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「もはやゴールド免許の本当の価値って何?」保有者の●割がペーパードライバーという衝撃事実に物申す!
目次
ペーパードライバーのゴールド免許保有で起こる問題
自動車保険のゴールド免許割引は、事故リスクが少ないために行われている制度です。事故リスクに焦点を当てれば、車の運転をほとんど行わないペーパードライバーが、最も事故リスクが少ないドライバーと捉えることもできます。
事故が起きるのは、運転をしているときだけで、運転をしなければ事故が起こるリスクはゼロに。ゴールド免許割引については、保険会社の立場から考えると、大きな問題があるとは言いにくいのが現状です。
しかし、運転免許更新時の講習時間に関しては、筆者も疑問があります。日常的に車の運転をする人であれば、法規の改正に対して敏感に反応し、自分から知識を得に行くでしょう。しかし、運転という動作から離れてしまっているペーパードライバーは、法規改正や交通ルールに対して、知識を持っていない可能性があります。
違反運転者はもちろんですが、日常的に自動車運転から離れてしまっている有資格者(ペーパードライバー)も、免許更新時にはしっかりとした講習を受け、知識の補充をするべきです。
ゴールド免許保有者は、全ドライバーの「模範」なはず。しかし、ペーパードライバーの中には、交通法規を忘れてしまっているドライバーも少なくありません。ゴールド免許が模範ドライバーなのであれば、交通ルールや法律もチェックして、ゴールド免許を交付すべきだと思います。
簡単にゴールド免許を取り上げることはできない!ならばさらに上を作ってはどうか
本来の意味で模範ドライバーがゴールド免許なのであれば、ペーパードライバーにはゴールド免許を与えるべきではないと、筆者は考えます。しかし、ここまで浸透した制度を変更し、「ペーパードライバーだからブルーになってください」というのは、少々乱暴な話になるでしょう。
そこで、ドライブレコーダーや通信機器を備えた自動車が普及してきた今だからこそ、日常的に運転するドライバーの中でゴールド免許を保有する人を、さらに上のプラチナやダイヤモンドといった階級を用意するというのが現実的な改正ではないでしょうか。
あくまで筆者の考えですが、年間走行距離が7,000km以上で無事故無違反が5年以上続くドライバーを、一つ上のランクにするというものです。年間走行距離は、通信型ドライブレコーダーや、車載通信機器による証明、または車検証に記載される検査時走行距離を2(初回車検の車は3)で割るなどで、ある程度推し量ることができます。
ここまで考えを論じてきた筆者は、免許取りたての19歳の時に、一度軽微な違反をしたことがありますが、その後は無事故・無違反を続け、現在もゴールド免許を保有する年間走行距離1万キロ以上のドライバーです。しっかり走ってゴールド免許を保有しているドライバーからすると、現在はゴールド免許の価値がどんどん下がっているような気がしてなりません。
運転免許は日常的に運転をしない人も取得する「資格」の一つです。しかし、資格の中でも「更新制度」があるというのも特徴になります。運転免許の色で、様々な区分けがされる現代社会において、ある種平等かつ合理的に区分けを行うためにも、更新の時に何をするかが重要なポイントであると感じるのです。
今、ゴールド免許創設時の目的を改めて感じてもらい、免許証の色分けについても再考する時期に差し掛かっていることを、多くの人に認識していただきたいです。
すべての欄を埋めた免許証こと「フルビット免許」
あのおじいちゃん、完璧なライン取りだ……
免許証の写真、「盛れてない」という理由でも変更できるの?
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...