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「取り外したら車検は通る?」なぜリアワイパーが有ったり無かったりの車があるの?

セダンにはリアワイパーがなくてもいい、その理由

画像はトヨタ クラウン 10代目

反対に、セダンのように、リアタイヤとリアガラスの間にトランクがあり、タイヤの跳ね上げた泥などが直接リアガラスに付着する可能性が低い車には、リアワイパーの装着は基本的に行われません。

ただし、降雪・積雪地で使用されることが想定される場合、リアガラスに雪が降り積もり、後方視界がゼロになる可能性があることから、寒冷地仕様に限り、リアワイパーを備えるセダンやクーペも存在します。

また、 軽自動車やコンパクトカーの廉価モデルでは、リアワイパーの装備がないモデルも存在します。一つグレードを上げると、リアワイパーが付くことが多く、これは単純なコストカットのために、装備を省いているといえます。

義務化ではないリアワイパーは外しても良い?

©Himchenko/stock.adobe.com

では、元々装備されている車のリアワイパーを外しても問題はないのでしょうか。

前述の通り、リアワイパーの有無は、保安基準上の問題にはなりません。ただし、リアワイパーを取り外すことで、他の保安基準に抵触する可能性があることを知っておかなければなりません。

まずは、スイッチ類。基本的に車内の備え付けられたスイッチは、正常に作動することが求められます。

ワイパーと一緒に作動スイッチまで取り外せば問題はありませんが、ワイパーだけを外し、リアワイパーの作動スイッチを残している場合には、正常作動しないスイッチがあるということで、保安基準に抵触し、車検に通らない可能性が出てくるのです。

また、ワイパーを取り外した後の、車の状態にも注意が必要です。ワイパーブレードの取付部が鋭利な状態で、車体の外向きに飛び出している状態では、こちらも保安基準に抵触します。無用な突起物は無くし、車の外にいる人を危険な状態にさらさないということが求められるのです。

基本的には、リアワイパーを装備している車は「リアワイパーが必要になる可能性が高いと、メーカーが考えている車」と考えましょう。むやみにリアワイパーを取り外したりせず、十分な後方視界確保のために、リアワイパーを活用することが、安全運転への近道です。

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Red29
Red29
1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...

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