MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > その他 > ナンバープレートの左上にある「封印」とは?役割と外れたときの対処法
その他

更新

ナンバープレートの左上にある「封印」とは?役割と外れたときの対処法

クルマの後部ナンバープレートをよく見ると、左上に銀色のキャップのような部品が取り付けられていることに気づきます。

これは「封印」と呼ばれるもので、単なる飾りではなく法的に重要な役割を担っているといいますが、どのような意図で取り付けられているのでしょうか。

ナンバープレートの偽装や盗難を防止! 封印が持つ重要な役割

左上のボルト部分に取り付けられたアルミ製の金属キャップは「封印」と呼ばれる部品で、単なるボルトのカバーや装飾目的のものではなく、道路運送車両法第11条に基づいて装着が明確に義務付けられている法的な構造物です。

封印の最大の目的は、ナンバープレートの盗難や不正な取り外し、車両の偽装(盗難車に別のナンバーを取り付けて偽装する行為など)を未然に防ぎ、その自動車が国に正しく登録されていることを証明することにあります。

封印の内部は、一度取り付けると工具などで破壊しない限りボルトを緩めることができない構造になっており、所有者であっても安易にプレートを取り外して別の車両へ悪用できないしくみになっています。

表面には「東」や「神」、「大」といった、その車両が登録された地域を管轄する地方運輸局や運輸支局を示す文字が刻印されており、車両の登録情報と個体を結びつける印として機能しています。

なお、この封印の取り付け位置についても道路運送車両法施行規則第8条で「車両後部のナンバープレート左側」と厳密に定められています。

固定位置が全国一律で後部左側に統一されているのは、警察官や交通取締官をはじめとする第三者が確認する際の視認性を高め、車体情報の判別をスムーズにおこなうための狙いがあります。

ちなみに、この封印が義務付けられているのは普通自動車や大型自動車、小型自動車といった「登録自動車」のみであり、黄色のナンバープレートを装着する軽自動車(車両番号標)には装着の義務がありません。

これは、登録自動車が国の自動車登録ファイルに記録されて所有権を公証する登録制度に基づいているのに対し、軽自動車は所有権の公証を行わない届出制度という法的な性質の違いに由来しています。

日常で何気なく目にしている封印ですが、車の所有関係を公的に保証し、犯罪やトラブルから車両を守るための不可欠なパーツといえます。

封印の破損・取り外し時に必要な手続きとは?

もしナンバープレートの封印が事故や経年劣化で脱落したり、意図的に外したりした状態で公道を走行した場合、道路運送車両法第11条違反(無封印走行)となります。

この法律に違反すると50万円以下の罰金が科されるおそれがあるほか、交通違反として行政処分となる違反点数2点が加算されるなど、ペナルティが科せられることになります。

さらに、封印がない状態や破損した状態では道路運送車両の保安基準を満たしていないとみなされるため、そのままでは定期点検や車検(自動車検査)を通過させることができません。

封印が外れたり破損したりする原因としては、リアバンパーの交換作業や板金修理、後方からの接触事故、洗車機のブラシ圧による脱落、あるいは引っ越しや個人間売買に伴う管轄変更の手続きなどが挙げられます。

このように整備や手続きで封印を取り外す必要が生じた場合や、予期せぬトラブルで脱落してしまった場合は、管轄の運輸支局や自動車検査登録事務所などで「再封印」の手続きを正しくおこなう必要があります。

引っ越しや名義変更などに伴うナンバープレートの取り外し作業自体は所有者自身でおこなうことができますが、再封印の取り付けに関しては不正防止のため、所有者が自由におこなうことはできません。

再封印の手続きでは、実際に車を運輸支局等へ持ち込み、担当者が車検証に記載された車台番号やナンバープレートの表記、実車の車台番号刻印を直接照合する同一性確認を経て、指定を受けた封印取付員が直接取り付けるしくみになっています。

なお、条件を満たせば整備工場や行政書士による出張封印サービスを利用できる場合もありますが、接着剤などで個人が勝手に固定し直すようなDIY補修は一切認められていません。

もし走行中や点検時に脱落や変形に気づいた場合は、そのまま放置して走り続けることなく速やかに正規の手続きを進め、余計なトラブルや違反行為を防ぐよう心がけることが求められます。

愛車の安全と適法な走行を保つためにも、封印に外れやぐらつきがないか日頃のお手入れや洗車の際に意識して確認しておくことが大切です。

まとめ

ナンバープレートの封印は、盗難防止や正規登録の証明といった役割を持つ、見落とされがちながらも重要な部品です。

破損や紛失時には法律違反となるリスクもあるため、日頃から状態を確認し、必要な場合は運輸支局で正しく再封印の手続きをおこないましょう。

執筆者プロフィール
MOBY編集チーム
MOBY編集チーム
新型車情報やカーライフを楽しむためのお役立ち記事、車選びのポイントや豆知識など、クルマに関する幅広い情報を発信しています。

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード