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心霊現象?誤作動?巷でよく聞く「勝手に変わる半感応式信号」の謎を警察官に聞いてみた

時間帯によっては“点滅”に変わる信号もある

全感応式や半感応式のように、昼間は車を感知して信号機の点灯が変わっていても、夜になると車を感知しなくなる信号機もあるようです。

実際に夜になると車を感知しないという信号機のある交差点へ行ってみました。午後10時過ぎに確認したところ、従道路に車が来ていないのに信号が赤から青へと変わることを確認できました。

また、極端に交通量の少ない交差点では、道幅の広い道路(優先道路)を黄色点滅に、道幅の狭い道路(非優先道路)を赤色点滅に変えている信号機も確認しました。朝6時になると、感応式信号に変わるとのこと。

実際に確認したところ、6時ちょうどになった瞬間に、信号機が点滅から点灯に変わりました。

心霊現象?誤作動?巷でよく聞く「半感応式信号の噂」を検証

ちなみに、車を感知して信号が変わる半感応式信号ですが、「車を感知していないのに、夜間でもなく勝手に信号が変わっていることがあるらしい」という話を聞きました。

車を感知する以外に、あるいは歩行者が押しボタン式信号機を押す以外に、信号が勝手に変わることが本当にあるのでしょうか。誤作動ではないのかも含め、警視庁 三鷹警察署管内の交番勤務の警察官に聞きました。

「感応式、半感応式のどちらの信号機でも、定期的に点検しているため、誤動作する可能性は極めて低いと思います。

以前に、半感応式信号を設置していた交差点の近くにコインパーキングの出入り口があり、出入りする車を誤って感知してしまう例はあったと聞いたことがあります。

配送用の大きめのトランクを引いた自転車や、大型犬などを感知してしまうことで信号が変わる可能性は考えられるでしょう。

また、交通量がかなり少なくなる夜間などの時間帯には、車を感知しなくても信号機を変える閑散時半感応式信号も存在します。

この場合、夜間は車を感知しなくても、赤信号が青信号に変わります。特にLEDではなく電球を用いた信号機では、電球の寿命バランスを考慮してこのような方法をとっています。」

前述の警察官は余談になるとしつつ、次のような話をしてくれました。

事故や災害などで、停電が発生しても、信号機が止まらないようにするため、信号機に電気を送電できる装置を取り付けた信号機や、大規模災害時に都心部への一般車両の流入を禁止・制御する特殊な信号機の設置も進んでいます

なんの変哲もない信号機であっても、実際には様々な機能を付加して設置されています。見た目は変わっていなくても、中身はかなり進化しているのだとあらためて再認識しました。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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