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整備のプロが伝授!冬までにやっておかないと後悔する“車のメンテナンス”
“バッテリー上がり”を防ぐためにやっておくべきこととは?
バッテリーはタイヤの空気圧と同様に、冬の寒さによって大きな影響を受けます。冷えることで蓄電池の容量が下がり、急な“バッテリー上がり”を起こしてしまうことも。まずは現在の充電状態を確認して容量が減っていれば、充電をする必要があります。
同会員の回答によれば、「充電方法として“車を停める際にはアイドリング状態にする”のが効果的」とのこと。アイドリングとはエンジンをかけたまま停車することで、同時にバッテリーの充電もおこなってくれます。止まったままだとエンジンの回転速度が遅くて充電に時間がかかるため、車を走行させた方が早く充電できるでしょう。
また「バッテリー液の量を確認し、少ない場合はバッテリーの交換を検討した方がいい」そうです。バッテリー液がないタイプはインジケーターを見れば、車の健康状態がひと目でわかります。
寒い地域の人にやってほしいメンテナンスとは?
最後にピックアップするメンテナンス項目は、寒冷地に住んでいる人なら特にチェックが必要になる部分です。
まず、寒い地域は「クーラント液(冷却水)」のチェックを実施した方がいいそうです。
クーラント液はエンジンを冷却するための液体ですが、じつは約2~3年ほど使用すれば経年劣化によって性能が下がってしまいます。劣化していると凍ってしまう場合もあるので、冬までには点検をしておくと安心です。
さらに同会員は「ワイパーのチェックも欠かせません」と教えてくれました。
ワイパーのブレードはゴムでできており、時間が経つと硬くなって“ひび割れ”が発生します。また劣化すればするほど拭きムラが多くなるので、放置していると雨や雪が降ったときに視界確保が難しくなるようです。
また、ワイパーには夏用と冬用の2種類があり、夏用のものを使い続けるとブレードが凍結する可能性があります。なるべく冬用に交換するようにしましょう。
まだメンテナンスが終わっていない人は、ぜひ寒さが本格化する前に今回取り上げたチェック項目を参考にしてみてくださいね。
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- 執筆者プロフィール
- 小高皐月
- 1979年生まれ。会社員を経て、知人の縁で編集プロダクションに就職。子育ての経験を活かして様々な記事を担当していたが、取材をきっかけにドルオタ化。クルマを走らせながら一人でカラオケするのが大好きで、歴...