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「“冬は脱輪事故が起きやすい”ってホント?」スタッドレスタイヤ交換『自分でやる派』が絶対に気をつけるべきこととは
スタッドレスタイヤへの交換で注意すべきことはある?
タイヤ交換に不備があると、走行中の車輪脱落が起きかねない……。では、スタッドレスタイヤへの履き替え作業では、どのようなことに注意したらよいのでしょうか?
ドライバーの知恵を集めてみた
知恵袋サイトで「自力でのタイヤ交換でどのようなことに気を付けていますか?」と質問したところ、多数の回答をいただきました。その中からピックアップした、DIYでタイヤ交換に挑む方の参考になりそうな“知恵”を見ていきましょう。
十字レンチは必須
「タイヤ交換には十字レンチがおすすめ。車載のレンチはナットがねじれるから、緊急用と思ったほうがいい。それとエアーインパクトレンチは締め過ぎになる。プロにはインパクトで締めすぎてる業者が多いと思う(Tさん)」
十字レンチ(クロスレンチ)は2千〜3千円程度で購入できます。自力でタイヤを交換するなら用意しておいたほうがよいでしょう。
トルクレンチはあったほうがいい
「ホイールナットの締めすぎに注意しています。レンチを踏んで締めている人がいますが、あれでは締めすぎですし、下手するとナットが破損してしまいます。自分でタイヤ交換するならトルクレンチ必須ですね(Nさん)」
「ナットを締めるときは、十字レンチを手で回して緩められる範囲で強めに締め付けています。で、数キロ走ってから締め付けを再チェックして、緩んでいたら締めすぎなので締め直し。本当はトルクレンチを使ったほうがいいんですけどね。(Hさん)」
トルクレンチとは、規定のトルク値(ねじる力)でボルトやナットを締め付けるための工具です。十字レンチで仮締めしたナットをトルクレンチで本締めする、というのが基本的な使い方。こちらもできれば用意しておきたいところです。
その他の回答
「ウチは車が数台あるので、タイヤ履き替えの際はナットを間違えないように注意しています。ホイールナットにはさまざまな仕様がありますからね。誤って適合しないナットを使うと、走行中に緩む可能性があるので要注意です(Aさん)」
「取り付け後しばらく走ってからの増し締めは必須。『ウチはトルクレンチ使ってます!』って宣伝してるプロに頼んでも緩んでいるときがあります。まあ、緩んでくると音やガタつきが出るので、そのときに締めておけば大丈夫かと(Mさん)」
Mさんの回答に対しては、「プロに頼んで緩むならホイールかハブボルトに不具合があるのでは?」とのコメントが付いていました。
……と、さまざまな回答を見てきましたが、参考になる“知恵”はあったでしょうか?
新たな脱輪事故も…札幌で乗用車が立ち往生
このコラムを書いている最中にスマホを見ると、新たな脱輪事故のニュースが入っていました。事故を起こしたのはごく普通のミニバンで、札幌の市街地でタイヤが外れて立ち往生していたとのこと(12月13日発生)。
やはり走行中の車輪脱落は、一般ドライバーにとっても他人事ではないようです。ちなみに、日本の道路では車体左側に負荷がかかりやすいようで、タイヤ脱落の多くは左車輪(特に左後輪)で起きています。
スタッドレスタイヤへの履き替えを行った後は、左タイヤのナットの締め付けを定期的にチェックしたほうがよいかもしれません。手間はかかりますが、その手間で脱輪事故を予防できるなら、給油や洗車のついでにでもやっておく価値はあるといえるでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...