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「ちゃんと交換してればあと10年は乗れたのに…」放置していると痛い目に!?エンジンオイルの重要性と交換時期
エンジンオイルの交換を全くしない人は珍しくない?
長年、整備業に携わっていますが、エンジンオイルを早々に交換して欲しいと来店するお客様はほとんどいません。一方で、前回の交換から5,000km以上走っているのにまだオイル交換をしていない車、車検から車検までの2年間一度もエンジンオイルの交換をしない人には、よく出会います。
エンジンオイルは、エンジン内部の摩擦を軽減し、熱を効果的に分散させたり、エンジン内の異物やカーボン粒子を吸収したり、エンジンの内部部品を保護する重要な液体です。
エンジンオイルは潤滑・密封・防錆・冷却・洗浄の5つ役割を担っていますが、その効能は永遠ではなく劣化していきます。そのため、長期間使用するとオイルの劣化で、エンジンにも大きな悪影響を及ぼしてしまうのです。
長期間使用するとオイルが劣化するため、本来は定期的な補充や交換が必要なのですが、エンジンオイルの交換時期を間違えると車に取り返しのつかないダメージを与えることがあります。
エンジンオイル交換時期の目安は?
エンジンオイルは、車のエンジンをスムーズに動かすために重要な役割を果たします。そのため、定期的な補充や交換が必要ですが、ガソリンのように見た目での増減がわからないことから、交換せずに走行している人が少なくありません。
エンジンオイルの交換時期は、走行距離3,000km〜5,000kmまたは、3か月〜6か月が目安とされています。ただし、時間の経過によってもオイルの劣化が進んでしまいます。そのため、5,000km走っていなくても半年に1回は新しいエンジンオイルに交換することをおすすめします。
エンジンオイルの交換費用は一般的に軽自動車で3,000円〜5,000円、普通車であれば5.000円〜10.000円程度が相場です。早めに交換することは悪いことではありませんが、エンジンオイルにだけお金をかけるよりも、車全体の定期的なメンテナンスを心掛けた方が良いと筆者は思います。
- 執筆者プロフィール
- 河野みゆき
- 1975年生まれ。経理事務の仕事を経て、23歳で家業の自動車整備販売業を継ぐ。主な業務は自動車販売、車検業務、自動車保険の取り扱いなど。自動車に関する知識を女性目線で発信したいと思い、ライターとしても活...