更新
駐車監視機能つきドライブレコーダー人気おすすめランキング|2021年最新情報
目次
ドライブレコーダーの駐車監視機能とは?
走行中の映像を録画するため、ドライブレコーダーはエンジンがオンになると停止するまで常時作動します。対して駐車監視機能は、エンジンがオフになっている間に作動するものです。
走行中はあおり運転や飛び出しなどを記録に有効なドライブレコーダーですが、駐車中の車上荒らしや当て逃げなどを記録するには「駐車監視機能つき」の製品を選ぶ必要があります。
売れ筋のドライブレコーダーのほとんどが「駐車監視機能つき」の製品です。しかし駐車中の監視方法(録画方法)には複数あるため、タイプを理解してドライブレコーダーを購入しましょう。
駐車監視機能つきドラレコのメリットとデメリット
メリット①駐車中に何が起こったか確認できる
駐車監視機能の最大のメリットは、エンジン停止後にもドラレコだけを作動できるという点です
例えば家から少し離れた駐車場を借りている、家の中から車の様子が見えない、人通りの少ない場所に駐車場がある場合、駐車監視機能を追加することで安心して車を停めておくことができます。
メリット②いたずらや盗難防止効果が期待できる
ドラレコには衝撃センサーがついているタイプも多く、何かの衝撃を受けた際、映像として記録を残してくれる点も大きなメリットです。
盗難だけでなく当て逃げ防止に効果がある点も魅力のひとつではないでしょうか。
例えば隣に駐車している車にぶつけられたといった場面でも、映像を確認することで誰に責任があるのか明確にすることができます。
デメリット①ドラレコの価格が高くなる
ほとんどのドラレコは駐車監視機能をオプション扱いにしています。専用の配線を別売りにして、駐車監視機能を追加するメーカーが多く、どうしてもその分価格は高くなってしまうのです。
デメリット②フォーマット回数が増える
純粋に録画時間が長いということは、その分フォーマット回数が増えます。フォーマットとは、ドラレコの映像を記録しているSDカードのデータを完全に消去することを指し、定期的に行わなければならない作業です。
特に衝撃検知や動体検知機能があるものは、すぐにSDカードの容量がいっぱいになってしまいます。
フォーマット方法が分からないという方は意外と多く、なかには「フォーマットしてください」と表示が出ているにも関わらず気づいてすらいない人もいるのです。
SDカードがいっぱいになったまま使用していると、事故を起こしてしまった際、映像を記録することができません。そうなってしまうと、ドラレコを取り付けている意味はないといえます。
デメリット③バッテリーが弱る
バッテリーが弱る、バッテリーの寿命が縮むから取り付けるのをやめているという方も多いのではないでしょうか。これには対応策もあるので後で後述します。
駐車監視機能のタイプは3種類
常時録画タイプ
エンジンを切ってから次にエンジンを始動するまで、録画し続けるタイプです。駐車中は常時録画が行われているため、当て逃げや車上荒らしなどの一部始終を記録できて安心です。
デメリットは、録画時間が長くなるため録画容量を圧迫すること。記録が上書きされていくので、証拠映像が消えてしまわないよう、こまめな容量確認が必要です。
容量を圧迫しない「タイムラプス録画」機種も登場
駐車中、連続してカメラが起動しているとデータ容量が大きくなってしまいます。そのため、1秒間に1枚、2枚、5枚など静止画を撮影し、それらをつなぎ合わせて連続した動画のように見える「タイムラプス機能」を備えた機種も登場しています。
衝撃検知タイプ
「Gセンサー」「イベント記録」などの表記がある製品は、衝撃検知タイプです。当て逃げやドアパンチなどで、車に加わった衝撃を検知すると録画が開始されます。カメラの取り付け位置に関わらず監視できます。
このタイプは基本的に、上書きされない録画領域へ映像を自動で保存してくれるため、証拠映像が消える心配がありません。バッテリーやメモリーカード容量を節約したい人におすすめです。
デメリットは、Gセンサーが検知できない軽微な事故の場合は記録されない可能性があることです。
動体検知タイプ
ドライブレコーダーカメラの画角に、動く人や車が映り込んだときに撮影を開始するタイプです。車上荒らしや車両盗難、当て逃げなどに有効です。
このタイプもバッテリーやメモリーカード容量を節約したい人におすすめです。デメリットは、画角範囲外での動きには反応しないこと。また、人通りや車通りが多い駐車場によっては常時センサーが反応してしまうことです。
【解説】動体検知(モーションセンサー)と衝撃検知(Gセンサー)の違い
近年のドラレコには「動体検知機能」や「衝撃検知機能」が採用されています。それぞれの機能の違いは以下の通りです。
- 動体検知機能・・・車両の周りで動くもの(不審人物)を感知し撮影する
- 衝撃検知機能・・・車が受けた衝撃を感知し撮影する
衝撃検知機能は走行中にも必要な機能ですが、動体検知機能は駐車監視を行うからこそ採用された機能だといえるでしょう。
動体検知機能は、長時間の駐車時に大いに役立ちます。怪しい人物がカメラの撮影範囲に入るとその動きを感知、撮影し消さないように保護してくれます。
車を盗難する際、盗難犯は必ず下見を行います。なぜならば盗難している最中に警察を呼ばれると捕まってしまうからです。また、高級車や人気車など高値で売れる車が、いつもどこに停車しているかを把握しなければスムーズな犯行はできません。そのため、ある程度の日数をかけ下見を行い、入念な計画を立て実行に移します。
対して、衝撃検知機能は当て逃げに有効です。買い物中に知らない車にぶつけられ、そのまま逃げられたとしてもカメラによって撮影を行っているので車のナンバーを確認することができます。つまり目撃者を探さなくても、そのまま警察に被害届を出し犯人を捜してもらえるのです。
このように現在の駐車監視機能は、動体検知と衝撃感知によって、当て逃げや盗難への効果を総合的に高めているといえます。
【要対策】盗難に遭いやすい車種ランキングTOP10!盗まれやすい理由も
トラブルへのタイプ別おすすめ一覧表
– | 常時録画 | 衝撃検知 | 動体検知 |
ドアパンチ | ◎ | ◯ | △ |
当て逃げ | ◎ | ◯ | △ |
車上荒らし | ◎ | ◯ | ◯ |
車両盗難 | ◎ | ◯ | ◯ |
動体検知タイプは、事故や犯行が起きた位置によっては録画ができない可能性があります。衝撃検知タイプは位置は関係ないものの、Gセンサーが検知できない軽微な事故(バンパー擦り、タイヤへのいたずらなど)は録画できない可能性があります。
このように駐車監視機能にはタイプごとに弱点があるため、複数タイプを搭載している機種を選ぶと安心です。
また、自宅駐車場が屋外か屋内か、道路に面しているかいないかなど、環境に合わせて起こりうるトラブルを予想し、適切な機能を選択するのもよいでしょう。
また、車の防犯対策は複数のカーセキュリティアイテムを組み合わせるのがおすすめです。カーセキュリティについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
自宅駐車場で夜間も監視したいなら、夜間撮影の画質にも注意
自宅の駐車場で、夜間を含めた長時間の監視を目的として、駐車監視モードを使用したいのであれば、夜間撮影技術は重要なポイントです。
古いドラレコは、夜の画質は悪く鮮明な動画を記録できませんでした。しかし現在のドラレコには、「ナイトモード」や「ナイトサイト」など、夜間撮影に特化した技術も組み込まれています。
この技術により夜間での映像もくっきりと鮮明に映し出すことができます。もちろん昼間と比べると画質は劣るものの、相手のナンバーが分かったり車の輪郭などがはっきり映るなどの商品も多く販売されています。
画質も含め、その他の性能については、ドライブレコーダーの基本的な選び方と同じです。
駐車監視機能つきドラレコはバッテリー上がりに注意
バッテリー電圧を感知しバッテリー上がりを防いでくれる機能も
デメリットでお話ししたように、駐車監視機能付きのドラレコはエンジンを停止していても常に稼働しているためバッテリーに負荷がかかります。
バッテリー電圧に関して何も対策されていないドラレコを使用している場合、知らないうちにバッテリー上がりを起こしてしまっている可能性も十分に考えられます。
しかし、現在の駐車監視機能にはバッテリー電圧を感知し、設定した電圧よりも下回った場合、駐車監視機能を停止する機能が取り付けられています。そのためバッテリー上がりを防ぎつつ、駐車監視機能を使うことができるのです。
もちろん、この機能の有無は販売されているメーカーやドラレコによって違うため、購入する前にあらかじめ確認しておく必要があります。しかし駐車監視機能の普及により、近年のドラレコにはバッテリー電圧検知機能が多く採用されているのです。
駐車監視機能つきドラレコの電源の取り方
バッテリー電圧を感知する機能がついているとはいえ、バッテリーに負担がかかることは避けられません。しかし、ドラレコの電源は必ずしも車のバッテリーから取るタイプだけではありません。
ドラレコの電源は以下3つに分けられます。
- 内蔵バッテリー
- 外部バッテリー
- 車両バッテリー
※車両バッテリーとは車のバッテリーのことを指すので、ここでは解説を省略します
内蔵バッテリー
内蔵バッテリーとはドラレコ本体に内蔵されているもの。スマホのバッテリーをイメージしてもらえば分かりやすいでしょう。
スマホも本体にバッテリーが内蔵されているため、コンセントを挿さなくても使用できます。同じく、バッテリー内蔵のドラレコは、駐車中でも他から電源を取る必要がありません。
しかし、連続で使用できる時間が短いというデメリットも存在します。
外部バッテリー
外部バッテリータイプは、外部から電源を供給してもらい稼働させるドラレコです。ここは車のバッテリー以外のことを指します。スマホなどをコンセントのないところで充電しようと思った場合、モバイルバッテリーを使用するのと同じです。
しかし、製造しているメーカー以外のモバイルバッテリーを使用する場合、電力量の違いからドラレコが正常に動かなかったり、リチウムイオンバッテリーならば、火災の原因にもなり得ます。また、配線形状なども関係してくるのです。
また、外部バッテリーにも寿命があります。決して安いものではなく、数年に1度交換しなければならないとなれば、ドラレコを維持するためにたくさんの費用がかかります。
現在、外部電源を販売しているメーカーはありますが、まだまだその数は少なく、現在の主流はどうしても車両電源ベースとなってしまうのです。
内蔵バッテリーや外部バッテリーは常時録画は難しい
いずれにせよ、車両バッテリー以外で電源を供給するドラレコで駐車監視機能を使用する場合、そのほとんどが常時録画は難しくなります。
そのため車両電源以外の方法で駐車監視機能を使いたいのであれば、販売しているメーカーや種類、録画の方法などを十分に調べて購入しましょう。
駐車監視機能つきドラレコは給電方法に注意
駐車監視機能つきドライブレコーダーは、常時電源接続が必要な製品もあります。シガーソケットだとエンジンを切ったあと、給電ができないためです。
内蔵バッテリーが搭載されている機器もありますが、バッテリーを使い切ってしまうと録画ができません。録画タイプによっては内蔵バッテリーだけでは不十分のため、常時電源も検討しましょう。
シガーソケット以外の給電方法はヒューズボックスです。ヒューズボックスは運転席や助手席の足下にあることが多いですが、ヒューズの探し方やつなぎかた、配線のしかた(隠しかた)が分からない場合は、プロに取り付けを依頼しましょう。
常時電源はバッテリー上がりに注意
エンジンが停止しているため、常時電源でドライブレコーダーを長時間使用し続けると、バッテリーの寿命を縮めてしまったり、バッテリー上がりを起こしてしまう可能性もあります。駐車監視機能のタイプに合わせて適切な電源を用意しましょう。
- 執筆者プロフィール
- 山北吏(つかさ)
- 1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...