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タイヤ周辺の黒いパーツ「フェンダーモール」なぜ増えた?無塗装樹脂パーツの魅力

旧車のクロカン4WDカスタムとしても流行中!

2000年代に入ると日本ではクロスオーバーが下火となりましたが、欧州車市場では変わらず人気のカテゴリー。無塗装樹脂パーツも積極的に使われていました。

例えば、ボルボのクロスカントリーは代表的な存在で、ボディの周囲をグルリと囲むように無塗装樹脂パーツを奢り、さらにマスクもブラックアウト化していたのです。

ボルボの本格的なクロカンステーションワゴンとして、V70から独立した「XC70」
クロスカントリーシリーズとなるXC系モデルへと繋がっていく

日本でのSUVやクロスオーバーは、当初は高級路線を進んでいましたが、2010年代後半になるとアウトドアブームが再来。SUVだけでなく、コンパクトカーや軽自動車にもクロスオーバー的なアプローチをしたモデルが多く登場し、それらは欧州車を模倣したかのように無塗装樹脂パーツを多用していました。

先日登場した新型シエンタの無塗装樹脂パーツの使い方も、シトロエン ベルランゴのオマージュであることは一目瞭然です。前後バンパーやドアシル、フェンダーアーチに無塗装樹脂パーツを付けるだけで、全体がグッと引き締まって、ヘビーデューティに見えるから不思議です。

トヨタ新型シエンタの無塗装樹脂パーツは、エクステリアデザインにマッチしていて、どこか柔らかな印象も受ける

昨今のSUVカスタムシーンでは、旧車のクロカン4WDのフロント回り、フェンダー、ドアシルにブラックアウト塗装を施すことが流行しています。塗装の中には硬い樹脂塗料を吹き付けるというものもあり、さらに硬調な質感にすることができるのが特徴です。

アウトドアブームが去ると、こうしたクルマのムーブメントも衰退するかもしれませんが、実際に小石が飛んだりブッシュが生い茂るシチュエーションを走ると、付いた小キズがほとんど目立たないという、無塗装樹脂パーツのメリットを感じられるでしょう。

樹脂用保護剤やタイヤワックスを塗るなど、定期的なメンテナンスは必要ですが、塗装パーツとはひと味違う見た目を楽しめるのではないでしょうか。

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執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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