MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

ニュース

更新

「愛車を大切にすると重税?」13年経過の車に重課税される根拠って結局何?

重課税には思わぬ抜け道もある

©Golf_MHNK/stock.adobe.com

古いクルマならば全車税金が高くなるこの制度ですが、実は抜け道もあったりするのです。

ポイントとなるのはこの重課税は「初年度登録」から13年経過したクルマにかけられると言うこと。つまり、13年以上前に製造されていて、これから登録するクルマならば新車扱いとなるので、この課税から免れることができます。

日本車ではそんな個体はほとんどありませんが、例えば輸入車、もしくは逆輸入車などをこれから平行輸入して登録するのであれば、13年以上経過したクルマでも課税されることはありません。

税制の裏にある国のホンネを聞いても納得できない

©Imagepocket/stock.adobe.com

しっかりとした根拠や理由がない法案や税制には、何かしらの「本音と建て前」があると思う人もいることでしょう。

この13年課税の建て前は「古いクルマは環境負荷が大きいからその分多くの税金を払いましょうね」と言うことでしょうが、本音という部分では「古いクルマの税金を高くして新車が売れて経済効果が望めるようにしよう」「環境対応車への軽減措置で取りこぼした税金を古いクルマで取り返そう」といった部分が予想されます。

最初の本音はクルマが好きな人ならば一概にそうだとは思わないと思いますが、一般消費者に対して古いクルマ=環境悪と言う認識を芽生えさせ、税金を高くすることで新車購入の意識を推進すると言う狙いがあるのでしょう。

2つ目の本音に関しては、2002年からグリーン化税制が導入されて以降、排ガスや燃費性能が優れた環境負荷の小さい自動車に対しては税率を軽くするようになったことが密接に関わっています。

つまり、いままで取れていた部分の税収をどこから捻出するかと言う矛先が、古いクルマへと向いたのではないか、と言うことです。

あおりハンドルをなぜするのか?
©fizkes /stock.adobe.com

走行中の環境負荷や経済効果に関しては新しいクルマの方が優れているのは事実でしょう。だからといって、一概に古いクルマを不利にするような税制は納得がいかないと言う声が多いはず。

これまで生産されてきたクルマたちが無ければ日本の進んだ自動車技術はもちろん、GDP世界3位と言うポジションもなかったはずです。現代社会を作り上げた旧車たちの廃車を進めるような、そんな旧車たちを軽視するような税制には疑問が多く残るところです。

立体エンブレムはどう生まれ、なぜ消えたのか?

12桁の数字で学科試験の点数が分かる?

シートベルトの付け忘れでもゴールド免許を失ってしまう?

執筆者プロフィール
西川 昇吾
西川 昇吾
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在ではWEB・紙両方で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車種解説動画にも出演しMC業にも挑戦中。愛車はマツダ・ロードスター。定期的に愛...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード