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車の牽引ロープおすすめランキングTOP10|長さなどの選び方や実際の使い方まで解説
牽引ロープって何?
牽引ロープとは、自動車をひっぱる(牽引)ために使うロープです。主に、自動車が故障した時に、他の車で牽引する時などに使います。
一見するとただのロープに見えるかもしれませんが、長い物や短い物、伸びる物や伸びない物など様々なバリエーションがあります。長すぎてもカーブで曲がる時に振れ幅が大きくなったり、短すぎると追突の危険があったりなど、それぞれ一長一短を持ちます。
また、ロープについているフックについても、ロープによって異なります。緊急用に使うものなので普段は眠らせておく事になりますが、いざという時にちゃんと使えるものを常備しておきたいものです。
牽引ロープの使い方
けん引ロープのフックを取り付ける場合、バンパーなどに直接ひっかけると部品を壊してしまいます。ほとんどの車は牽引用のフックを備えているので、そこにロープのフックを取り付けます。
牽引用のフックは、大体バンパー付近にあるかと思います。4WDのSUVなどはわかりやすい位置にフックが付いている場合もありますが、乗用車などの場合はバンパーの一部を取り外した場所にフックが付いていたり、フックを取り付けるための穴だけが空いていたりする場合もあります。
穴だけがある場合は、車載の工具の中にある(はず)のネジ式フックを取り付けて、そこに牽引用ロープのフックを取り付けます。フックの場所によってはバンパー付近に傷をつけてしまったり、変形させてしまう可能性があるのであらかじめ注意しておきましょう。
また、ロープが破断した場合は反動でフックが暴れ、バンパー付近を傷つけてしまう場合もあります。スタックなどからの脱出の場合は、特に強い破断張力がかかりますので気を付けてください。対応としては、なるべくゆっくりと発進する、破断張力の強いロープを使用するなどです。
また、牽引時はロープに牽引用の白旗を付けなければいけません。これは牽引している事を周囲に示し、車間に他の車両などが割り込んだりしないようにするためです。白旗は0.3平方メートル以上のものを取り付けます。けん引ロープの商品によっては最初から白旗がついているものもあります。
けん引ロープの使い方解説動画
けん引ロープのフックを付ける場所の解説動画
スチールワイヤーで牽引する場合の解説動画
牽引ロープの選び方
ロープの長さと伸び縮みのタイプ
車をけん引する時は5メートル以内の安全な感覚を空けなければいけません。そのため、ある程度の長さのロープが必要になりますが、短すぎると衝突の危険があり、長すぎるとたゆんで地面にこすってしまったり、カーブが曲がり切れなかったりする危険があります。
けん引ロープとして市販されているものはおよそ4メートル前後の長さになっているので問題はないかと思います。また、牽引ロープには伸び縮みするタイプと、ワイヤータイプのロープがあります。これはそれぞれ一長一短があり、伸び縮みするタイプは地面にこすりにくく、出発時の衝撃なども緩やかで、扱いやすいロープです。ただし、擦れに弱い面があります。
ワイヤータイプは出発時にガクンと衝撃があり、車間距離が近いと地面にこすってしまい、扱いがやや難しいロープです。価格は若干ですが安価です。
フックの形状
牽引ロープのフックの形状も様々ですが、簡単に外れないような構造になっているものを選びましょう。ほんの少しひっぱるだけならともかく、牽引したまま走行するとなると走行中に外れるような構造のものは危険です。
ひっかけるだけのものだとロープがたわむと外れる可能性があるので、外れないようにロックできるものが良いでしょう。フックに外れ止めが付いているものでも、ロープが切れた時の破断反動によりロックが外れてしまう場合があります。
外れにくいように工夫されているフックもあるので、購入の際は注意して確認しておきましょう。
ロープの破断張力
市販の牽引ロープには破断張力というものが表示されているかと思います。これはひっぱる力にどれだけ耐えられるかという表示です。また、車体総重量の表示が記されている商品もあります。車体に荷物や人を乗せた合計の重量がどれくらいまで引っ張れるかという目安です。
あくまで普通に牽引する場合の目安ですので、車がぬかるみにはまった時に脱出する場合など、ロープに重量以上の負荷がかかる場合は破断張力の方で判断しなければなりません。
総重量の表示の約2倍ほどの値が破断張力として記載されているものが多くなっています。
ぬかるみや雪に足を取られた状態からの脱出時には車体総重量の数倍ほどの力がロープにかかる場合があるので、雪が降る地方や、足場の悪い場所を走る予定のある方は、破断張力が高めのものを選びましょう。
乗用車用の牽引ロープはおよそ2tから5tほどの破断張力を持ったロープが販売されています。
また、大型車の場合は12tほどのロープもあり、トラック等だと20tほどのロープもあります。
車重や、走行する環境に応じて選んでください。
牽引時の注意点
故障車などやむを得ない場合に限り、特別に免許などなくても車をけん引する事が認められています。ただし、その場合は5メートル以内の安全な間隔を空け、ロープなどでつないだ上で、ロープに白い布(0.3平方メートル以上)を結び付けておく必要があります。
牽引される側の車は、エンジンがかかるならかけておきます。ステアリングやブレーキの反応を良くするためです。牽引される側は車間距離に気をつけつつ、ブレーキやハンドルで進路を調整します。
けん引時の法定速度も決められており、2,000kg以下の車を総重量がその3倍以上の車で牽引する場合は40km/h,125cc以下の自動二輪車や原動機付自転車で牽引する場合は25km/h,上記以外の方法で自動車を牽引する時は30km/hとなっています。
また、牽引されるための構造と装置のある車を牽引自動車で牽引する場合の法定速度は60km/hとなっています。
牽引ロープのおすすめ商品TOP10
けん引ロープも様々なタイプがあります。伸び縮みするものやワイヤータイプのもの、破断張力が高いもの低いもの、破断の際の危険性が少ないもの、フックが外れにくいもの、白旗が付属しているもの等々です。
主に重要な項目は破断張力で、お使いの車にあったものをお選びください。
雪道や砂浜などでスタックした状況からの脱出に使用する場合は、車の総重量よりも1ランク高めの破断張力を持ったロープを使いましょう。
10位:牽引ロープ5m ナイロンスリングベルト両端フック付き
Star Light Worksから販売されている牽引ロープです。車の牽引だけでなく、5tまでの吊荷にも使用可能。
伸び縮みしないタイプなので、発進時の衝撃や、急発進による破断に注意が必要です。5tとありますが、あくまで耐荷重量なので注意してください。
安価なのはメリットですが、破断張力は低めに見積もっておいた方がよいでしょう。スタックなどからの脱出には使用せず、普通に牽引するに留めておいた方がよいかもしれません。
本体サイズ
- 幅:47mm
- 長:3M、4M、5M
- 耐苛重量:3t、5t
ユーザーレビューより引用
とりあえずカーライフを安全に楽しみたいならこういったものは備えておいて絶対に損はないと思います。
9位:橋研 ソフトカーロープ 4WD車用
HASHI-KEN(橋研)から販売されている牽引ロープ。橋研は伸び縮みする牽引ロープの開発に実績のある会社です。価格はややかさみますが、信頼度は高いメーカーです。
伸縮するのでひきずりにくく、取り扱いやすい牽引ロープです。
- 破断張力:8ton
- 伸縮時/収縮時:4.2m/1.9m
- オフロードタイプの4WD車用(2.2t迄)
ユーザーレビューより引用
橋研のロープは以前CCV誌にも取り上げられていたので、設計・性能の確実さは知っていましたが、そのとおり安心できる性能でした。
収納時の大きさも思ったより小さく、ティッシュBOX2個+α程度。トランクルームやスペアタイヤの隙間に入れても邪魔にはならないでしょう。オレンジ色は目立ちやすく牽引時もゴムのおかげで引きずりにくく扱いやすいと思います。
8位:けん引 フック【最大 破断力 3トン ワイヤー ロープ 】
絆から販売されている牽引ロープです。ワイヤータイプのため、発進時の衝撃に注意が必要です。また、車間距離を縮めすぎるとロープがたわんでひきずってしまう場合がありますので気を付けてください。スタックからの脱出時には、力がかかりすぎると破断してバンパーまわりを傷つけてしまう可能性があります。
- 破断張力 3トン
- ワイヤー直径 10mm
ユーザーレビューより引用
他の方のものと同じでカシメからワイヤーの端っこの尖った部分が出ています。
外側に向いてるものが刺さったのでしょう、最初からビニールパッケージに穴が開いていました。
軽く、頼りない感じもしますが軽自動車なんで、これで十分ではと思ってます。目立ったワイヤーのバリは見られませんでした。
この値段で、安心が少しだけ上がるのは良いのではないでしょうか。あとは出番がない事を願うだけです。
7位:EMERSON(エマーソン) ケンインロープ 3t EM-373
NEWRAYTON(ニューレイトン)より販売されている牽引ロープです。伸び縮みするタイプなので取り扱いがしやすく、白旗も付属しているのですぐに使えます。
アイボルト型フック、ワッカ型フック、かぎ型フックで使用可能。安全荷重が3tとなっていますが、スタックなどからの脱出には車重以上の力がかかるので注意が必要です。路上での牽引のみに使用してください。
ユーザーレビューより引用
柔軟性で伸びるのが良い
価格が手頃
配送の梱包が簡素化で良い
小さいけれど重量物でも使える
耐久性は分かりませんが、サーフフィッシングの際に砂浜でジムニーをスタックさせてしまいましたが、通りかかった別の釣り人に引っ張っていただき無事救出してもらえました。かなりタイヤが埋まってしまい二人で押したぐらいではビクともしませんでしたが問題なく使用できました。
6位:ソフトカーロープ【最大破断力10t】
絆から販売されている牽引ロープです。10tの破断張力を持ち、かつ安価でお手頃です。ただしフック等が付いていないため、フックやシャックルを別途用意する必要がある点には注意してください。伸び縮みするタイプなのでひきずりにくく扱いやすい牽引ロープです。
- 破断張力:10t
- 伸張時/収縮時:4.2m/2.2m
- 重量:1.9Kg
ユーザーレビューより引用
冬になるので必要と思い購入しましたが早速雪で脱輪している新聞配達の車を救助しました。軽自動車だからかもしれませんが全く不安を感じ無かったです。
使っていた牽引ロープの伸縮機能が失われていた為、探していました。
シャックルが付いていないので、以前の物から外し装着。シャックルは別購入になります。
5位:Meltec 緊急セット QQセット
大自工業/メルテック (meltec)から販売されている牽引ロープなどのセット。けん引ロープ、ブースターケーブル、手袋、白旗などがセットになっています。
バッテリー上がりや車の故障時のために備えておけば安心です。ロープは牽引用のもので、スタックなどからの脱出には向いていないので注意してください。
ユーザーレビューより引用
ブースターケーブルは、12V用50Aまで対応で長さ3.5mです。自家用のコンパクトカー・軽自動車には問題ないです。
他に作業用の軍手、牽引する際に必要な白布付き。この製品の牽引ロープは故障車を路上で牽引する為のものです。
側溝などで脱輪した状態、雪道でスタックした状態等々から脱出するためには、別に脱出用の牽引ロープ・ワイヤーが必要ですので要注意!
価格も、大きさも丁度良いですね。コンパクトカーには良い品物です。
4位:Meltec 緊急ロープ けん引ロープ2t
大自工業/メルテック (meltec)より販売されている牽引ロープです。あらかじめ白旗が付属しているので自分で準備する必要がなく便利。画像の商品は車両総重量が2t、破断張力が2.2tまで対応しています。
軽自動車~小型乗用車での使用が想定されています。けん引するだけなら普通乗用車でも可能ですが、スタックなどから脱出する場合は総重量よりも大きな力がかかるため、破断の可能性がある事に注意してください。
- 付属品:白旗
- 破断張力:約2,200kg
- 収縮時:約1.3m
- 伸張時:約4m
- 車両総重量:2t
ユーザーレビューより引用
雪道でハマった時や方輪が落ちた時など、通常はJAFなどを呼ばないといけないようなこともこれがあれば助かります。
また、これを持っておけば友人や知り合いなどが上記トラブルに陥った場合に助けてあげることもできます。
まさに一石二鳥で備えあれば憂いなしですね
結構大きいフック金具がついていますが、保有の車の牽引金具に問題なく取り付け可能でした。
3位 槌屋ヤック けん引ロープのびるのびるロープ4.8t GR-114
槌屋ヤックより販売されている牽引ロープです。槌屋ヤック株式会社は昭和40年に創業した会社で、自動車用品の企画、製造、販売などを行う会社です。日本各地に営業所を持つ大きな会社で、実績と信頼があります。
画像の牽引ロープは安全張力が4.8t、破断張力が5t、対応車両総重量が3.5t未満となっています。あらかじめ白旗も付属しています。取り付けやすく外れにくいフックを採用。
ユーザーレビューより引用
約5tの耐久性がある物ですので安心して使えます。
JB23に乗っている者です。クロカン等で使用する為に4年前に購入しました。
YouTubeを見ているとスタックした車をけい引するため3~5回程引っ張ったら切れてしまいますがこの商品はかなり丈夫です!
年に10回程使用しですが今のところほつれ、破れはありません。
2位:Meltec 緊急ロープ けん引ロープ3t
大自工業/メルテック (meltec)より販売されている牽引ロープです。大自工業(メルテック)は昭和37年に設立されたカー用品や部品の製造および輸出入を行う会社です。自動車用品のノウハウもあり、高い信頼性を得ているメーカーと言えます。
画像の商品は3tとタイトルにありますがこれは車体総重量の事で、破断張力は6tまでとなっています。あらかじめ白布も付属しているので、自分で準備する必要が無い点もありがたいところ。
- 材質/素材:ロープ部:ポリエステル/フック部:ミディアムカーボンスティール
- 付属品:白旗
- 破断張力:約6,300kg
- 収縮時:約2m
- 伸張時:約4m
- 車両総重量:3t
ユーザーレビューより引用
最近お世話になることがあって、緊急時用にやっぱり車内に常備しておくべきと判断し、購入しました。
伸びるタイプと迷いましたが、伸びるタイプは緊急脱出には使えないことと、使用頻度もそこまでないものにいくらぐらいかけるか、ということで悩み、万能タイプ(緊急脱出にも牽引にも使える)で安いもの、シャックルがある(違う製品で、フックが小さくて使えない車種もあるという情報もあったので)こちらにしました。
太く、少々では切れそうにない見た目なので非常に安心感がある。
1位: 橋研 ソフトカーロープ 一般乗用車用
HASHI-KEN [ 橋研 ] SOFT CAR ROPE [ ソフトカーロープ ] S SERIES [ 一般乗用車用 ] S-3A G型安全フック付…
HASHI-KEN(橋研)から販売されている牽引ロープです。橋研は伸縮性のソフトカーロープを開発し、牽引ロープ専業メーカーとして1970年にスタートした会社です。けん引ロープのノウハウもあり、高い信頼性を誇ります。
丈夫で軽量、コンパクトに縮むので収納にも場所を取りません。設定された張力以上の力がかかった場合は安全に破断するように作られており、バンパーまわりを傷つける可能性も少なくなっています。
白旗も付属。画像のものは破断張力が3tの、小型乗用車用のものです。他にも、軽自動車用の2t、普通乗用車用の5tのもの等があります。
- 適応車種:小型乗用車用
- 破断張力:3t
- 伸縮時/収縮時:3.6m/1.5m
ユーザーレビューより引用
この牽引ロープをオススメします。車内にきちんと保管すれば、一生モノです。連結する金具の品質、収縮するロープの丈夫さ、どちらも機能的にも申し分ありません。
別の2000円程度のもので、失敗したので、買いなおしです。JAF隊員の装備品に、このメーカーの物があったので、選びました。
意外とバリエーションのある牽引ロープ
けん引ロープの使い方、選び方、注意点、おすすめ商品TOP10などについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
車の牽引用ロープは海外だとほとんどがワイヤータイプのものですが、日本国内では伸び縮みするタイプの牽引ロープが開発されており、人気となっています。
車を牽引する際は、正しいフックの位置に取り付け、破断しないように注意して牽引を行ってください。商品に記載してある安全重量はかなりアバウトなものもありますので、なるべく信用できるメーカーのものをつかいたいところです。
それほど高い商品ではありませんので、万が一なにかあった時のために、ひとつは牽引用ロープを用意しておくと安心です。
車の牽引フックに関する情報はこちらの記事
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...