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車の電圧計の必要性は?その意味と見方や配線を解説|オートゲージがおすすめ?
目次
電圧計は車に必要?
古い車によく装備されていた電圧計ですが、最近の車ではバッテリー警告灯に取って代わり電圧計が付いている車はほとんど見かけなくなりました。
これは当時の電圧計の精度が良くなかったことや、バッテリーやオルタネーターと呼ばれる発電機の品質が上がって普通に乗っている限りあまりバッテリー電圧を気にする必要がなくなった、という理由が挙げられるでしょう。
バッテリーは大事な部品
バッテリーはエンジンだけでなくライトやワイパーなど運転に不可欠な装備を動かすための重要な部品であり、エアコンやナビ、オーディオなどの電装品が必要とする電力も増えてきています。
また、バッテリー交換は2~3年毎と言われていますが使用状況によって寿命が大きく変わります。電圧計があれば、車の状態を確認しながらバッテリー上がりに備えられ、バッテリーを管理することによってエンジンの回転数が安定したり、オーディオの音質も良くなります。
また、最近増えてきたハイブリッド車やアイドリングストップ車にも電圧計は有効で、アイドリングストップ時の電圧降下や回生エネルギーによる充電状態の確認に使えます。
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車の電圧計の意味と見方
車の電圧計はどのように見ればよいのでしょうか。電圧計が表示している電圧は、エンジンをかける前と後でその意味が変わりますので注意が必要です。
エンジンをかける前の電圧計はバッテリー電圧を表示
車のキーを「ACC」または「ON」まで回し、ラジオやランプなどの電装品をできるだけ使用しない状態で電圧計が表示する値がバッテリーの電圧です
乗用車では、通常12Vの電圧が使用されています。新品のバッテリーでは12.5~13V前後の電圧があり、12Vを切って11Vに近づいているようであればバッテリーが劣化しているので早めにバッテリー交換しましょう。
走行中の電圧計はオルタネーターの発電電圧を表示
エンジンを始動して走行中、電圧計はオルタネーターの発電電圧を表示します。
正常なオルタネーターは13.5~14.4Vほどの電圧でバッテリーを充電するので、アクセルを緩めて惰性で走っているようなときにこの電圧の範囲内から外れているようであればオルタネーターの故障が疑われます。
車に取り付ける電圧計と配線方法
シガーソケットに取り付ける電圧計
車内にあるシガーソケットから電圧を測定する電圧計で、設置場所の関係から電圧をデジタル表示する製品がほとんどです。
追加の配線が不要なので、もっとも手軽に電圧を見ることができるタイプです。車内で好みの場所に設置できるように延長ケーブルが付いたものやUSBの充電機能が付いたものなどもあります。
OBD2コネクターに接続する電圧計
故障診断コネクターとも呼ばれるOBD2コネクターから車両の電圧信号を電子的に取得して、メーターに電圧を表示します。
車内にあるOBD2コネクターに専用のケーブルを繋ぐだけなので簡単に設置でき、電源もOBD2コネクターから供給できるので配線がコンパクトです。
バッテリーに直接接続する電圧計
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シガーソケットやOBD2コネクターに接続する電圧計は、手軽に導入できるものの正確な電圧を測定することができません。
それは途中の配線抵抗などによって、どうしても多少は電圧が下がってしまうためです。そこで、正確な電圧を測るために電圧計をバッテリーに直接つなぐ必要があります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 カー用品チーム