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「取り外したら車検は通る?」なぜリアワイパーが有ったり無かったりの車があるの?
最近増えたリアワイパー有りの車、その理由は?
フロントガラスには必ずワイパーが付いています。これは、道路運送車両の保安基準(第45条)に「自動車(中略)の前面ガラスには、前面ガラス直前の視野を確保できるものとして(中略)自動式の窓ふき器を備えなければならない」と定められているからです。
つまり、フロントワイパーはシートベルトやライト類などと同じように、必ず付けなければならないモノとして、法規上に定められているのです。
しかし、リアワイパーについては、法規上に明文化されていません。昨今はリアウィンドウにワイパーが付いている車が一般的になりつつありますが、実は装着は義務ではないのです。
実際、セダンやクーペには、リアワイパーが付いていない車も多いです。車にリアワイパーを付けるかどうかは、どのようにして決められているのでしょうか?
リアワイパーを備えている車の共通点は?
リアワイパーが標準装備されていることが多い車は、ミニバン、SUV、コンパクトハッチバックなどです。
これらの車に共通するのは、トランクではなくリアドアがあること。こうした車は1BOX、2BOX、2.5BOXなどと呼ばれ、リアタイヤのすぐ後ろに、地面に対して垂直に降ろされたドア(ハッチ)があり、その上部がガラスエリアとなっています。
このような形状の車が雨や雪などの気象条件で走行すると、リアタイヤが跳ね上げた水や泥、砂埃などが巻き上がり、リアガラスに付着してしまうのです。
リアガラスが走行中にすぐに汚れてしまうと、後方視界確保の妨げになってしまいます。これをリアワイパーで洗浄・拭き取りを行えるようにしているというわけです。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...