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「あおり運転をしたことを後悔していますか?」回答結果に驚愕…厳罰化は意味なしか、減らない身勝手ドライバー
あおり運転をしたドライバーの約半数は「やったことを後悔していない」と回答
弁護士ドットコム株式会社の調査結果では、あおり運転をした方の56.5%が『やったことを後悔していない』と回答しています。正直この結果には驚きました。
特に目を引くコメント内容としては、『あおり運転をされるほうが悪い』『危険な割り込みに対して”指導”するためにやった』『あおり運転の加害者は、同時に被害者。相手側の急ハンドルもあおり運転なので、事故にならなかっただけありがたいと思うべき』など、自分の正当性を主張するものです。
もちろん、「速度が遅すぎる」「追い越し車線を走り続ける」「無理な進路変更をする」など、いわゆる”あおられ運転”と呼ばれる運転をしているドライバーが一定数いるのも事実。
だからといって、あおり運転をしてもよいということにはなりません。『速度が遅すぎる』『この場所では道を譲るべき』などの感覚は、人それぞれ異なる部分です。
冒頭でお話したように、現在あおり運転は厳罰化(妨害運転罪の創設)されており、事故を起こさなくとも一発で免許取消し(欠格期間2年間)となります。
さらには、ドライブレコーダーの普及により、”あおり運転の証拠”が容易に掴めるようになってきています。
急な進路変更などをされれば、頭に血がのぼってしまう気持ちは分からなくもありませんが、そのようなときは一呼吸おいて、心を落ち着かせましょう。
「ドライブレコーダー」は強力な武器となる
「あおり運転をされたかどうか」を判断するには、客観的な証拠が不可欠。そのためには、ドライブレコーダーの設置が最も手っ取り早い方法です。
ほかにも、『あおったつもりは一切ないのに、相手が被害を訴えてきた』というケースも考えられます。
あおり運転が厳罰化されたこともあって、相手の捉え方ひとつで訴えられてしまう可能性もゼロとはいえません。あらぬ疑いをかけられた場合、ドライブレコーダーの映像は、自分を守ってくれる強力な武器となるでしょう。
また、最近のクルマには「SOSコールボタン」が装備されることも多くなっており、ボタンを押すだけでオペレーターにつながるため、すぐに通報してもらうことができます。被害に遭った場合は、こういったクルマ側のサービスを利用するのも有効な手段です。
あおり運転は被害者になるケースだけではなく、ちょっとしたことがきっかけで加害者になってしまうことさえあります。
運転中はついカッとなってしまう出来事もあるかもしれません。しかし、一時の感情に流されることなく、自分の運転を”客観視”して、心にゆとりを持った運転を心がけたいものです。
SOSコールを使うべき場面とは?
「同乗していて『イヤだなぁ』と感じる瞬間」
- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...