとなっています。
いざっ!という時にスプレーチェーン
京都のメーカーが開発したスプレー式タイヤチェーンです。スプレー1本でタイヤ10〜15本(2リッタークラスの場合)に使用でき、効果の持続距離は市街地を走行した場合で10km程度となっています。
グリッ!とスプレー
日本製のスプレー式タイヤチェーン。内容量420mlの製品で、スプレー1本でタイヤ8〜12本に使用できます。ほかの製品より容量は少なめですが、そのぶん実売価格が安価で気軽に購入できます。
スノーOKスプレー
韓国製のスプレー式タイヤチェーンです。内容量は500mlでタイヤ20本程度に使用可能、30km/hで走行した場合に約40kmまで効果が持続します。ヨーロッパの製品検査機関「TUV(ドイツ技術検査協会)」認定品。
Snow Grip 雪道 de スプレー
ノルウェー製のスプレー式タイヤチェーン。1本あたりの内容量は600mlで、タイヤ約20本に使用できます。バイクや自転車、靴底にも使用可能で、車に使った場合は最大70kmまで効果が持続します。
スプレー式タイヤチェーンの使い方
スプレー式タイヤチェーンを安全かつ効果的に使うには、次の使用手順を守る必要があります。
- タイヤの汚れ(雪や泥など)を落とす
- タイヤのトレッド面(地面と接する面)にスプレーを塗布する
- タイヤを回転させて未塗布のトレッド面にスプレーする
- 4輪すべてに塗布できたら5〜10分ほど放置する
- 液剤の定着を確認する
上記の作業はなるべく軍手を付けて行いましょう。素手でスプレーを塗布すると、液剤で手がベトベトになるのでご注意を。また、スプレー式タイヤチェーンを塗った車の運転は、次に解説する注意点を踏まえて行ってください。
スプレー塗布車で走行する際の注意点
30km/h以下で走行する
スプレー式タイヤチェーンでタイヤの摩擦力を高めても、雪道や凍結した路面が危険であることに変わりはありません。スプレーの塗布後に氷雪路を走る際は、安全のために走行速度を30km/h以下に抑えましょう。
注意したいのは、スプレー式タイヤチェーンを塗っても車の運転感覚は変わらない、という点です。氷雪路でのグリップ力が上がり、かつ通常のタイヤと同じ感覚で運転できると、ついスピードを出してしまいがちです。結果的にスリップ事故につながる場合もあるので気を付けましょう。
乾燥路での効果低下に注意する
スプレー式タイヤチェーンの効果は、乾燥路を走ると大きく低下します。氷雪路と乾燥路の入り混じった道路を走行する際は、突然のスリップに注意してください。走行中にグリップ力の低下を感じたら安全な場所に車を停めて、スプレーをかけ直しましょう。
溶けかけの雪道に注意する
スプレー式タイヤチェーンは凍結路や圧雪路で最大の効果を発揮します。他方、溶けかけて柔らかくなった雪道では、十分な滑り止め効果を得られない場合があるので注意しましょう。
スプレーでグリップ力を高めていても、タイヤと路面の間に水の膜ができると車はスリップします。特にサマータイヤは、雪溶けの水膜によるスリップを起こしやすいので要注意。冬の多様な路面に対応するには、スプレー式タイヤチェーンだけでは不十分な場合があると思ってください。
その他のチェーンと併用することでより高い効果を期待できる
スプレータイプのタイヤチェーンは手軽に使えるメリットがありますが、より高い滑り止め効果や安定性を求める場合は、その他の種類のタイヤチェーンを使うか、併用するのがおすすめです。
携帯性や装着の簡単さなら、非金属タイヤチェーン(ゴム製チェーンや布製チェーン)がおすすめ。ゴム製チェーンなら舗装路から装着して走行できるため、冬のレジャーにも便利です。
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- MOBY編集部 カー用品チーム