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実際どれくらい売れている?秘密だったテスラの販売台数…判明した数字に驚愕

2022年上半期の世界シェアで中国BYDに首位を奪われたテスラ

©Robert/stock.adobe.com

しかし2022年になってからは、独走状態だったテスラがとうとう世界シェア2位に転落。テスラを追い落としたのは中国の「BYD」という会社です。

2022年上半期のEV世界累計販売台数は、テスラが前年同期比の1.5倍となる56万4,743台だったのにもかかわらず、BYDが64万1,350台と上回り、長らく続いたEV首位の座が奪われてしまいました。

BYDは1955年に創業した中国の携帯電話用バッテリーメーカーです。2003年に自動車製造業へと転身し、いまや中国でトップシェアを獲得する純EVメーカーに上りつめました。

テスラもバッテリーの自社開発を進めているものの、元がバッテリーメーカーであるBYDはEVメーカーとして有利な立場にあり、とくにBYDが開発したブレードバッテリーと呼ばれるリン酸鉄リチウムイオン電池は薄く製造できるうえ、発火・爆発に対する安全性が非常に高いといわれています。

その高いバッテリー技術に対して、アメリカの大投資家ウォーレン・バフェット氏が2億3,000万ドルを出資したことでも注目を浴びました。現在BYDはトヨタとも提携しており、京都や沖縄ではBYD製のEVバスも走行しています。

国内メーカーも徐々にBEV生産に注力、これからどうなる?

世界に対してEV開発が遅れているといわれる日本も、トヨタ bZ4X、スバル ソルテラの発売に続き、日産 サクラ・三菱 eKクロスEVの発売で巻き返しを図ります。とくに日産と三菱が共同開発したサクラおよびeKクロスEVは、発売から1ヵ月足らずで目標を大きく上回る合計1万4,400台を受注している好調ぶりです。

走行距離が短い代わりに格安で購入できる軽EVは、日本のEV市場拡大に大きく貢献するでしょう。しかし今後、日本のユーザーがEVの使い勝手に慣れ、より大型のEVを購入しようとしたときに、国産EVとの比較対象としてテスラやBYDなどの海外製EVが対向馬としてあがってきます。

とくに中国では格安EVが台頭しており、もし日産リーフよりも安価なEVが正規輸入されることになれば日本メーカーは太刀打ちできない恐れがあります。内燃機関が搭載されないEVでは、日本車の信頼性は絶対的な武器にはなりません。

テスラは画期的なアイデアと思い切りの良さでEVの先導者にのし上がりました。中国はコストパフォーマンスの高さで勝負ができます。日本のEVはなにを強みにできるでしょうか。国産EVならではの付加価値を生み出せなければ、世界に対して苦戦は避けられないでしょう。

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執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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