「愛車を大切にすると重税？」13年経過の車に重課税される根拠って結局何？

13年経過の車は「環境に悪い」から税金が高い

自動車を所有している人ならば毎年納付する必要のある自動車税。

搭載されているエンジンの排気量によって納税額が決まりますが、ガソリン車の場合は初年度登録から13年、ディーゼル車の場合は11年が経過すると自動車税が高くなってしまいます。

「環境負荷が大きいから」とされている重課税の理由ですが、果たして古いクルマは本当に環境への負荷が大きいのでしょうか？

“13年”と定めている根拠や理由はあるの？

この13年と11年といった数字、どんな根拠があって定められた数字なのでしょうか？

各種方面を調べてみましたが、筆者の調べではこの年数の具体的な根拠となったデータや研究結果などはありませんでした。何となく……と言うことは流石にないと思いたいですが、13年と11年と言う年数は国が定めた規定としか言いようがありません。

ただ近年の調べで「自動車の平均使用年数は13年」と言うデータがあるので、国がこれを基準とした可能性は大いにあり得ます。「13年以上経過したクルマは趣向品」……そんな国の考えが見え隠れしているとも言えますね。

さてここで、課税の理由として言われている「環境への負荷」ですが、これはすべての古いクルマに該当することではありません。13年経過すると全てのクルマの排ガスが汚くなったり燃費が悪くなったりすると言うわけではないのです。

筆者も2001年式のクルマを所有しています。一個人で排ガス測定は出来ませんが、燃費に関して言えば20年経過した今でも走行状況次第ではカタログ燃費を超えることもありますし、燃費が極端に落ちたと言う印象もありません。

ただし、13年前のクルマと現在のクルマでは走行中の環境負荷は異なることは事実でしょう。排ガス規制も昔より厳しくなっていますし、同クラスのクルマならば現在のクルマの方が燃費が良いのは事実です。

13年経っても税金が上がらない？重課税には思わぬ抜け道が！