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【自動車の歴史】マツダの歴史、ルーツと車種の特徴を知ろう!

ロータリーエンジンやSKYACTIV(スカイアクティブ)など、技術には定評のある自動車メーカー、マツダ。 これまでどのようなことが起き、どう対処していたのでしょうか? 簡単ではありますが今回はマツダの歴史についてまとめました。

創業と社名の由来

マツダ株式会社は広島県安芸郡府中町に本社を置く自動車メーカーです。

創業は1920年。コルクを製造する「東洋工業コルク株式会社」として設立されます。その後、「東洋工業」へと社名を変更。コルク以外にも自動車や削岩機、工作機械を製造していました。

現在の社名「マツダ株式会社」へは1984年に改称しました。社名は、創業者である松田重次郎氏の姓からと英知・理性・調和を司るゾロアスター教の主神、アフラ・マズダー(Ahura Mazda)に由来します。

また、余談ではありますが同じく広島に拠点を置くプロ野球球団、広島東洋カープの東洋はマツダの前社名東洋工業から取られたものです。

2016年に変更したエンブレム

マツダ 新エンブレム

沿革

マツダ初の乗用車「R360クーペ」

1931年に三輪トラック(マツダ号)の生産を開始します。
その後、1945年8月に広島へ原爆が投下されてしまいますが本社・工場ともに郊外へあったので直接の被害は免れました。しかし原爆投下以後、同年12月まで操業を停止していました。

1960年5月、初の乗用車となる「R360クーペ」を販売。
当時では最も安い価格で人気となりました。
その一年後、NSU社(現・アウディ)からロータリーエンジンについて技術提携を受けます。

その間に、「キャロル360」や「ファミリアバン」「ボンゴ」などを販売。1967年に初のロータリーエンジン搭載の「コスモスポーツ」を発売します。

自動車の生産、ロータリーエンジン搭載車「コスモスポーツ」

マツダ コスモスポーツ

車に詳しい方ならば、ロータリーエンジンといえばマツダ!と連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そのロータリーエンジンはなにか簡単に説明しますと、一般的に使われるエンジン(レシプロエンジンといいます)が往復運動することにより出力を得るエンジン。
ロータリーエンジンは、回転運動により出力を得るエンジンです。円を描くイメージを思い浮かべて下さい。

そのメリットは高出力、振動が少ない、など。実際に運転してみると非常に乗り心地が良かったとか。

また、ロータリーエンジンを実際に製品として量産に成功した会社はマツダだけです(フランスの自動車メーカー、シトロエンも搭載車を販売したものの失敗したようです)。

故に、マツダ=ロータリーエンジンという連想も頷けます。

マツダの低迷時代

サバンナRX-7

マツダ サバンナRX-7 2代目

1970年に、日産、フォードとの合弁会社「日本自動変速機株式会社」を設立します。対米輸出を開始。
その間にも「カペラ」「タイタン」「サバンナ」など発売。
そして1978年には、「サバンナRX-7」を発売します。こちらが名車RX-7の第一世代となります。

フォードとの資本提携、マツダ株式会社へと改称

1979年に株式の25%を取得し、筆頭株主となりました。
1982年には日本でのフォード車販売のため、「オートラマ」を設立。
1984年に前述も記載しましたが、「マツダ株式会社」へと社名を変更しました。

5チャンネルでの失敗、フォード傘下へ

マツダの過去の失敗と言われているのが「5チャンネル体制」という販売体制の時期です。1989年(平成元年)バブル最盛期に開始をしました。

「5チャンネル」とは、主力の「マツダ店」、RX-7などスポーツカーを販売する「アンフィニ店」、ユーノスコスモ、ユーノス・ロードスターなどを販売する「ユーノス店」、小型車や軽自動車を販売する「オートザム店」、フォード車を販売する「オートラマ店」の5系列の販売店を指しています。

しかし、経営規模に見合わない急激な販売展開にブランドイメージが追いつかず、失敗に終わります。

さらに1996年、「マツダ店」へと一本化を行いますが人気の低下が継続していたことやそれに伴う安売りなどを行っていたため中古車価格も安くなっていき新車も売れない状況という負のスパイラルに陥っていました。

同年フォードが出資比率を33.4%に引き上げ傘下となりますが、2008年にはリーマンショックの影響でフォードも経営難となり徐々に株を売却。

2015年には完全に株を売却しマツダは再び完全独立します。

「Zoom-Zoom宣言」、「SKYACTIV(スカイアクティブ)」での成功

Zoom-Zoom宣言

2002年に「Zoom-Zoom宣言」なるものを発表しました。

これは、「いつまでも『ワクワク』するクルマ、『見て乗りたくなる、乗って楽しくなる、そしてまた乗りたくなる』クルマを提供し、クルマも、人も、地球も、みんながワクワクし続けられる、サステイナブルな未来の実現に向けてマツダが取り組むこと」を宣言したものです。

また、Zoom-Zoomとは英語で車の走行音を表す赤ちゃん言葉のようなものらしいです。
(日本では赤ちゃん言葉で車のことをブーブーといいますよね)

SKYACTIV TECHNOLOGY

マツダ SKYACTIV-Drive

2010年10月にSKYACTIV TECHNOLOGYを発表。

すべての人に「走る歓び」と「優れた環境・安全性能」を届ける

というコンセプトの下、新たなる技術に取り組みます。

SKYACTIV TECHNOLOGYとは、新世代技術として自動車を構成するエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシー技術を一括りにして共通の技術を開発。車両の最適化を図るようにする目的があります。
SKYACTIV TECHNOLOGYによって燃費を大幅に抑えることも出来、車重も軽くなりました。

2011年にデミオにガソリエンジン「SKYACTIV-G」初搭載。同年アクセラに、「SKYACTIV-G」とオートマチックトランスミッション「SKYACTIV-DRIVE」を搭載しました。

そして2012年に初のオートマチックトランスミッションSKYACTIV全面搭載車「CX-5」を発売。これが大ヒットしマツダ浮上のきっかけとなります。

現在のラインナップ

スカイアクティブテクノロジー搭載後、CX-5を皮切りに現在、売上が好調のマツダ。
そのマツダを牽引するラインナップをご紹介をしていきます。

アテンザ

マツダ アテンザセダン

マツダのフラッグシップモデル。2.5リッター、2リッターのガソリンエンジンと2.2リッターのディーゼルエンジン、ワゴンタイプもあります。

アクセラ

マツダ アクセラハイブリッド HYBRID-S PROACTIVE 3代目

セダン、ハッチバックタイプがありガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、ハイブリッドと種類が豊富。
こちらも人気の車種です。

デミオ

マツダ デミオ ディープクリムゾンマイカ 4代目

マツダのコンパクトカー。女性や、セカンドカーとしても人気の車種です。

CX-5

マツダ CX-5 2016年 新型

「SKYACTIV TECHNOLOGY」を全面搭載した初の車種。
ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンがあり、半数以上がディーゼルエンジン搭載モデルを購入しているそうです。
2015年4月までに世界累計生産台数が100万台を突破したマツダ人気復活のきっかけになりました。

CX-3

マツダ CX-3 XD 2016年

コンパクトSUVとして、CX-5の兄弟車である車種になります。
クリーンディーゼルエンジン、ガソリンエンジンとCX-5と同じく2つのタイプがあります。こちらも人気車種です!

ロードスター

ロードスターRF 新型

ユーノス・ロードスターとして販売の後、マツダ・ロードスターへと名称を変更しました。
日本を代表するスポーツカーとして、ヒットした車種です。

ミニバンでは「プレマシー」、「ビアンテ」もスカイアクティブを搭載しています。

「MPV」は2016年頃にSKYACTIVを搭載し、新たに販売されるという噂がありますが、現時点では不明です。
北米では7人乗りSUV「CX-9」として販売されています。

見事復活を果たしたマツダ

世界で復活が期待されるRXシリーズ

マツダ RX-VISION コンセプトモデル

マツダの歴史を簡単に振り返ってみました。

一度は経営難により倒産の危機もありましたが、新方針・新技術を展開し、徹底的な技術へのこだわりでブランド力の向上を行いました。結果として現在、売上も依然好調を保っています。
2016年にはさらにSKYACTIV搭載車を5車種発表するそうで、ますます勢いづくことでしょう。

興味を持たれたならば、ぜひとも一度その走りを体感していただきたいと思います。

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